ゲスの極み乙女。

2016年07月12日

ゲスの極み乙女。 アルバムレビュー 2016

ここではゲスの極み乙女。のアルバム感想を載せていきます。


『両成敗』
(2016年1月13日 最高1位 初動7.2万枚 売上10.8万枚 登場14週)

【両成敗でいいじゃない/続けざまの両成敗/ロマンスがありあまる/シリアルシンガー/勤めるリアル/サイデンティティ/オトナチック/id 1/心歌舞く/セルマ/無垢/無垢な季節/パラレルスペック(funky ver.)/いけないダンス/私以外私じゃないの/Mr.ゲスX/煙る】

2ndアルバム『両成敗』。シングル「私以外私じゃないの」(11位 3.3万枚)「ロマンスがありあまる」(9位 2.3万枚)「オトナチック/無垢な季節」(5位 2.2万枚)収録。また今作の直前の16年1月1日には配信サイトで「両成敗でいいじゃない」がリード曲として発売されていた。2015年頃からメディア露出が増え、音楽番組のみならずバラエティ番組等にも出演し知名度を高め、年末の第66回NHK紅白歌合戦に出場。シングル・アルバム通じて自身初の1位獲得となった。初回限定盤付属DVDにはライブ映像やレコーディングオフショット等を収録。

2015年末の段階である程度の地位(少なくともネクストブレイクと称されるバンド勢の中では断トツ級)は確保していたものの、16年1月に『週刊文春』によってボーカル川谷絵音がタレント・ベッキーと不倫している(これにより川谷が既婚者であったことが発覚)という内容が報じられこれが事実だった事で各メディアを巻き込む一大騒動に発展し、その知名度を確固たるものに確立してしまった。報道が今作発売直前というタイミング、しかもそのアルバムタイトルが『両成敗』って出来過ぎているぞと大変大きな話題になった。悪い意味で抜群の知名度を獲得し、またある意味では一連の芸能報道が今作の大きな宣伝にもなったという側面もあるが、この騒動によって売上にどのような影響が出たのかは分からない。個人的には思ったほど数字が伸びなかったように感じるが…。

騒動前(2015年)の怒涛のテレビ出演で「私以外私じゃないの」と「ロマンスがありあまる」はサビ位ならば口ずさめる程に知っていたし、表題曲「両成敗でいいじゃない」も中々好感触だったのでアルバムを聴いてみた。イメージ通りチョコマカした忙しないナンバーが続き、インパクトはあるものの如何せん17曲もあるので途中からどれも同じに聴こえてしまうという現象が発生。良い曲もあっただけに埋もれてしまう感じで勿体ない。キーボードのちゃんMARI、ドラムのほな・いこかといった女性メンバーの歌やコーラス、時には掛け声等も随所に入っていて、長さを感じつつもそこが一種の清涼剤のような感じで耳に残り楽しめた部分はあるが、同時期に出たback numberの『シャンデリア』のように12曲くらいに纏めてくれていたら1曲1曲のキャラクターが立って全体の印象も良くなったと思うんだけどなぁ…。

でも確かに川谷絵音が持つコンポーザーとしての才能は伝わってくるし「音楽通」なリスナーからのウケも良さそうなのは事実。今作の数か月後には掛け持ちしているindigo la Endでもフルアルバムを発表しており、ほぼ同時期に2バンドのフルアルバムを同時制作するというとんでもない創作意欲も注目すべき点である。前述のセンテンス・スプリング騒動の件故にどうしても素直な気持ちで聴く事が難しい面もあるが、今後彼ら(特に川谷)がどのようなアクションを起こしどのような音楽を世に放っていくのかは気になる所ではある。

満足度★★★☆☆

 初回盤DVD付  通常盤




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote
kazeno_yukue at 18:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)