サザンオールスターズ

2015年09月12日

サザンオールスターズ アルバムレビュー 1990-2015

サザンオールスターズアルバムレビュー、第2弾。ここでは1990年以降のサザンアルバム感想を載せています。

デビューから87年までのレビューは
サザンオールスターズ アルバムレビュー 1978-1987
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『Southern All Stars』
(1990年1月13日 初回盤は最高1位 初動29.7万枚 売上70.7万枚 登場16週 通常盤は初登場6位 最高2位 初動3.7万枚 売上48.3万枚 登場41週)

【フリフリ'65/愛は花のように(Ole!)/悪魔の恋/忘れられたBIG WAVE/YOU/ナチカサヌ恋歌/OH, GIRL(悲しい恋のスクリーン)/女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)/政治家/MARIKO/さよならベイビー/GORILLA/逢いたくなった時に君はここにいない】

9thアルバム『Southern All Stars』。シングル「女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)」(4位 11.3万枚)「さよならベイビー」(1位 25.8万枚)「フリフリ'65」(2位 18.2万枚)収録。活動を再開した88年のシングル「みんなのうた」は未収録。「ナチカサヌ恋歌」は原ボーカル曲。それまでレコード中心だった音楽業界がほぼ完全にCDに移行してから初のアルバム。初回盤はデジタルウォッチ付。チャートでは初回盤と通常盤が別々に集計され、それぞれの売上を合算するとサザン初のミリオンセラーとなる。後98年5月(99位 0.3万枚)、08年12月(リマスタ盤 107位 0.2万枚)に再発売されている。

90年代に突入して最初のアルバム、さらに自身のバンド名を掲げたセルフタイトルという事で何かアニバーサリー的な印象もあるアルバムだが、実際聴いてみると内容は割と地味。80年代後半のコンピューター的な地味さからは脱却しているが、かといって勢いが特別出ているわけでも無いというか。スタイリッシュなアップナンバー「YOU」や、冴えまくったメロディーが絶品な「逢いたくなった時に君はここにいない」等、明らかに80年代とはオーラの異なる名曲もあるものの、それらは全て後のベスト盤『海のYeah!!』や『バラッド3~the album of LOVE~』に収録されてしまっているので今作を聴き返す事は少ない。ただ現在のサザン像に通じる最初の一作ではあると思うので重要な立ち位置のアルバムである事は確か。

満足度★★★☆☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『稲村ジェーン』
(1990年9月1日 最高1位 初動35.7万枚 売上133.4万枚 登場26週)

【稲村ジェーン/希望の轍/忘れられたBIG WAVE/美しい砂のテーマ/LOVE POTION NO.9/真夏の果実/マンボ/東京サリーちゃん/マリエル/愛は花のように<Ole!>/愛して愛して愛しちゃったのよ】

桑田が監督した映画『稲村ジェーン』のサウンドトラック。正式な名義は「SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS」であるが、サザンの10thアルバムとしても扱われている。シングル「真夏の果実」(4位 54.9万枚)収録。9月21日に「愛して愛して愛しちゃったのよ」(49位 1.3万枚)が原由子&稲村オーケストラ名義でリカットされた。これは原ボーカル曲であり、和田弘とマヒナスターズのカバー。前作『Southern All Stars』からも2曲収録されており、「サザンオールスターズ」「SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS」「稲村オーケストラ」の3つの名義が曲によって使い分けされている。アレンジャー小林武史やギタリスト小倉博和が参加したものが別名義なのかと思いきやそういう訳でも無く境界線は曖昧。後98年5月(92位 0.3万枚)、08年12月(リマスター盤 117位 0.2万枚)に再発売されている。ちなみに映画『稲村ジェーン』は未だにDVD、Blu-ray化されていない。

「希望の轍」「真夏の果実」といった大名曲が収録されているものの、実質は映画のサウンドトラックという事なのでやや異色な仕上がりだ。ラテンテイストの曲だったりスペイン語詞だったりインストだったり、やはりサザンのアルバムとしてはなんとも微妙な一作。前作『Southern All Stars』からも楽曲が収録されているし、前作が好きならばその延長線上として今作も気に入るのではないかと思う。あと各楽曲の間にカップルが『稲村ジェーン』を観に来たという設定での会話が収録されている(男性役はサザンと同じアミューズ所属の寺脇康文らしい)のが一つのポイント。これは案外嫌いでは無い。映画そのものが未DVD化で実質封印作である現状、『稲村ジェーン』という作品を間接的にせよ最も肌で感じられるのはこの僅かな会話部分なのである。これは貴重だ。ラスト「愛して愛して愛しちゃったのよ」終了後に聞こえる女性の「暑かったけど、、、短かったよね、、、夏。。。」という台詞が何故かすっごく好き(文字ではこのニュアンスを伝えきれないのが無念)。

満足度★★★☆☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『世に万葉の花が咲くなり』
(1992年9月26日 最高1位 初動77.8万枚 売上179.4万枚 登場27週)

【BOON BOON BOON ~OUR LOVE[MEDLEY]/GUITAR MAN'S RAG(君に奏でるギター)/せつない胸に風が吹いてた/シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA/慕情/ニッポンのヒール/ポカンポカンと雨が降る(レイニー ナイト イン ブルー)/HAIR/君だけに夢をもう一度/DING DONG(僕だけのアイドル)/涙のキッス/ブリブリボーダーライン/亀が泳ぐ街/ホリデイ~スリラー「魔の休日」より/IF I EVER HEAR YOU KNOCKING ON MY DOOR/CHRISTMAS TIME FOREVER】

11thアルバム『世に万葉の花が咲くなり』。シングル「シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA」(2位 96.9万枚)「涙のキッス」(1位 154.9万枚)収録。91年の「ネオ・ブラボー!!」は未収録。「ポカンポカンと雨が降る(レイニー ナイト イン ブルー)」は原ボーカル曲。今作では桑田ソロ以降、断続的に関わりのあったアレンジャー小林武史(通称コバタケ)が全面的に参加しており、編曲クレジットでも「小林武史 & サザンオールスターズ」というようにコバタケの名がバンドよりも先になっている。先行シングルの大ヒット、さらにCDバブルの後押しもあって4週連続1位を記録、ミリオンセラーを達成した。後98年5月(97位 0.3万枚)、08年12月(リマスター盤 119位 0.2万枚)に再発売されている。

88年のシングル「みんなのうた」以降関わっていたコバタケが本格的に全面参加。ロック色の強い曲やメロディアスなバラード、さらによく分からない妙なノリの曲など楽曲のバリエーションはこれまでの中で最高に多彩。全ての編曲にも参加しているコバタケの影響か、アルバム全体にサイケというかカオスな空気感が漂っているのが魅力だ。後にMr.ChildrenやMY LITTLE LOVERを大ヒットに導く彼の手腕は既にここで発揮されていたのだ。個人的に、高校時代に今作を初めて聴いた時にはサッパリ良いと思わなかったんだけど20代半ばになって俄然この魅力に憑りつかれてしまった。1枚に16曲も詰め込まれているのでかなり長いが、不思議とダルさを感じずに聴ける。長さを感じるより前にこの混沌としたサウンドの波に飲まれてしまうという感じ。カオスな世界に恍惚と浸りたい時には是非今作を。名盤である。

満足度★★★★★

 08年リマスター盤  98年盤  オリジナル盤

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『Young Love』
(1996年7月20日 最高1位 初動75.1万枚 売上249.4万枚 登場17週)

【胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ/ドラマで始まる恋なのに/愛の言霊~Spiritual Message~/Young Love(青春の終わりに)/Moon Light Lover/汚れた台所/あなただけを~Summer Heartbreak~/恋の歌を唄いましょう/マリワナ伯爵/愛無き愛児~Before The Storm~/恋のジャック・ナイフ/Soul Bomber(21世紀の精神爆破魔)/太陽は罪な奴/心を込めて花束を】

12thアルバム『Young Love』。シングル「あなただけを~Summer Heartbreak~」(1位 113.2万枚)「愛の言霊~Spiritual Message~」(1位 139.5万枚)「太陽は罪な奴」(5位 38.6万枚)収録。前作以降の「エロティカ・セブン EROTICA SEVEN」「素敵なバーディー(NO NO BIRDY)」「クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)」「マンピーのG★SPOT」は未収録。「恋の歌を唄いましょう」は原ボーカル曲。前作との間に限定ベスト盤『HAPPY!』がリリースされていたがオリジナルアルバムとしては4年ぶり。96年当時に制定された海の日に発売を合わせた為、チャート集計上不利な土曜日発売となり実質2日間のみの集計だったが難なく1位を獲得。ミリオンシングル2作を収録し、さらにCDセールスが最高潮を迎えていた時期だった事もあり自身初のダブルミリオンを突破する大ヒットを記録。オリジナルアルバムでは自己最高売上となった。08年12月(リマスター盤 121位 0.2万枚)に再発売されている。

前作とは異なり今作はセルフプロデュース、さらにバンド感を打ち出したロックかつキャッチーなナンバーが多く抜群に聴き応えがある。『海のYeah!!』や『バラッド3』と被る曲も多いものの、今作でしか聴けないオリジナル曲がこれまた名曲揃いなので絶対に無視できない一作。ざっくりとしたバンドサウンドが光る「胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ」やサザンバラードの王道「ドラマで始まる恋なのに」、一発録りされたという「汚れた台所」等は魅力満載。大ヒットシングルも多数入ってるし曲順もバランスも非常に優れた一作だと思う。まさに売れ線王道で攻めたという感じ。最初に聴くオリジナルアルバムとしてもかなり良いのでは。文句なしの名盤

満足度★★★★★

 08年リマスター盤  オリジナル盤

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『海のYeah!!』
(1998年6月25日 最高1位 初動100.4万枚 売上353.0万枚 登場443週)

Disc-1 SEA SIDE
【勝手にシンドバッド/いとしのエリー/C調言葉に御用心/栞のテーマ/いなせなロコモーション/夏をあきらめて/チャコの海岸物語/匂艶 THE NIGHT CLUB/鎌倉物語/Bye Bye My Love(U are the one)/ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)/海/みんなのうた/希望の轍/忘れられた Big Wave】
Disc-2 SUNNY SIDE
【真夏の果実/YOU/シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA/涙のキッス/さよならベイビー/エロティカ・セブン EROTICA SEVEN/素敵なバーディー(NO NO BIRDY)/そんなヒロシに騙されて/マンピーのG★SPOT/あなただけを~Summer Heartbreak~/Moon Light Lover/太陽は罪な奴/恋のジャック・ナイフ/愛の言霊~Spiritual Message~/平和の琉歌】

デビュー20周年記念ベストアルバム『海のYeah!!』。同98年に静岡県渚園で行われた野外ライブを楽しんでもらうためのアルバムという位置づけで、厳密には夏をテーマにした企画ベスト。ヒット曲や人気曲がほぼ時系列でセレクトされており完全限定盤『すいか』『HAPPY!』を除くと今作にしかアルバム収録されていない楽曲が多い。「平和の琉歌」は97年にライブビデオの特典シングルとして発表されていた曲。98年の年間ランキングでは244万枚と『Young Love』と同程度の売上に終わっていたが、ヒット曲を一括で押さえられる今作の需要は高くその後も毎年夏になるとチャートを上昇するという現象が起こり続け未だ売上を伸ばしている。現在では累計350万枚を突破しており2枚組以上の作品では最大の売上、さらに歴代アルバムチャート10位の位置に付けている。また、初動100万枚以上でかつ登場週数100週以上を記録した初の作品

出だしから「勝手にシンドバッド」、次が「いとしのエリー」という事でまさに王道中の王道ラインナップ。サザンの代表的な曲を一括で押さえられる決定盤として、発売から17年以上経った現在でも不動の地位を確立しているベストアルバム。有名曲がズラリ揃っていてサザン入門編としてはこの上なく最適だ。これ以外にはバラード集や限定生産の編集盤しか出ていないので、純粋な選曲で手軽に入手できるベストとなると今作一択となる(まぁ今作も一応“夏”というテーマがあるんだけどね)。サザン初心者はまずコレを聴き、次に「TSUNAMI」回収のため『バラッド3』に進むと良いだろう。ただし今作はあくまで「オイシイとこ取り」のアルバムである為、シングル全てを網羅しているという訳では無い。かといってオリジナルを辿ってもまだ未収録シングルが数多く存在するので少々厄介だ。出来ればコンプリートシングルコレクションを出してほしい所ではあるが…。

満足度★★★★★



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『さくら』
(1998年10月21日 最高1位 初動42.1万枚 売上96.9万枚 登場26週)

【NO-NO-YEAH/GO-GO-YEAH/YARLEN SHUFFLE~子羊達へのレクイエム~/マイ フェラ レディ/LOVE AFFAIR~秘密のデート~/爆笑アイランド/BLUE HEAVEN/CRY 哀 CRY/唐人物語/湘南SEPTEMBER/PARADISE/私の世紀末カルテ/SAUDADE~真冬の蜃気楼~/GIMME SOME LOVIN' ~生命果てるまで~/SEA SIDE WOMAN BLUES/(The Return of)01MESSENGER~電子狂の詩〈Album Version〉/素敵な夢を叶えましょう】

13thアルバム『さくら』。シングル「01MESSENGER~電子狂の詩~」(5位 23.9万枚)「BLUE HEAVEN」(5位 21.5万枚)「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」(4位 58.8万枚)「PARADISE」(4位 19.5万枚)収録。「01MESSENGER~電子狂の詩~」は大幅にアレンジが施され、タイトルも「(The Return of)01MESSENGER~電子狂の詩~〈Album Version〉」に変更されている。「唐人物語」は原ボーカル曲。同年夏にリリースしたベストアルバム『海のYeah!!』が当時250万枚の大ヒットを記録していたものの、その後のシングルで大きなヒットが出なかった事もあってか今作は85年の『KAMAKURA』以来のミリオン割れとなってしまった。また01年にギター大森が脱退したため、今作がサザン6人編成での最後のオリジナルアルバムとなった。08年12月(リマスター盤 123位 0.2万枚)に再発売されている。

レコーディングに3000時間を費やしたという力作であり、マニアックかつヘビーなサウンドが炸裂する一作。桑田本人が「やりたい事を好き放題やった」と語っている通り、売れる事を意識せずに自分達がやりたい事を突き詰めたような内容になっている。『Young Love』とは対照的に一般的なサザンイメージからは離れたロック色の強い楽曲が見受けられるが、作り込まれているだけあって完成度は非常に高い。「YARLEN SHUFFLE~子羊達へのレクイエム~」や「爆笑アイランド」等はこの時期のサザンでしか出来なかった良曲。またやりたい放題とはいえ『バラッド3』に選出された曲も多く、従来のイメージ通りのナンバーもしっかり聴ける。今作の後は大森が脱退し、大衆ポップス路線に向かうのでロックバンド・サザンが聴ける最後のアルバムでもある。そういう意味で貴重な一作だ。

満足度★★★★★

 08年リマスター盤  オリジナル盤

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『バラッド3~the album of LOVE~』
(2000年11月22日 最高1位 初動136.9万枚 売上291.0万枚 登場230週)

DISC.1
【真夏の果実/女神達への情歌~報道されないY型の彼方へ~/さよならベイビー/逢いたくなった時に君はここにいない/希望の轍/忘れられた BIG WAVE/せつない胸に風が吹いてた/涙のキッス/OH, GIRL~悲しい胸のスクリーン~/素敵なバーディー~No No Birdy~/冷たい夏/HAIR/慕情/クリスマス・ラブ~涙のあとには白い雪が降る~】
DISC.2
【愛の言霊~Spiritual Message~/BLUE HEAVEN/あなただけを~Summer Heartbreak~/MOON LIGHT LOVER/愛無き愛児~Before The Storm~/心を込めて花束を/唐人物語/SAUDADE~真冬の蜃気楼~/湘南SEPTEMBER/TSUNAMI/夏の日のドラマ/LOVE AFFAIR~秘密のデート~/SEA SIDE WOMAN BLUES/素敵な夢を叶えましょう】

3rdバラードベストアルバム『バラッド3~the album of LOVE~』。82年の『バラッド '77~'82』、87年の『BALLADE 2 '83-'86』に続くバラッドシリーズ第3弾。前作以降の87年から00年までの期間からバラッドを中心にセレクトした2枚組。「冷たい夏」「クリスマス・ラブ~涙のあとには白い雪が降る~」「TSUNAMI」「夏の日のドラマ」は限定盤を除くと今作にしかアルバム収録されていない。ギター大森が在籍していた6人編成サザンで発売された最後の作品。同年1月にリリースされ300万枚に迫る自身最大ヒットとなっていたシングル「TSUNAMI」の影響・収録もあって初動136.9万枚という『海のYeah!!』を上回る自身最高の数字を記録。その後もロングヒットを続け、現在の累計は290万枚にのぼり『海のYeah!!』に次ぐ自身2番目のセールスとなっている。

中学時代、初めて買ったサザンのアルバムが今作だった(『海のYeah!!』とどっちを買うかギリギリまで迷った記憶がある)ため思い入れの強い一作。現在でも『海のYeah!!』と並ぶ2大現役ベスト盤として君臨している一作であるし、何よりも「TSUNAMI」をアルバムで聴くには今作を入手するしかないのでその存在価値は非常に高い。『海のYeah!!』と被っている曲も多いものの「涙のキッス」や「愛の言霊」など有名なヒットシングルも聴けるし、サザンの入り口としても今作を選んでも何も問題は無い。「BLUE HEAVEN」や「LOVE AFFAIR~秘密のデート~」等『海のYeah!!』以降にリリースされたシングルが入っているのも嬉しい所だが、出来たら今作の直前に発売されていた「この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~」も収録してほしかった。今作のコンセプトにはピッタリの名曲だったし、未だアルバム未収録シングルとして取り残されているのでここで収録しておけばもっと高い人気を得られたと思うのでそこだけが残念。

満足度★★★★★



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『キラーストリート』
(2005年10月5日 最高1位 初動63.3万枚 売上113.2万枚 登場48週)

DISC-1
【からっぽのブルース/セイシェル~海の聖者~/彩~Aja~/JUMP/夢と魔法の国/神の島遥か国/涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~/山はありし日のまま/ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~/BOHBO No.5/殺しの接吻~Kiss Me Good-Bye~/LONELY WOMAN/キラーストリート/夢に消えたジュリア/限りなき永遠の愛】
DISC-2
【ごめんよ僕が馬鹿だった/八月の詩/DOLL/別離/愛と欲望の日々/Mr.ブラック・ジャック~裸の王様~/君こそスターだ/リボンの騎士/愛と死の輪舞/恋人は南風/恋するレスポール/雨上がりにもう一度キスをして/The Track for the Japanese Typical Foods called "Karaage" & "Soba" ~キラーストリート(Reprise)/FRIENDS/ひき潮~Ebb Tide~】

14thアルバム『キラーストリート』。オリジナルとしては前作『さくら』から7年ぶり、『バラッド3』からは5年ぶりのアルバムとなった。シングル「涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~」(1位 74.2万枚)「彩~Aja~」(1位 27.9万枚)「君こそスターだ/夢に消えたジュリア」(1位 45.8万枚)「愛と欲望の日々」(1位 37.2万枚)「BOHBO No.5/神の島遥か国」(3位 25.9万枚)収録。これらは全て桑田ソロを経て大々的に活動を再開した03年以降のシングルであり、活動休止以前の「イエローマン~星の王子様~」「TSUNAMI」「HOTEL PACIFIC」「この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~」は未収録。「山はありし日のまま」「リボンの騎士」は原ボーカル曲。初回盤にはレコーディング風景が収められたDVD『FILM KILLER STREET』と桑田によるセルフライナーノーツが付属。オリジナルアルバムでは『Young Love』以来のミリオンセラーとなり、2枚組オリジナルアルバムのミリオンセラーは94年に発売されたB'z『The 7th Blues』以来史上2作目の快挙であった。08年12月(リマスター盤 122位 0.2万枚)に再発売されている。

00年に「TSUNAMI」を大ヒットさせてからはそれまでに見られていたようなマニアックな曲調のシングルは姿を消し、ひたすら売れ線王道全開のナンバーを連発するようになった。そして活動休止を経た03年以降のサザンが出した一つの答えであり集大成だったであろう2枚組の大作がこの『キラーストリート』である。まさに大衆的お祭りバンド・サザンのイメージのまま聴ける売れ線ポップスアルバム。03年以降のサザンをまとめて聴ける半ベスト盤としても機能しうる。シングルのキャッチーさは勿論のことアルバム曲にもシングルと遜色ないクオリティのナンバーが並んでいて非常に聴きやすい。個人的にもJ-POPに興味を持ってから初めて出されたサザンのアルバムという事で思い入れが大変深い一作。

一方でこうしたポップに振り切れた作風に対して賛否が巻き起こったのも事実であり、特に古くから追いかけている長く深いファンほど疑問を感じているようだ。同じ2枚組という事で85年の『KAMAKURA』と比較するファンも居るだろうし、デビューから80年代後半頃の挑戦的だったサザンをリアルタイムで見てきたファンには今作はポップ一辺倒に感じられてしまうのかもしれない。こればかりはそのリスナー自身がどういう時代を生きてきたかによるので仕方が無い所だと思う。僕にとってのリアルタイムでのサザンというのは「TSUNAMI」以降、さらに厳密には03年の活動再開以降なのである。まさにそのリアルタイムの時期を丸々収録した今作は僕にとって名盤以外の何物でも無く、30曲という一見許容オーバーに思えるボリュームもすんなりと満足感に変わる。

バンド以外のサポートミュージシャンを数多く起用していたり、ベース関口が居るにも関わらず何曲かは桑田自らがベースを演奏していたり(本人曰く「異なったニュアンスを出すため」)といったバンドのバランスが心配になってしまう要素も見られるアルバムである。「TSUNAMI」大ヒット以降のサザンが単なる一ロックバンドという枠を超え桑田佳祐を中心とした大型プロジェクトと化した事は明白であり、その為に積り積もった疲弊が08年の無期限活動休止へと通じているのも確かだろう。そう考えるとポップで売れ線なアルバムなんだけど聴いていてどこか切なくなってきてしまう。

満足度★★★★★

 DVD付初回盤  オリジナル通常盤  08年リマスター盤

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『葡萄』
(2015年3月31日 最高1位 初動30.0万枚 売上52.9万枚 登場23週)

【アロエ/青春番外地/はっぴいえんど/Missing Persons/ピースとハイライト/イヤな事だらけの世の中で/天井棧敷の怪人/彼氏になりたくて/東京VICTORY/ワイングラスに消えた恋/栄光の男/平和の鐘が鳴る/天国オン・ザ・ビーチ/道/バラ色の人生/蛍】

15thアルバム『葡萄』。前作『キラーストリート』から9年半ぶりのアルバム。08年夏に無期限活動休止を宣言し、13年に再開。今作には13年の活動再開後に出されたシングル「ピースとハイライト」(1位 37.4万枚)「東京VICTORY」(1位 13.9万枚)を収録。活動休止前のシングル「DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~」「I AM YOUR SINGER」は未収録となった。「ワイングラスに消えた恋」は原ボーカル曲。完全生産限定盤A(特製Tシャツ、桑田による全曲解説や写真等で構成された「葡萄白書」、年越しライブの模様を厳選して収録したDVD)、完全生産限定盤B(AからTシャツを除いた内容)、通常盤、アナログ盤の4形態で発売。限定盤A、Bは予約していないと店頭では入手困難な状況となった。

08年の無期限活動休止以前はひたすら売れ線全開なお祭り系ナンバーが目立っていたが、今作では趣向が変わり割りと落ちついたどこか情緒のある作風になっている。大々的に復活を宣言したシングル曲「ピースとハイライト」にしても派手さはあるものの、世界情勢や歴史問題をテーマにしたメッセージ性の強い歌詞になっていてこれまでのお祭りナンバーとは一線を画す。付属の『葡萄白書』の桑田のコメントでは「その気になれば「夏だ、サザンだ!!」みたいな曲も書けたけどあえて刺激のあるテーマを投げる事で自分の世代と若い世代とを繋げたかった」との事で、人生の折り返し地点を過ぎた熟年者の立ち位置で今作が作られた事を窺わせる。全体的に歌謡曲的な要素が強いもののそれ一辺倒な印象も無く聴き応えは抜群にあるのでかなり満足だし、10年ぶりという期待値を飛び越えた傑作。現在のサザンだからこそ生み出せた2010年代の名盤であろう。今作のベストトラックはアナログ世代の悲哀を歌った「バラ色の人生」。特に〈恋の波動で胸を焦がして 完璧すぎる世間を嗤ってやりたいな〉〈みんなが集まる架空の広場("SNS")で このバラ色の人生を分けてあげたいな〉のフレーズが胸に染みた。

満足度★★★★★

 完全生産限定盤A  完全生産限定盤B  通常盤




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サザンオールスターズ アルバムレビュー 1978-1987

サザンオールスターズ アルバムレビュー、第1弾。ここではデビューから1987年までのサザンアルバム感想を載せています。

ちなみにシングルの感想は
サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー 1978-1989
サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー 1990-2008
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『熱い胸さわぎ』
(1978年8月25日 LPは最高16位 売上7.2万枚 登場29週。CTは最高29位 売上2.6万枚 登場18週)

【勝手にシンドバッド/別れ話は最後に/当って砕けろ/恋はお熱く/茅ヶ崎に背を向けて/瞳の中にレインボウ/女呼んでブギ/レゲエに首ったけ/いとしのフィート/今宵あなたに】

1stアルバム『熱い胸さわぎ』。シングル「勝手にシンドバッド」(3位 51.5万枚 03年再発盤は1位 29.1万枚)収録。84年6月に初CD化され、その後89年6月、98年4月(82位 0.4万枚)、08年12月(リマスター盤 84位 0.2万枚)に再発売されている。

1曲目「勝手にシンドバッド」こそ現在でも圧倒的知名度を誇るデビュー曲だが、それ以降は一転してかなり地味めのナンバーが続く。90年代以降に確立された大衆的なお祭りバンドサザンのイメージを持って聴くとかなりの落差を感じるだろう。元々が70年代の作品という事で、音の古さは最新リマスターでも流石にカバーしきれていないとも思う。「女呼んでブギ」なんかは先にライブ映像で観た時は大迫力に感じたのに、後に今作で聴いたらCD音源はこんなにしょぼいのか…と愕然としたものである。そんなこんなで最初に今作を手にした時は、後に出たバラード集『バラッド '77~'82』の方を先に聴いていたのでそちらに収録されていた「別れ話は最後に」「恋はお熱く」くらいしか印象に残らなかったが、繰り返し聴いていたらそれなりの良さを見出せるようにはなってきた。古き良き魅力というか。日本を代表するスーパーバンドのまさに原点という事で、音楽好きならば一度は聴いておきたいアルバム。

満足度★★★☆☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『10ナンバーズ・からっと』
(1979年4月5日 LPは最高2位 売上47.9万枚 登場52週。CTは最高2位 売上19.5万枚 登場37週)

【お願いD.J./奥歯を食いしばれ/ラチエン通りのシスター/思い過ごしも恋のうち/アブダ・カ・ダブラ(TYPE 1)/アブダ・カ・ダブラ(TYPE 2)/気分しだいで責めないで/Let It Boogie/ブルースへようこそ/いとしのエリー】

2ndアルバム『10ナンバーズ・からっと』。タイトルは『TENナンバーズ・からっと』と表記される事もある。シングル「気分しだいで責めないで」(10位 27.8万枚)「いとしのエリー」(2位 72.8万枚)収録。7月に「思い過ごしも恋のうち」(7位 22.8万枚)がリカットされた。「気分しだいで責めないで」と「思い過ごしも恋のうち」は表記は無いもののアルバムバージョンであり、シングルバージョンはシングルでしか聴けない。制作時間の関係で歌詞が締め切りに間に合わず、「奥歯を食いしばれ」「アブダ・カ・ダブラ(TYPE 2)」「ブルースへようこそ」の3曲は歌詞が記号になっている。ジャケット撮影の直前に桑田とスタッフが喧嘩をしたらしく、そのため今作のジャケット写真は怒った状態で写っているという逸話も。一気にトップ3入りを果たし、前作を大幅に上回るセールスを記録した。84年6月に初CD化され、その後89年6月、98年4月(83位 0.4万枚)、08年12月(リマスター盤 90位 0.2万枚)に再発売されている。

普遍的な名曲「いとしのエリー」が強烈な存在感を放つため、「いとしのエリー」だけのアルバムかと思われがちかもしれないが実は全体的に結構光る曲が揃っている。特に1曲目「お願いD.J.」の勢いとキャッチーさにはかなり心奪われたし、「ラチエン通りのシスター」もメロディーの美しさがひたすら染みる名バラードであると思う。桑田本人は今作を「駄作」としている(当時のサザンは朝から晩までテレビ出演に追われており、制作時間が満足にとれていなかったという。ノイローゼ状態にまで陥っていたとか)が、全体的には前作よりも後年のサザンらしい(あくまで“初期なりの”だが)勢いに満ちていて中々好きな一作。

満足度★★★★☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『タイニイ・バブルス』
(1980年3月21日 LPは最高1位 売上31.8万枚 登場52週 CTは最高4位 売上7.6万枚 登場30週)

【ふたりだけのパーティー ~Tiny Bubbles(type-A)/タバコ・ロードにセクシーばあちゃん/Hey Ryudo!(ヘイ!リュード!)/私はピアノ/涙のアベニュー/TO YOU/恋するマンスリー・デイ/松田の子守唄/C調言葉に御用心/Tiny Bubbles(type-B)/働けロック・バンド(Workin' for T.V.)】

3rdアルバム『タイニイ・バブルス』。シングル「C調言葉に御用心」(2位 37.7万枚)「涙のアベニュー」(16位 10.1万枚)「恋するマンスリー・デイ」(今作と同発 23位 6.9万枚)収録。当時FIVE ROCK SHOWと銘打ってシングル5ヶ月連続リリースという企画を実施しており、その第2弾である「恋するマンスリー・デイ」と同時発売された。この頃はレコーディングに専念するためテレビ出演を控えていた時期でもあり、その影響でシングルの売上は激減していたがアルバムは好調で、今作は自身初のチャート1位を獲得(売上は前作より下がった)。「私はピアノ」はキーボードの原が、「松田の子守唄」はドラムの松田がボーカルを担当している(桑田以外のメンバーがボーカルを取るのはこれが初だった)。「私はピアノ」は80年7月25日に高田みづえによってカバー、シングル発売され大ヒットした。84年6月に初CD化され、その後89年6月、98年4月(78位 0.4万枚)、08年12月(リマスター盤 93位 0.2万枚)に再発売されている。

前々作でいう「勝手にシンドバッド」、前作でいう「いとしのエリー」のような超有名シングルが今作には無いので若干地味なラインナップに思えるが、初めて桑田以外のボーカル曲が登場したりと意外に多彩。1曲目「ふたりだけのパーティー」なんかはこの時期のシングル以上に勢いがあるし、原ボーカルの「私はピアノ」はいつ聴いてもやっぱり大名曲だと感じる。キラーチューンこそ無いけど前2作よりもまとまったアルバムではあるように思う。ラストの「働けロック・バンド(Workin' for T.V.)」では〈忘れるわけもなく T.V.Show その気もないのに笑う事ばかりじゃ〉〈そりゃしんどいもんでんねん〉など、当時のテレビ出演が相当ストレスだったらしき事が熱く歌われており切実。

満足度★★★★☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『ステレオ太陽族』
(1981年7月21日 LPは最高1位 売上32.2万枚 登場22週 CTは最高2位 売上15.7万枚 登場22週)

【Hello My Love/My Foreplay Music/素顔で踊らせて/夜風のオン・ザ・ビーチ/恋の女のストーリー/我らパープー仲間/ラッパとおじさん(Dear M.Y's Boogie)/Let's Take a Chance/ステレオ太陽族/ムクが泣く/朝方ムーンライト/Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)/栞のテーマ】

4thアルバム『ステレオ太陽族』。シングル「Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)」(49位 4.6万枚)収録。9月に「栞のテーマ」(35位 5.5万枚)がリカットされた。前作以降に発売されていたシングルの内「いなせなロコモーション」「ジャズマン(JAZZ MAN)」「わすれじのレイド・バック」「シャ・ラ・ラ/ごめんねチャーリー」は未収録。サポートメンバーとしてアレンジャー・八木正生が全面参加している。「ムクが泣く」はベースの関口が作詞作曲ボーカル担当。なお前作との間にカセットのみの企画盤ベストアルバム『Kick Off!』『アーリー・サザンオールスターズ』がリリースされていた(どちらも現在は廃盤)。84年6月に初CD化され、その後89年6月、98年4月(72位 0.4万枚)、08年12月(リマスター盤 94位 0.2万枚)に再発売されている。

1曲目「Hello My Love」は爽やかなミディアムナンバーで単純に良い曲だし、続く「My Foreplay Music」もこの時期としては珍しく攻撃的で耳に残る。このように冒頭では非常に快調な滑り出しを見せるのだが、3曲目からいきなり大人の渋みを打ち出したムーディーなナンバーが連発される。もしも未収録となった「いなせなロコモーション」や「シャ・ラ・ラ」辺りが入っていたらまだカラフルな印象が出たかもしれないが…。『海のYeah!!』や「TSUNAMI」以降のサザンのイメージで聴くとかなり地味に感じてしまうだろう。このジャズィーな雰囲気は八木正生の影響なのだろうか。メロディーを放棄したような妙なノリの曲もありやはりなかなか受け付けられない。今作の本当の良さを味わうにはもう少し年齢を重ねないといけないかもしれない…。

満足度★★★☆☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『NUDE MAN』
(1982年7月21日 LPは最高1位 売上57.6万枚 登場43週 CTは最高1位 売上39.0万枚 登場43週)

【DJ・コービーの伝説/思い出のスター・ダスト/夏をあきらめて/流れる雲を追いかけて/匂艶 The Night Club/逢いたさ見たさ病める My Mind/PLASTIC SUPER STAR(LIVE IN BETTER DAYS)/Oh! クラウディア/女流詩人の哀歌/NUDE MAN/猫/来いなジャマイカ/Just a Little Bit】

5thアルバム『NUDE MAN』。シングル「匂艶 The Night Club」(8位 29.7万枚)収録。シングルとしては久々にトップ10入りし大ヒットとなった「チャコの海岸物語」は未収録。「流れる雲を追いかけて」は原ボーカル曲。また「猫」はギター大森の作詞・作曲でありボーカルも担当している。なお前作との間にカセットのみの企画盤ベストアルバム『BEST ONE '82』『Shout!』がリリースされていた(どちらも現在は廃盤)。84年6月に初CD化され、その後89年6月、98年4月(64位 0.5万枚)、08年12月(リマスター盤 89位 0.2万枚)に再発売されている。

これ以降はテクノサウンドやコンピューターサウンドを取り入れた作風に変化してゆくため、いわゆる初期サザンのテイストは今作までとなるようだ。やはり前作のような大人の渋みを醸しだすミディアムナンバーも目立つが、一方で「PLASTIC SUPER STAR(LIVE IN BETTER DAYS)」(なんとライブテイク)のようにガツンとバンドサウンドを聞かせる曲もあり中々に聴きごたえがある。これからファン人気も高い名バラード「Oh! クラウディア」に繋がる部分なんかはかなり好き。久々のヒットとなった「チャコの海岸物語」を未収録にしてしまうとはかなり強気だが、あの曲は少々異色のナンバーだった為もし収録されていたとしても浮いていただろうから賢明な判断だったかもしれない。おかげでまとまりのある一作に仕上がっているように思う。

満足度★★★★☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『バラッド '77~'82』
(1982年12月5日(CT) 最高1位 売上54.6万枚 登場145週)

DISC 1
【朝方ムーンライト/ラチエン通りのシスター/私はピアノ/Just a Little Bit/シャ・ラ・ラ/涙のアベニュー/松田の子守唄/夏をあきらめて/別れ話は最後に/いとしのエリー】
DISC 2
【恋の女のストーリー/ひょうたんからこま/恋はお熱く/わすれじのレイド・バック/Oh! クラウディア/働けロック・バンド(Workin' for T.V.)/YA YA(あの時代を忘れない)/流れる雲を追いかけて/思い出のスター・ダスト/素顔で踊らせて】

バラードベストアルバム『バラッド '77~'82』。デビューからのバラード楽曲をセレクトした2枚組。この時期に乱発されていたカセットのみの企画ベスト盤の一つだったが、予想外の大ヒットを記録した事から85年4月にCD盤としても発売された(23位 2.7万枚)。以降バラッドシリーズとしてシリーズ化。現行盤が存在するベストアルバムとしては今作が最古となる(この他のカセット盤企画ベスト群は全て廃盤になっている)。LP盤は存在しない。「シャ・ラ・ラ」「ひょうたんからこま」「わすれじのレイド・バック」「YA YA(あの時代を忘れない)」はオリジナルアルバム未収録。デビューが78年にも関わらず何故タイトルが『'77~'82』なのかは謎(デビュー前に作った曲があるからという説アリ)。98年6月には音量調整を施した上で再発(44位 6.1万枚)されている(リマスタリングはされていない)。

中学生の頃なので記憶はやや曖昧だが、『バラッド3~the album of LOVE~』『海のYeah!!』の次に買ったのが確か今作。当時「私はピアノ」と「Ya Ya」が入ってるアルバムを探しており今作がドンピシャだったので購入した。その後外出中や旅行中等事あるごとに繰り返し何度も聴いていたので思い入れがかなり強い作品。サザンのバラード、さらに初期の非常にブルージーだったりまったりしたナンバーが集められているので00年代以降のリスナーからするとだいぶ地味なラインナップに感じられると思うが、個人的にはかなり名曲揃いの一作。サザンバラードといっても「真夏の果実」や「TSUNAMI」とは異なり大人の哀愁を感じさせる渋い曲ばかりが揃えられているが、どの曲も確かなグッドメロディーなので聴き込めばハマる。オリジナルアルバム単位で聴いていくとちょっとフザけたノリやあえて外した感じの曲にも出会う事となるので、そういうのを避けて初期サザンのメロディアスなミディアム曲だけ抽出して聴くにはベストな作品である。

ただ一つ残念なのが、08年の旧アルバム一斉リマスターの際に今作含めた企画ベスト群が無視された事。その為今作のリマスター盤は存在しない。一応オリジナルアルバムのリマスター盤や05年再発シングルをかき集めれば今作収録曲は高音質で揃えられるものの、今作の並びで聴く事によって発見できる魅力というのも必ずある(「朝方ムーンライト」や「恋の女のストーリー」なんかは今作でピックアップされてなかったら「ただの地味な曲」感覚で終わっていたと思う)と思うのでいつの日かリマスター再発されるのを密かに待っている(もう無さそうだなぁ…)。

満足度★★★★☆



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『綺麗』
(1983年7月5日 LPは最高1位 売上36.4万枚 登場31週 CTは最高1位 売上26.9万枚 登場33週)

【マチルダBABY/赤い炎の女/かしの樹の下で/星降る夜のHARLOT/ALLSTARS' JUNGO/そんなヒロシに騙されて/NEVER FALL IN LOVE AGAIN/YELLOW NEW YORKER/MICO/サラ・ジェーン/南たいへいよ音頭/ALLSTARS' JUNGO(Instrumental)/EMANON/旅姿六人衆】

6thアルバム『綺麗』。シングル「EMANON」(今作と同発 24位 7.4万枚)収録。前作以降のシングル「Ya Ya(あの時代を忘れない)」「ボディ・スペシャル Ⅱ(BODY SPECIAL)」は未収録であり、実質オール新曲のアルバムだった。「そんなヒロシに騙されて」は原ボーカル、「南たいへいよ音頭」は関口ボーカル曲。89年6月に初CD化され、その後98年4月(67位 0.4万枚)、08年12月(リマスター盤 96位 0.2万枚)に再発売されている。

スパニッシュ音楽だったり南国風味を取り入れていたり(と言われてもイマイチよく分からないが)、さらにシンセサイザーを用いたコンピューターサウンドも盛り込んだり、このあたりから80年代特有の空気感が姿を見せ始める。新たな作風に挑戦しようという意気込みは感じるが、現在ではこの80年代流行のコンピューター・テクノサウンドというのはかなり時代を感じるし、何より全体的に楽曲が地味なのもあってかなり印象が薄い一作。個人的にはこの時期の曲を集めた『BALLADE 2 '83~'86』を先に聴いており、そこで聴きなれていた数曲はやはり良いと思ったけどその他の曲は未だにそこまで好きになれない。

満足度★★☆☆☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『人気者で行こう』
(1984年7月7日 LPは最高1位 売上51.6万枚 登場28週 CTは最高1位 売上29.4万枚 登場51週)

【JAPANEGGAE(ジャパネゲエ)/よどみ萎え、枯れて舞え/ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)/開きっ放しのマシュルーム/あっという間のTONIGHT/シャボン/海/夕方 Hold On Me/女のカッパ/メリケン情緒は涙のカラー/なんば君の事務所/祭はラッパッパ/Dear John】

7thアルバム『人気者で行こう』。シングル「ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)」(6位 30.2万枚)収録。前年11月のシングル「東京シャッフル」は未収録。「シャボン」は原ボーカル、「なんば君の事務所」は大森作曲のインスト曲。「海」はバンド、ジューシィ・フルーツに提供した曲のセルフカバー。リリースから2週間後の84年7月21日に早くも初CD化され、その後89年6月、98年5月(76位 0.4万枚)、08年12月(リマスター盤 91位 0.2万枚)に再発売されている。

前作『綺麗』に引き続き、当時の流行だったコンピューターサウンドが全面的に取り入れられた意欲作。ただ今作では楽曲自体キャッチーで勢いを感じる物が多くだいぶ聴きやすい。シングル「ミス・ブランニュー・デイ」はコンピューターサウンドとサザンらしさが上手いこと融合した傑作だし、原ボーカルの叙情ナンバー「シャボン」、『海のYeah!!』にも収録され個人的に80年代サザンナンバー1ソングである名曲「海」等かなり充実したラインナップ。特にホーンセクションを用いたアップナンバー「夕方 Hold On Me」の開放感は素晴らしい。前作との落差がかなり効いている所もあるかもしれないが、80年代サザンのアルバムで最もお気に入りなのは今作。『海のYeah!!』や「TSUNAMI」等で興味を持ったリスナーが80年代のオリジナルアルバムを聴くと大抵その地味さ・渋さに衝撃を受けると思うんだけど、そのギャップが最も薄いのは今作ではなかろうか?

満足度★★★★☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『KAMAKURA』
(1985年9月14日 LPは最高1位 売上60.9万枚 登場29週 CTは最高1位 売上32.0万枚 登場43週)

DISC 1
【Computer Children/真昼の情景(このせまい野原いっぱい)/古戦場で濡れん坊は昭和のHero/愛する女性とのすれ違い/死体置場でロマンスを/欲しくて欲しくてたまらない/Happy Birthday/Melody(メロディ)/吉田拓郎の唄/鎌倉物語】
DISC 2
【顔/Bye Bye My Love(U are the one)/Brown Cherry/Please!/星空のビリー・ホリディ/最後の日射病/夕陽に別れを告げて~メリーゴーランド/怪物君の空/Long-haired Lady/悲しみはメリーゴーランド】

8thアルバム『KAMAKURA』。シングル「Bye Bye My Love(U are the one)」(4位 38.6万枚)「メロディ(Melody)」(2位 26.6万枚)収録。前年のシングル「Tarako」は未収録。「鎌倉物語」は原ボーカル、「最後の日射病」は関口作詞作曲ボーカル曲。当時原は産休中であり、自宅マンションにレコーディング機材を持ち込んでベッドの上で歌入れをしたという。2枚組のオリジナルアルバムであり、総レコーディング時間には1800時間を費やしたと言われる。当初は1枚組で7月の発売を予定していたが、制作が間に合わず2枚組へ形を変え9月へと延期された。今作を機にサザンは活動を休止、メンバーはそれぞれソロ活動に入った。後98年5月(69位 0.4万枚)、08年12月(リマスター盤 78位 0.3万枚)に再発売されている。

『綺麗』辺りから始まったコンピューターサウンドの追及が一つの完成形を迎えた超大作…という事なんだけど、10曲入り×2枚というボリュームは現在聴くと言うほど大作という感じはしない。リリース当時はレコードという事もあってまさに超大作!だったんだろうけど今の感覚ではそこまでの感銘は受けないというのが正直な所だ。通して聴いた時に印象に残っているのはやっぱりシングル2曲や『海のYeah!!』で馴染み深い「鎌倉物語」、今作では異色なメロディアスラブバラード「愛する女性とのすれ違い」等になってしまう。バンドとして挑戦的な姿勢を打ち出した、まさに今作の真髄を担っているであろうと思われる大多数の曲達には未だどうもハマれない。サウンド面では確かに実験的要素の強さが垣間見えるし、もしもリアルタイムで出会っていたらだいぶ強烈な印象となって残っていた作品だろうなという気はする。個人的には世代ど真ん中だった2005年の『キラーストリート』の方がよっぽど超大作っぽいと感じるが、これはやはりリアルタイムかそれに近い時期に聴いているか否かが大きいんだろうなと思う。昔からのファンには『キラーストリート』よりも圧倒的に今作の方が評価高いわけだし。

満足度★★★☆☆

 08年リマスター盤  98年盤

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『BALLADE 2 '83-'86』
(1987年6月21日 CTは最高1位 売上12.2万枚 登場31週 CDは最高1位 売上14.8万枚 登場22週)

DISC 1
【かしの樹の下で/愛する人とのすれ違い/あっという間のTONIGHT/Bye Bye My Love(U are the one)/NEVER FALL IN LOVE AGAIN/鎌倉物語/海/Please!/サラ・ジェーン/夕陽に別れを告げて ~メリーゴーランド】
DISC 2
【シャボン/JAPANEGGAE(ジャパネゲエ)/Melody(メロディ)/女のカッパ/Long-haired Lady/EMANON/星空のビリー・ホリディ/悲しみはメリーゴーランド/旅姿六人衆/Dear John】

2ndバラードベストアルバム『BALLADE 2 '83-'86』。85年の『バラッド '77~'82』に続く第2弾。6th『綺麗』、7th『人気者で行こう』、8th『KAMAKURA』の3作から選出されている。前作と異なりここでしか聴けない曲というのは一つも無い。ただ「女のカッパ」はイントロ前に虫の鳴き声がずらしてあり厳密には別アレンジバージョンとなる。『KAMAKURA』に引き続き、CMには明石家さんまが出演。98年6月には音量調整を施した上で再発売されている(55位 2.9万枚)。

この時期はコンピューターサウンドの追及に目覚めていた頃だけに、オリジナルアルバム単位で聴くと実験的な曲の目白押しだったりするので、こうしてメロディー重視のミディアム曲だけを抽出して楽しめる編集盤の存在というのはやはり意義があると思う。こうして聴くと地味ながらも味のある曲が多いなと気づく。ただ今作でしか聴けない曲というのは無いので、もしもこの時期のオリジナルまで聴いてみようと思うのならば今作は無視してオリジナル3枚を揃えてしまった方が良いかもしれない。前作『バラッド '77~'82』同様にリマスター盤が無いので音の迫力がイマイチという難点もあるし…。まあこの時期のサザンに手軽に触れてみたいというならばオススメの一作ではある。

満足度★★★★☆




この続きとなる1990年以降のサザンアルバム感想は
サザンオールスターズ アルバムレビュー 1990-2015
↑こちらですのでクリック!




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kazeno_yukue at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2015年03月31日

サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー 1990-2008

サザンオールスターズシングル&名曲レビュー、続いては90年代以降に行ってみよう!

なお前回のレビューは
サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー 1978-1989
ですのでクリック!


「YOU」
9thアルバム『Southern All Stars』収録曲。英語と日本語が上手いことミックスされた歌詞に、切ないメロディーが絡んでゆく名曲。どこかスタイリッシュな空気に包まれており完全に90年代に突入したなという感じがする。『海のYeah!!』に入っていた事もあり僕の周囲の評判も良く、中学時代の仲間内カラオケでもよく歌われた。この曲がサザンで一番好きだという友人も。
オススメ度★★★★★

「逢いたくなった時に君はここにいない」
9thアルバム『Southern All Stars』収録曲。別れた恋人へ未だ募る想いを歌ったミディアムバラード。メロディーの美しさが光るまさに珠玉の一曲。『バラッド3~the album of LOVE~』で初めて聴いてから未だに大好きな曲。個人的にサザンで5本の指に入る。知った当初はシングル曲だと思っていたので、後に調べてアルバム曲だと知った時には驚いた。これでアルバム曲ってサザンどんだけレベル高いねん!!(たかみな風ニセ関西弁)
オススメ度★★★★★



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28thシングル『真夏の果実』
(1990年7月25日 初登場5位 最高4位 初動6.1万枚 売上54.9万枚 登場36週)
桑田さんの初監督映画『稲村ジェーン』主題歌。売上は50万台とさほど高くは無いが、現在に至るまで代表曲の一つとして確固たる地位に君臨する大名曲。ソロ活動以降、サザン本体の活動にも招き入れたアレンジャー・小林武史(通称コバタケ)の才能というのも遺憾なく発揮されているのだろう。主題歌だった映画『稲村ジェーン』に関しては2015年現在でも未DVD化という事で実質封印作のようなものらしい。興業的には成功したものの批評家からは酷評されたそうで桑田さんとしてもあまり振り返りたくない過去なのかな。
オススメ度★★★★★



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「希望の轍」
10thアルバム『稲村ジェーン』収録曲。このアルバムは映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックであり名義もサザンオールスターズ アンド オールスターズ。サザンの10thアルバムとカウントはされているものの、実質番外編のような特殊な立ち位置の作品である。この「希望の轍」も厳密には「稲村オーケストラ」名義の曲でありサザンの曲では無いが、『海のYeah!!』『バラッド3』といった主要ベスト盤にしっかり収録されているし完全にサザンの楽曲として、さらに1、2を争う代表曲として地位を確立している。サザンの一般的イメージであろう海、湘南といった雰囲気が非常に似合う名曲。クレヨンしんちゃんの漫画にこの曲の歌詞が掲載されていた事がある。「轍」って字、昔読めなかったなぁ…。
オススメ度★★★★★



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29thシングル『ネオ・ブラボー!!』
(1991年7月10日 最高1位 初動8.2万枚 売上43.1万枚 登場23週)
TBS系報道番組『筑紫哲也 NEWS23』エンディングテーマ。打ち込みが減少し生のサウンドで聴かせる爽快なナンバーだが、『海のYeah!!』等のベスト盤どころかどのアルバムにも一切収録されていないシングルオンリーの楽曲のため印象が薄い。数年前に音源は入手したが未だに数回しか聴いた事が無く、恐らくカラオケで歌えと言われても歌えない。ちなみに今作からベース・関口さんが健康上の理由の為不参加に(ジャケット写真には笑顔で写っている)。
オススメ度★★★☆☆

「冷たい夏」
「ネオ・ブラボー!!」カップリング曲。ファルセットが多用された、地味ながらも染みるバラードナンバーで名曲。こちらは『バラッド3』に入っていた事もあり昔から大好きな一曲だ。
オススメ度★★★★★



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30thシングル『シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA』
(1992年7月18日 最高2位 初動15.2万枚 売上96.9万枚 登場22週)
31stシングル「涙のキッス」と2枚同時発売でチャート1、2位を独占(藤圭子、松田聖子に次ぐ3組目)し、こちらは2位だったもののミリオン目前の大ヒット。「涙のキッス」に引っ張られる形でのヒットだったのかもしれないがこの2作で「いとしのエリー」を超えこの時点での最高セールスを記録。CDバブルの影響もありここへ来て一気にセールスが拡大した。楽曲の方はディスコ調の不可思議なノリが炸裂。タイトルの「シュラバラバンバ」という言葉は歌詞に登場せず「修羅場穴場女子浮遊」と歌われるのがサザンらしい。PVには当時人気だったAV女優・豊丸が出演しているが知らない…。
オススメ度★★★★☆

「君だけに夢をもう一度」
「シュラバ★ラ★バンバ」カップリング曲。ブックオフ等で見かける8cmシングルの背表紙にはこちらもA面として書かれていたが、現在公式では正式にカップリングとされているようだ。A面とは対照的な王道ポップナンバーでアルバム『世に万葉の花が咲くなり』においては唯一と言える程の爽快感。サザンと同じアミューズ所属の富田靖子出演のトヨタ・カリーナCMソング。
オススメ度★★★★☆



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31stシングル『涙のキッス』
(1992年7月18日 最高1位 初動17.6万枚 売上154.9万枚 登場27週)
30thシングル「シュラバ★ラ★バンバ」と同時発売され150万超えの大ヒット。自身初のミリオンセラーシングルとなった。サザンもCDバブル&90年代ドラマタイアップヒットの波に乗ったわけだ。佐野史郎演じる強烈なマザコン男が話題となり巷では「冬彦さん現象」まで巻き起こったというTBS系ドラマ『ずっとあなたが好きだった』主題歌だが、劇中で過激な性描写や暴力行為まで描かれたという割には楽曲はシンプルなミディアムバラードである。しかしメロディーの良さは格別でありスキの無い確かな名曲。
オススメ度★★★★☆



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「慕情」
11thアルバム『世に万葉の花が咲くなり』収録曲。しっとりした叙情バラード。『バラッド3』で初めて聴いた時からお気に入りのナンバー。他の曲にない神々しいオーラを放っている名曲だ。櫻井和寿率いるBank Bandもカバー(2010年の『沿志奏逢3』収録)している。個人的に、「もしもミスチルがサザンをカバーするとしたら「慕情」が最適だ!」と中学時代(2003年頃)から思い続けていたので少々形は違うものの実現した時はテンションが上がった。
オススメ度★★★★★

「CHRISTMAS TIME FOREVER」
11thアルバム『世に万葉の花が咲くなり』収録曲。実に80年のシングル「シャ・ラ・ラ」以来となるクリスマスソング。カオスでサイケな空気だったこのアルバムを優しく締めてくれる名曲。世界平和の想いも込められたスケールの大きい曲だが演奏やアレンジに重苦しさは無いので聴きやすいし何よりメロディーが素晴らしい。サザンのクリスマスソングでは一番好き。
オススメ度★★★★★



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32ndシングル『エロティカ・セブン EROTICA SEVEN』
(1993年7月21日 最高1位 初動36.3万枚 売上174.3万枚 登場26週)
2年連続でシングル2枚同時発売。前作「涙のキッス」を更に上回る174万枚という大ヒットを記録。00年に「TSUNAMI」が出るまでは自身最大ヒットであった。フジテレビ系ドラマ『悪魔のKISS』主題歌という事で90年代特有のタイアップ型大ヒットだったんだろうけど、こんなエロムード全開の曲がここまで大ヒットを飛ばすって今思えば凄い。90年代のドラマタイアップがいかに偉大だったかという事が窺える。『海のYeah!!』の影響で友人間でも流行りカラオケでもよく盛り上がった。意外と歌謡的なメロディーラインであり結構好き。
オススメ度★★★★☆

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33rdシングル『素敵なバーディー(NO NO BIRDY)』
(1993年7月21日 最高3位 初動18.3万枚 売上51.3万枚 登場18週)
「エロティカ・セブン」と同時発売。1位を獲得した「エロティカ・セブン」に対しこちらは3位(この時の2位は井上陽水の「Make-up Shadow」)と出だしが悪く、最終的な売上もかなりの大差に終わってしまった。優しい雰囲気のミディアムバラードで確かな良曲。昨年と異なりこの年はエロ曲が大勝したが、埋もれさせてしまうのは勿体ない名バラッドであると思う。タイアップが付いていればもっと売れたんだろうな…。
オススメ度★★★★☆



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34thシングル『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』
(1993年11月20日 最高3位 初動19.8万枚 売上66.7万枚 登場17週)
丸井クリスマスCMタイアップ。かなり重厚感のあるクリスマスソング。メロディーの良さは確かなものだけど、いかんせんまったりし過ぎてて何度も聴こうとは思わない。やっぱサザンのクリスマスソングでは「CHRISTMAS TIME FOREVER」が一番好みなのでそこと比べてしまう。ちなみに「みんなのうた」以降の付き合いだったコバタケとのタッグは今作まで
オススメ度★★★★☆



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35thシングル『マンピーのG★SPOT』
(1995年5月22日 最高4位 初動15.6万枚 売上51.4万枚 登場18週)
1年半ぶりのリリース。タイトルや歌詞の過激さからエロソングという側面ばかり取り上げられるが、実はかなりのハードロックサウンドが炸裂しており実にカッコイイ仕上がり。桑田さんが毎回ハゲヅラを装着して歌うのが印象的だが、これは当時出演した『Mステ』で好評だった為自身のライブでも取り入れるようになったんだとか。その強烈なタイトルからか売上の割に知名度は高く高校時代はよくノリでカラオケする奴が多かった(んでいざ勢いのまま入れてみたは良いがAメロBメロが歌えないというお粗末ぶりはよく散見された)。
オススメ度★★★★☆



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36thシングル『あなただけを~Summer Heartbreak~』
(1995年7月17日 最高1位 初動35.4万枚 売上113.2万枚 登場19週)
同じ事務所所属の福山雅治主演フジテレビ系月9ドラマ『いつかまた逢える』主題歌として自身3作目のミリオンを達成する大ヒットに。過激だった前作から一転して、爽やかな夏の風を思わせる売れ線ポップナンバー。どこを切り取ってもサビみたいなグッドメロディーの集合体であり名曲。ただこれだけの名曲ながら僕ら世代の知名度はたぶん「マンピー」以下であろう…。
オススメ度★★★★★



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37thシングル『愛の言霊~Spiritual Message~』
(1996年5月20日 最高1位 初動27.6万枚 売上139.5万枚 登場25週)
香取慎吾主演の日本テレビ系ドラマ『透明人間』主題歌として2作連続、通算4作目のミリオンヒットとなった。この『透明人間』というドラマは前クールにやっていた『銀狼怪奇ファイル』の流れでそのまま観ていたので、人生で初めて触れたサザンの曲はコレだ。英語か何か妙な呪文でも延々唱えているかのような歌は強烈で物凄いインパクトがあった。まさか日本語を歌っているなんて到底思えなかったし。作り込んだマニアックな世界観は今聴いても新鮮さを失わない。こんなサイケな曲が100万枚売れたって凄いな…。

ところで楽曲だけでなくタイアップのドラマの方も中々ぶっ飛んでいた。香取慎吾扮する新米報道カメラマンが透明人間となって(コンペイトウを食べると1時間だけ透明になる)様々な闇社会の悪を倒して行き、最終的に自分の父親の頭脳と対決するという…。改めて考えるとワケ分からんが、とにかく面白かったし周囲でもブームになっていた。当時小学1年だった僕もひたすらハマり、香取が透明になる際に毎回決めるアドリブポーズ(?)を真似したり、透明化の際に伴う頭痛も真似し頭をかかえ「あったまいてぇえ~」と唸ったりしていた。
オススメ度★★★★★

「恋のジャック・ナイフ」
「愛の言霊~Spiritual Message~」カップリング曲。攻撃的な打ち込みサウンドが炸裂するサザン史上1、2を争う程にカッコ良いナンバーである。カラオケで歌ったりドライブで流したりすると周囲の評判がかなり良く、「サザンってこんな曲もあるんだ?」と驚かれる。一応『海のYeah!!』に入ってるんだけど皆飛ばしてんのか?って位知られてない。かなりライブ映えしそうな曲なのにも関わらず滅多に披露されないらしい。キリンラガーCMソング。
オススメ度★★★★★



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38thシングル『太陽は罪な奴』
(1996年6月25日 最高5位 初動10.2万枚 売上38.6万枚 登場18週)
キリン・ラガーCMソング。『Young Love』先行だった事もあってか売上は振るわず、今作がチャート5位に初登場した週には前作「愛の言霊」がまだ一つ上の4位にランクインしていた。楽曲の方はこれぞサザンといった感じがする夏全開の明るいポップソング。初めて聴いたのは『CDTV』での過去ゲストライブ映像だったのだがその時からかなりのお気に入りナンバー。流れるようなサビの展開がとにかく心地良い。ちなみに『Young Love』では冒頭に波のSEが追加されている。
オススメ度★★★★★



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「胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ」
12thアルバム『Young Love』収録曲。アルバムの1曲目を飾るざっくりとしたロックナンバー。こういうタイプの曲って他に思い浮かばないのでもしかしたらサザン唯一無二の楽曲かもしれない。キャデラックセビルCMソング。
オススメ度★★★★★

「ドラマで始まる恋なのに」
12thアルバム『Young Love』収録曲。まさにサザン王道とも言うべきメロディアスなバラードナンバーで名曲。聴いていると目の前に夏の海や青空が浮かんでくる。意外にもライブでは演奏されていないそうで勿体無い。抜群に合いそうな『バラッド3』から漏れたのも不思議だ。
オススメ度★★★★★

「汚れた台所」
12thアルバム『Young Love』収録曲。現代社会を風刺したかなり攻撃的なロックナンバー。サザンロックの中でもかなり好きな部類に入る。メンバーがスタジオに集い一発録りでレコーディングされたという。
オススメ度★★★★★



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39thシングル『01MESSENGER~電子狂の詩~』
(1997年8月21日 最高5位 初動7.8万枚 売上23.9万枚 登場14週)
日産ルキノCMソング。当時一般に普及し始めていたインターネットについて歌われるかなりハードな曲。かなりマニアック寄りな攻めた曲調だった為か、前年にアルバムを250万枚売り上げたとは思えない程にセールスは落ち込んだ。僕は03年復活以降のサザンしかリアルタイムでは知らず、出せば普通に1位を獲り大ヒットを飛ばしている彼らの姿しか知らないのでこんな低迷の時期があったとは驚き。カッコ良いサウンドではあるが歌としてはそんなに好きでは無い。シングル収録時とアルバム『さくら』収録バージョンではだいぶアレンジが異なるようだが実はシングルを聴いた事が無いので入手したらまた印象が変わるかも。
オススメ度★★★☆☆



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40thシングル『BLUE HEAVEN』
(1997年11月6日 最高5位 初動7.0万枚 売上21.5万枚 登場15週)
ケンタッキーフライドチキンCMソング。一転してメロディアスなミディアムソング。イントロの瑞々しいギターサウンドが心地良い。潤いを感じる。『バラッド3』に入っていた事もあり昔から大好きな一曲。大ヒットしても良い曲だと思うがまさかの前作を下回る売上という結果に…。英語の多いサビとはいえ結構一般ウケするナンバーだと思うのだが。やはり低迷期にはどんな良い曲を出しても売れないという事か?
オススメ度★★★★★



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41stシングル『LOVE AFFAIR~秘密のデート~』
(1998年2月11日 最高4位 初動12.2万枚 売上58.8万枚 登場25週)
TBS系ドラマ『Sweet Season』主題歌。ドラマの内容に合わせたザ・不倫ソングだが、そこからイメージされるようなドロドロした雰囲気は無く王道の売れ線ポップチューンに仕上がっている。初めて聴いた中学時代にはサザンで1、2を争う程好きな曲だったし、現在でも5本の指には入る名曲。爽やかなサビのメロディーが最高。ミリオン飛ばしてもおかしくないオーラだが低迷期という事で売上は60万弱に留まった。まあ低迷期にしてはかなり売れた方だと捉えるべきか。この前後数作では頭一つ抜けたシングルだし。徐々に過去の大物バンド化していったのかミスチル「ニシエヒガシエ」、ELT「Time goes by」、ジュディマリ「散歩道」という若手勢に遮られ4位だった。
オススメ度★★★★★



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42ndシングル『PARADISE』
(1998年7月29日 最高4位 初動6.8万枚 売上19.5万枚 登場14週)
フジテレビ系ドラマ『ハッピー・マニア』主題歌。打ち込み主体で中々マニアックな曲調だが、何度か聴いていたら結構ハマった。「愛の言霊」程では無いがこれも結構中毒性があると思う。前作に続いてドラマ主題歌となったが売れ線では無かった為かそこまでのヒットにはならず。その昔何かの番組で当時加入したばかりのモーニング娘。新垣がこの曲を好きだとか言ってたので未だにこの曲というと新垣(まだ子供っぽさがあった頃)を思い浮かべる。
オススメ度★★★★☆



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「湘南SEPTEMBER」
13thアルバム『さくら』収録曲。意外にも「湘南」という言葉がタイトルに登場するのは唯一らしい。自身に付けられた湘南イメージに対するセルフパロディーという事で制作されたバラード。『バラッド3』の中でも1、2を争うほどに好きな一曲。
オススメ度★★★★★



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43rdシングル『イエローマン~星の王子様~』
(1999年3月25日 最高10位 初動4.7万枚 売上10.6万枚 登場12週)
キャリア20年を超え、ミリオンヒット曲をいくつも持っているバンドがシングルで出すとは到底思えない程に狂った一曲。大御所クラスのバンドがここまでぶっ飛んだ曲調で攻めに攻めたという事実だけでもかなり面白いが、結果的にはTOP10ギリギリ、売上10万割れという大沈没に終わった(05年の再発で10万突破)。完全アルバム未収録なので聴いたのはかなり後だったが中々好きな一曲。中学時代に知ってたら全然ハマらなかったと思う。

あと歌詞に登場する「下司なPleasure」「木偶のTreasure」がどう考えても前年に大ヒットしたB'zのベスト2枚を揶揄しているとしてB'zファンが憤慨したという。たぶん桑田さんは語感重視でフレーズを作っており、この場合もちょっとした遊び心としてこういう歌詞を書いたと思うのでそこまで深く捉えなくても良いんじゃないかなと僕は思う。サザン自身だって同じ年に『海のYeah!!』出して大ヒットさせてた訳だし。僕はミスチルスピッツZARDも好きだがもしも「下司な肉」「木偶の骨」とか「下司なRECYCLE」とか「下司な軌跡」「木偶のRequest Memorial」(なげーよ)とか言われたとしても別に憤りを感じることは無い(たぶんネ)。
オススメ度★★★★☆



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44thシングル『TSUNAMI』
(2000年1月26日 最高1位 初動65.4万枚 売上293.6万枚 登場57週)
TBS系列『ウンナンのホントコ!』内の『未来日記』テーマソングとして300万枚に迫る売上を記録した空前の大ヒット曲。歴代シングルセールスでは子門真人「およげ!たいやきくん」(454.8万枚)、宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」(325.6万枚)に次ぐ3位となり、J-POPに限定するならば歴代1位。サザンとしてもそれまでの最高売上だった「エロティカ・セブン」を軽く抜き去り自身最大のヒット曲となった。第42回日本レコード大賞・大賞受賞。

冬をイメージさせる壮大な売れ線バラードで文句なしの名曲。当時は小学生でJ-POPをそんなに聴いてはいなかったがこの曲は自然と耳に入ってきており、クラスメイトとの会話にもちょくちょく登場したりしていた。サザンが現在のような国民的アーティストの座を確立したのはこの曲の記録的大ヒットによる所が大きいだろう。キャリア35年以上になってもまだ現役感を保っているのもやっぱりこのヒットがあったからこそだと思う。ここまでとは言わないが、チャゲアスも00年代に頭一つ抜けたヒット曲を出せていれば今頃…とかたまに思ったりしてしまう…。
オススメ度★★★★★



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45thシングル『HOTEL PACIFIC』
(2000年7月19日 初登場3位 最高2位 初動30.2万枚 売上82.4万枚 登場19週)
WOWWOWCMソング。当時GLAYの「MERMAID」、L'Arc~en~Cielの「STAY AWAY」と同時発売となり、チャート上における三つ巴が大変注目されたと聞く。結果はGLAYが1位、ラルクが2位でサザンは3位となったが、最終的な累計売上では今作が最高となった。かなり派手な歌謡ダンスナンバー。まさにお祭り騒ぎという表現がピッタリくるこの路線は00年代サザンの一つの持ち味と化していくが、この系統の曲ではコレが一番好き。Bメロの高音部分ではどこか哀愁も感じる。ヒット曲ながらアルバム未収録ってのが痛いんだよな…。ちなみにここから本格的にマキシシングルへ移行。
オススメ度★★★★★



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46thシングル『この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~』
(2000年11月1日 最高3位 初動17.8万枚 売上35.4万枚 登場12週)
フジテレビ系ドラマ『神様のいたずら』主題歌。アコギやハーモニカが主体となったミディアム調のナンバー。優しく穏やかなメロディーが堪らない名曲である。Bメロの早口高音部分がサビ以上に胸に染みる。しかし「TSUNAMI」大ヒットの余波は影響しなかったのか売上は35万枚とかなり地味な結果に。アルバム未収録という事もあってか知名度も前2作と比べると圧倒的に低いように感じる。直後の『バラッド3』に緊急収録していればもっと高い人気を得られたんじゃないかと思うので実に残念。この曲を最後に大森さんが休養、翌01年8月に脱退。『バラッド3』発売後サザンは再び活動を休止する。
オススメ度★★★★★



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47thシングル『涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~』
(2003年7月23日 最高1位 初動36.5万枚 売上74.2万枚 登場24週)
前作から約3年ぶりに活動再開。05年秋発売のアルバム『キラーストリート』の制作はこの当時既に始まっていたらしく、これ以降の数作はどれも先行シングルという意識だったと後に語られている。個人的にここからがリアルタイム。直前に「勝手にシンドバッド」の再発が前夜祭的にあったものの、人生初のサザンの新曲として触れたため大変思い出深い一曲(過去作で当時入手していたのは『海のYeah!!』と『バラッド3』くらいだったと思う)。『27時間テレビ』内でフル披露される等テレビでもバンバンかかりまくっており、その派手な宣伝に乗せられ中学の仲間内でもサザン熱が大沸騰。発売日には既にクラスメイト数名が今作を所持していて、皆で貸し借りして堪能していた。

楽曲の方はフジテレビ系月9ドラマ『僕だけのマドンナ …and I love Her』主題歌でありどこか開き直ったかのような売れ線全開のポップナンバー。過去の名曲達に匹敵する程とまでは行かないけど、期待以上の良曲というイメージは当時からある。世間一般が望むサザン像にしっかりと正面から応えたような優等生的王道ソングである。結果、押し寄せるCD不況の中充分な大ヒットといえる74万枚をセールス。体感的にはミリオンくらいは到達していたような印象もあったけど。
オススメ度★★★★☆

「雨上がりにもう一度キスをして」
「涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~」カップリング曲。表題曲よりも先にJALのCMソングとして大量オンエアされていたので(CMにはサザンメンバーが出演)、当初はこの曲がA面として発売されるものとばかり思っていた。こちらもキャッチーな王道ポップスで、周囲でも好評価だったのを覚えている。『キラーストリート』収録の音源とは若干の違いがあるらしい。
オススメ度★★★★☆



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48thシングル『彩~Aja~』
(2004年4月14日 最高1位 初動13.3万枚 売上27.9万枚 登場20週)
JALのCMソング。春らしい優しさ溢れるポップソングでこれも優等生的楽曲である。カップリングの良さもあって初のシングル購入に踏み切ったのが今作であり、そういう意味では思い出深い一作。当時習い始めだったギターでよく弾き語りしたものである。
オススメ度★★★★☆

「夢見るアニバーサリー」
「彩~Aja~」カップリング曲。原さんボーカル曲で作詞作曲も本人。年夫婦の結婚記念日を歌った爽やかなポップス。こちらもJALのCMソングとして大量オンエアされており、一発で気に入ったので「彩~Aja~」の購入に至った。名義は原由子&ALL STARS。
オススメ度★★★★☆



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49thシングル『君こそスターだ/夢に消えたジュリア』
(2004年7月21日 最高1位 初動22.2万枚 売上45.8万枚 登場24週)
80年の「シャ・ラ・ラ/ごめんねチャーリー」以来となる両A面シングル。

「君こそスターだ」
TOYOTA『MORE THAN BEST』CMソング。これまたストレートで爽快な売れ線ポップソング。周囲の評判も上々でカラオケでもよく歌われた。当時大量オンエアされていたCMでは桑田さん一人で出演していた為、しばらくソロの曲だと思っていたのでサザンの新曲だと知った時は驚いた。僕自身も好きな一曲だが桑田さん本人は今作を「嫌いな曲」だと発言しているらしい。売れ線に走り過ぎたという意味だろうか?
オススメ度★★★★☆

「夢に消えたジュリア」
JALのCMソング。歌謡チックなナンバーで、「HOTEL PACIFIC」をやや大人しくしたような印象の一曲。こちらも当時CMでガンガンに流れてたので印象深くはあるんだけどあまり好きなタイプでは無い。周囲でも「君こそスターだ」は好評だったがこの曲については全く語られなかった。
オススメ度★★★☆☆



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50thシングル『愛と欲望の日々』
(2004年11月24日 最高1位 初動19.0万枚 売上37.2万枚 登場22週)
フジテレビ系ドラマ『大奥~第一章~』主題歌。ディスコ調の歌謡ナンバーでまたも結構派手な印象の曲。インパクトこそあるもののそこまで好きでは無い。当時周囲でもこの曲よりカップリングの「LONELY WOMAN」の方が良くねぇ?という声は目立っていた。振り付けのある楽曲が目立つようになってくるのもこの頃からで、『Mステ』で大人数で踊り狂っていた映像が未だ印象的。
オススメ度★★★☆☆



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51stシングル『BOHBO No.5/神の島遥か国』
(2005年7月20日 最高3位 初動14.7万枚 売上25.9万枚 登場15週)
両A面シングル。GLAY×EXILE「SCREAM」、ラルク「Link」と同時発売となり、00年「HOTEL PACIFIC」発売週の三つ巴戦再び!というトピックが一部チャートファンの間で話題となった。結果はあの時と同じ。

「BOHBO No.5」
TOYOTACMソング。お祭り系歌謡シリーズの極致とも言えるこれでもかという程ド派手なナンバー。ドゥユワナハッソー!!という歌とも叫びともとれるサビはインパクト絶大で、良いとか悪いとか超越して凄いの一言。この時期のオレンジレンジとかもそうだったかもしれないが「派手な楽曲を出さなくてはいけない」「サザンとはこうあるべきだ」という世間から押し付けられた観念にかなり縛られていたようにも思える。その疲弊が積もって08年の休止に繋がったのではなかろうか…。
オススメ度★★★★☆

「神の島遥か国」
こちらもTOYOTACMソング。南国テイストが盛り込まれた一風変わった曲。CMではサビしか流れなかったので、いざCDで聴いたらBメロが物凄く沖縄風でビックリした。こんな曲だったんだ!?っていう。
オススメ度★★★★☆



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「ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~」
14thアルバム『キラーストリート』収録曲。アルバムのCMでも大量オンエアされていたしMステでも披露されていたのでリード曲的存在だったのであろう。爽快なポップナンバーで、『キラーストリート』の中ではかなりお気に入りの曲。この頃音楽番組でサザンを観る機会が多かったせいか高校のクラスでもサザン熱が沸騰。何故か原由子のモノマネがクラスの男子中心に流行るという珍現象が巻き起こった。弁当の時間に皆がニヤつきながらエア・キーボードを狂い弾く姿は壮観だった(僕もその内の一人だった訳だが)。
オススメ度★★★★★

「ひき潮~Ebb Tide~」
14thアルバム『キラーストリート』収録曲。2枚組アルバムのいっちばんラストを飾る穏やかなバラード曲。〈今でも本当は駆け出してあなたを抱きしめたい 夏の太陽が消えた空には 滲んだ星がキラリ〉というフレーズを聴くたび高校時代の色々な情景が蘇る。良曲の多い『キラーストリート』でも一番好きな曲かも。
オススメ度★★★★★



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52ndシングル『DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~』
(2006年8月9日 最高1位 初動13.3万枚 売上22.5万枚 登場12週)
フジテレビお台場冒険王2006テーマソング。 熟年者の悲哀みたいなどこか寂しさを匂わせる歌詞だが曲調が明るく突き抜けているので全く暗く感じない。またしても振り付けが存在。当時出演したMステでは、盛り上がっていた観客が実はダンサーで、最後のサビで突如カメラの方を振り返り踊り出すというサプライズ演出がなされた。かなり壮観な映像で、観ている方も「騙された!」と妙にテンションが上がったものである。テレビで流れまくっていた事もあり「彩~Aja~」以来の購入。カラオケでもよく歌われたが周囲では「何でサザンって毎回同じ曲出してるの?」という痛烈な言葉も飛び交っていたのを記憶している。今作と次作はアルバム『葡萄』には入らなかった為、アルバム未収録シングルとして未だ取り残されている。
オススメ度★★★★★



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53rdシングル『I AM YOUR SINGER』
(2008年8月6日 最高1位 初動35.7万枚 売上52.3万枚 登場22週)
デビュー30周年を迎えた初夏に飛び込んできたのはサザン無期限活動休止という信じられない衝撃のニュースだった。連日メディアでも「サザン休止。解散か!?」という報道が飛び交い、桑田さん本人は否定していたもののシーンは騒然。そんな混沌とした夏に置き土産的に出されたのが今作だった。全編に渡って打ち込みやエフェクトが展開されたまさかのデジタルナンバーだがメロディーは切なさ全開で素晴らしい。〈八月末の空の花火みたいに…〉というフレーズが休止してしまうサザン自身に重なり、こんな明るい曲調なのに涙腺が崩壊する。当時は本当にこれが最後の曲になるかもしれないと思っていたので一回一回噛み締めて聴いていたものだ。ミスチルの「GIFT」と並んで08年の夏を代表する一曲だったように思う。PVには当時流行っていたエド・はるみや世界のナベアツのギャグが登場するがこういうのは時が経って見返すと悲しくなるので今後は控えてほしい。
オススメ度★★★★★

「OH!! SUMMER QUEEN~夏の女王様~」
「I AM YOUR SINGER」カップリング曲。A面とは逆にこちらはサザンらしい真夏のロック。当時Mステで行われたサザンスペシャルでも披露されたが日本語と英語の混ざり合いが非常に面白い。カップリングとして放置されているのが勿体無い名曲である。
オススメ度★★★★★




「ピースとハイライト」「東京VICTORY」の感想はそれぞれ最新シングルレビューの記事に当時の感想が載っています。




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2015年03月30日

サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー 1978-1989

青山学院大学の音楽サークルを中心に結成されたサザンオールスターズ。メンバーは桑田佳祐(ボーカル、ギター)、大森隆志(リードギター)、関口和之(ベース)、松田弘(ドラムス)、原由子(キーボード)、野沢秀行(パーカッション)。国民的バンドの名曲たちを語っていこう。

ちなみにアルバムの感想は
サザンオールスターズ アルバムレビュー 1978-1987
サザンオールスターズ アルバムレビュー 1990-2015
ですのでクリック!


1stシングル『勝手にシンドバッド』
(1978年6月25日 初登場132位 最高3位 売上51.5万枚 登場35週 03年盤は2003年6月25日 最高1位 売上29.1万枚 登場10週)
デビューシングル。アサヒ飲料『三ツ矢サイダー』CMソング。初登場は132位だったが、1978年8月14日付で55位にランクインし10月9日付で最高位3位を記録。2003年にはリマスタリングを施した「胸さわぎのスペシャルボックス」として再発売され、オリジナルから25年の時を経てチャート1位を獲得。オリジナル盤とスペシャルボックスを合算すると累計売上は80万枚にのぼる。

現在もなお語り継がれる衝撃のデビュー曲。78年当時のインパクトは凄まじかったらしく、当時を知るうちの親は事あるごとに「とにかく斬新だった」と熱弁するし、タモリ等の著名人も当時を振り返って「彼らの登場は衝撃だった」と語っている。僕自身は生まれる遥か前なので当時の衝撃がどれ程のものだったのかは当然分からないんだけど、何だか今聴いても得体のしれない勢いみたいなものはひしひしと伝わってくる。しかし改めて考えると〈今何時?〉と聞かれて〈そうねだいたいね〉と返すというこのサビは凄い。果たしてこれは歌なのか…?いや、歌なんだけどさ。他の誰も思いつかないよね、やっぱり。僕の世代だと2003年に再発売された時の記憶が一番大きくて、当時中学の仲間達の間で一時的に流行りカラオケでもよく歌われた。25年の時を経ても大ヒットを記録するあたり、やはり時代を超えた名曲という事なのだろう。この曲がリリースされた78年といえば、沢田研二やピンクレディーが全盛の時代(ちなみにこの曲のタイトル自体、沢田研二の「勝手にしやがれ」とピンクレディーの「渚のシンドバッド」を足したものなのだ)。当時のチャートの顔ぶれを見ると改めてサザンが息の長いバンドである事が分かる。
オススメ度★★★★☆

  25周年記念BOX(03年)

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2ndシングル『気分しだいで責めないで』
(1978年11月25日 最高10位 売上27.8万枚 登場22週)
当時の音楽業界では、ブレイクした曲から同じジャンルや曲調のシングルを3作連続でリリースするという3枚サイクルの戦略が生きており、それに沿って発売された曲。要するに「勝手にシンドバッド」の2番煎じ的楽曲なわけで、会社側から半強制的に作らされたという事で桑田さん自身もあまり好きな曲では無いらしい。ノリの良い曲だけど、メロディーがそこまで強くないしあまり印象に残らない…。
オススメ度★★☆☆☆



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3rdシングル『いとしのエリー』
(1979年3月25日 最高2位 売上72.8万枚 登場40週)
発売後、徐々にチャートを上昇し最高2位を獲得。92年の「シュラバ★ラ★バンバ」「涙のキッス」まで自身最大のヒット曲だった。TBS系ドラマ『ふぞろいの林檎たち』主題歌。「勝手にシンドバッド」の強烈過ぎるインパクトによって、ともすればコミックバンドであるかのように思われていたサザンだが、そんな彼らの世間的な印象を見事に一変させたのがこの「いとしのエリー」。曲とドラマがワンセットで印象付いている人も多いのでは。レイチャールズもカバーした普遍的なバラードの名曲。文句なしに良い曲である。サザンを一発屋扱いしていた人達も「もしかしたら凄いバンドなのかもしれない!」と考えを改めたらしい。本当に国民的な名曲だ。

オススメ度★★★★★



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「お願いD.J.」
2ndアルバム『10ナンバーズ・からっと』のオープニングを飾る爽快なポップナンバー。シングルでも行けたと思う程にキャッチーで気持ちいい曲だ。間奏に謎の語りが収録されているがこれはアメリカのラジオDJウルフマン・ジャックの物まねをした桑田さんの声であるという。
オススメ度★★★★☆

「ラチエン通りのシスター」
2ndアルバム『10ナンバーズ・からっと』収録曲。「ラチエン通り」とは神奈川県茅ケ崎市に実在する市道の通称である。サビで重なる重厚なコーラスが魅力的なバラードで、中学時代に中古で買ったバラード集『バラッド '77~'82』に』収録されていた為、思い入れが強い。カラオケで歌おうとするとリズム・音程が中々つかめなくて苦戦する。桑田さんの中学時代の恋がテーマなんだとか。
オススメ度★★★★☆



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4thシングル『思い過ごしも恋のうち』
(1979年7月25日 最高7位 売上22.8万枚 登場21週)
2ndアルバム『10ナンバーズ・からっと』からのリカットだがコーラスやホーンアレンジが変更されており、シングルバージョンはシングルでしか聴けないらしい。明るくノリの良い曲で、元々は前述の3枚サイクルに沿ってこの曲が3rdシングルになる予定だったらしいがメンバーの強い要望により「いとしのエリー」に差し替えられたという。決して悪くは無いんだけどやはり印象は薄い。Bメロで原さんの声が目立つ箇所があり、サビよりもそこのステップの方が耳に残る。

オススメ度★★★☆☆



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5thシングル『C調言葉に御用心』
(1979年10月25日 最高2位 売上37.7万枚 登場23週)
ナビスコ『チップスター』CMソング、東宝映画『彼女が水着にきがえたら』挿入歌(1989年)。「C調」とは「調子いい」→「ちょうしー」→「しーちょう」→「C調」という業界用語的な変形。中学時代に『海のYeah!!』を買う以前からカラオケで友人がよく歌っていたので知っていたし、結構良い曲だなと思っていた。ミディアムテンポの爽やかナンバーであり、サビ以上に〈たまにゃ Makin'love~〉の部分の軽快なメロディーが心地よく癖になる。息継ぎのタイミングが難しく何も考えずに歌うとサビで呼吸困難となるのでカラオケでは要注意。
オススメ度★★★★☆



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6thシングル『涙のアベニュー』
(1980年2月21日 最高16位 売上10.1万枚 登場13週)
FIVE ROCK SHOWと打ち出し、今作よりシングルを5ヶ月連続で1枚ずつリリースするという企画がスタート。同時にレコーディングに専念するという事でテレビ等のメディア露出を抑えていき、その為か6枚目にして初めてチャートトップ10入りを逃した。横浜を舞台としたブルージーでまったりした曲。軽いバンドサウンドは今ではさすがに時代を感じる所もあるんだけど渋いメロディーのおかげでむしろ一つの味に思えてくる。中学時代によく聴いていたからか、『バラッド '77~'82』に入っていた曲はどれも思い入れが強い。

オススメ度★★★★☆



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7thシングル『恋するマンスリー・デイ』
(1980年3月21日 最高23位 売上6.9万枚 登場13週)
FIVE ROCK SHOW第2弾。3rdアルバム『タイニイ・バブルス』と同時発売であり、そちらにも収録されているためトップ20入りを逃した。女性の生理の際の憂鬱な気分を歌った異色作。レゲエを取り入れているのだが全体的に何となく湿っぽく暗い雰囲気が漂っている。テーマもテーマだし、どう考えてもシングルで切るようなタイプの曲では無いと思うのだが…。桑田さんのボーカルも妙に力が抜けているというか覇気が無い感じでありそれがより一層暗さに拍車をかけている。〈ちょっと聞いて ユウコ oh…〉の部分(ここがサビ?)のムーディーな展開はちょっと耳に留まるものがあるけど、やっぱりA面っぽさは皆無。
オススメ度★★☆☆☆

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「私はピアノ」
3rdアルバム『タイニイ・バブルス』収録曲であり初の原さんソロボーカル曲。後に高田みづえのカバーでシングル発売され最高5位、49.3万枚のヒットを記録した。サビのドラマチックなメロディー展開がたまらない名曲。中学時代に『FNS歌謡祭』の過去映像で高田みづえバージョンを先に聴き「良い曲だな」と思い、その後サザンの原曲も聴こうと中古で『バラッド '77~'82』を入手した。サザンバージョンでは2番の中頃で〈おいらを嫌いになったとちゃう~ ん~ そんなことないわいな~ あっそう!〉という謎の掛け合いが炸裂する。正直この掛け合いは必要なのか?という気もするんだけど、もしかしたらそここそがサザンらしさの表れなのかな。一筋縄ではいかないよみたいな。ザ・歌謡曲というオーラがある。歌詞にラリー・カールトンやビリー・ジョエルが登場するのもシャレオツ(原さんが敬愛しているのだとか)。
オススメ度★★★★★



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8thシングル『いなせなロコモーション』
(1980年5月21日 最高16位 売上11.3万枚 登場17週)
FIVE ROCK SHOW第3弾だが、レコーディング時間などの都合により前作から2ヶ月の間が出来ている。アサヒ飲料『三ツ矢サイダー』CMソング。スピーディーで爽快な曲。ブルージーだったりマニアック寄りなシングルが多いこの時期としては珍しくストレートでキャッチーだ。ライブでの迫力は桁違いだと思うので、ぜひライブで体感したい曲の一つである。FIVE ROCK SHOWの5作中、唯一『海のYeah!!』に収録された事もあり知名度も高い。
オススメ度★★★★☆



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9thシングル『ジャズマン(JAZZ MAN)』
(1980年6月21日 最高32位 売上5.2万枚 登場12週)
FIVE ROCK SHOW第4弾。リリース当時の最高順位は33位だったが05年の一斉再発盤で32位へと更新した。「ジャズマン」というタイトルだけあってとりあえずジャズが基調となっているらしい。桑田さん曰く、アレンジャー・八木正生に大きな影響を受けたという。最初に聴いた時は何だかチャカチャカして忙しい曲だなという印象しかなかったのだが何回か聴いたら結構悪くないと思うようになった。しかし89年の限定ベスト『すいか』にしか収録されておらずオリジナルアルバム未収録なので入手するのはやや困難。その為か知名度も低い。
オススメ度★★★☆☆



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10thシングル『わすれじのレイド・バック』
(1980年7月21日 最高28位 売上4.9万枚 登場13週)
FIVE ROCK SHOW最後となる第5弾。最高順位の28位は05年再発盤で記録(80年当時の最高順位は41位)。98年にはニッポン放送『テリーとうえちゃんのってけラジオ』エンディングテーマに。カントリー調の軽やかな曲。「ジャズマン」と同じくオリジナルアルバム未収録だが、こちらは『バラッド '77~'82』に収録されていた為、思い入れが深くアコギでよく弾き語りしたりした(ベストに収録されるかされないかで曲の明暗って分かれるんだなぁと思う)。終盤ではマナという人のコーラスが入ってくるのだがずっと子供達の合唱だと思っていた。ってかマナって誰。カップリングの「FIVE ROCK SHOW」はサザンで唯一3人以上のメンバーがボーカルをとっている曲であり、05年の再発盤が売れたのはこれ目当てのファンが多かったからだろうか。

オススメ度★★★★☆



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11thシングル『シャ・ラ・ラ/ごめんねチャーリー』
(1980年11月21日 最高29位 売上7.9万枚 登場15週)
自身初の両A面シングル。しかし現在、公式サイトでは「シャ・ラ・ラ」の単独A面表記になっているようだ。

「シャ・ラ・ラ」
両A面1曲目。桑田さんと原さんのデュエット曲。シングルA面では初であり、意外にも唯一の曲であるという。またもオリジナル未収録だが『バラッド '77~'82』で早いうちに知っていたため思い入れは深い。まったりとした良い曲。シングルにしては地味かもしれないがその地味さが魅力というか。歌詞はどういう意味なのかイマイチよく分からないんだけど、原さんパートで登場する「横浜」という単語だけで何となくシャレオツに感じる。実はクリスマスソングであり、終盤で突如〈雪になりそな Merry merry merry Christmas Amen〉と歌い出す(何で若干ヘンな声で歌っているのかは謎だ)。
オススメ度★★★★☆

「ごめんねチャーリー」
両A面2曲目。歌謡曲的と言おうか、何だか時代性を感じる一曲。ホーンが使用されていたりダイナミックな演奏なんだけどやはり時代のせいかあまり迫力を感じない。ちなみに歌詞にある〈モンタさん〉はもんたよしのり、〈竜童さん〉は宇崎竜童。そしてチャーリーはレイ・チャールズ。
オススメ度★★☆☆☆



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12thシングル『Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)』
(1981年6月21日 最高49位 売上4.6万枚 登場15週)
映画『モーニング・ムーンは粗雑に』主題歌。自身最低の順位&売上となった逆の意味で記念すべきシングル。ダスティン・ホフマン、エリック・クラプトン、オノ・ヨーコ、またジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンらの名前が登場するロックナンバー。イマイチつかみにくいメロディーでそこまで好きな曲では無いが、ここ数作のシングルを差し置いて『ステレオ太陽族』に収録された。
オススメ度★★☆☆☆



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13thシングル『栞のテーマ』
(1981年9月21日 最高35位 売上5.5万枚 登場17週)
映画『モーニング・ムーンは粗雑に』挿入歌。4thアルバム『ステレオ太陽族』からのリカットながら現在でも強い人気を誇る名バラード。発売当時はそこまでのヒットではなかったが、88年に映画『彼女が水着にきがえたら』の挿入歌に起用されたり、『海のYeah!!』へ収録されたりとピックアップされる機会が何度かあり楽曲が成長していったものと思われる。なんでもももいろクローバーZの玉井詩織、元SKE48の金子栞、シンガー新山詩織の名前の由来になったのはこの曲なんだとか。影響力が凄い。
オススメ度★★★★☆



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14thシングル『チャコの海岸物語』
(1982年1月21日 最高2位 売上58.4万枚 登場40週)
ザ・歌謡曲という感じ。『海のYeah!!』で初めて聴いた時から「なんか変な歌い方だな…」と思っていたがこれは当時人気だった田原俊彦の声を真似して歌われているという。これに加え曲中でも「愛してるよ~!」という掛け声が挿入されている等、全体的にお遊び感のあるサザンの中でも特殊な一曲である。こういう異色曲が受けて80年代サザン最大ヒットになってしまうんだから分からないものだ。ただ桑田さん自身はこの曲にそこまでの思い入れは無いのか、久々の大ヒットにも関わらずオリジナルアルバムには未収録。実に16年近くの間、アルバムで聴くのが困難だったという…。ちなみにこの年の紅白歌合戦では同会場にいた三波春夫を真似て派手な着物に白塗りの顔で登場し、「受信料は払いましょう!」等と発言、視聴者から大バッシング。NHKに謝罪文を書かされる事態となった。
オススメ度★★★★☆



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15thシングル『匂艶 THE NIGHT CLUB』
(1982年5月21日 最高位8位 売上29.7万枚 登場25週)
アダルティーなフレーズが飛び交う歌謡ナンバー。ホーンセクションが加えられ派手な仕上がりになっている。『海のYeah!!』に収録されていたので早い段階から知っていたし、ダークなアレンジに隠れて実は結構メロディアスな所(特にBメロの部分はかなり好き)がお気に入りで中学時代にはよく仲間内カラオケで歌ったりしていたが大抵周りの反応は「?」って感じであまり盛り上がらないため早々にレパートリーから外した。でも現在でも結構好きな一曲ではある。
オススメ度★★★★☆



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「思い出のスター・ダスト」
5thアルバム『NUDE MAN』収録曲。3連リズムで大人のムード溢れるナンバー。ともすれば地味の一言で片づけられてしまいそうな一曲でもあるが、やはり『バラッド '77~'82』に収録されており何度も聴いたため思い入れが強い。スター・ダストとは横浜の米軍基地近くに実在する(した?)バーの名前であるという。いつの日にか現地に赴いてみたい。
オススメ度★★★★☆

「夏をあきらめて」
5thアルバム『NUDE MAN』収録曲。後に研ナオコがカバーしヒットした為、研ナオコの代表曲としても浸透している一曲。後年のような爽快な夏ではなく、湿っぽい夏が歌われているあたりが80年代らしい。『海のYeah!!』に収録されていた事もあり結構好きな一曲。
オススメ度★★★☆☆

「Oh! クラウディア」
5thアルバム『NUDE MAN』収録曲。ピアノのしらべが美しい極上バラードでファン人気も高い。サビではややコード展開が変わり一筋縄ではいかない空気を醸しだす。
オススメ度★★★★★

「Just a Little Bit」
5thアルバム『NUDE MAN』のラストを飾るジャズ・バラード。リズムが若干複雑で異端な雰囲気も醸し出すがメロディーの美しさは最高級。「Oh! クラウディア」とはまた異なるタイプのバラードでまさに珠玉のナンバーである。桑田さんと原さんのボーカルが重なる箇所が至高。『海のYeah!!』等の大ヒットベストには収録されていないので知名度は低いものの、80年代バラード最高峰の一曲であると思う。
オススメ度★★★★★



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16thシングル『Ya Ya(あの時代を忘れない)』
(1982年10月5日 最高10位 売上34.0万枚 登場31週)
歌詞に「better days」(メンバーが青山学院大学で所属していた軽音サークルの名前)が登場するように、大学時代の青春を思い返すバラードナンバー。メロディアスでまさに名曲というオーラを持つ一曲。『海のYeah!!』には収録されていないがファン人気も高く2006年頃にはMステでも歌われていた。そもそも僕が中学時代に『バラッド '77~'82』を買ったのはこの曲(あと「私はピアノ」)が目当てだったといっても過言ではない。
オススメ度★★★★☆



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17thシングル『ボディ・スペシャルⅡ(BODY SPECIAL)』
(1983年3月5日 最高10位 売上32.5万枚 登場33週)
女性の上半身ヌードをそのままのせた衝撃ジャケット。05年の再発盤で今作が最も売れたのはこのおっぱい目当ての層が動いた為だろうか(限定盤『すいか』以外のアルバムには未収録であるからという説も有力)。ライブでは欠かせない盛り上げナンバーという事でかなり激しくギターが鳴っている。さらに放送禁止用語スレスレの〈Man Call〉というフレーズも飛び出す等自由奔放だが、どうにもキャッチーさが薄くそこまで好きになれない一曲。ちなみに「ボディ スペシャル Ⅰ」は原さん作曲のインストとしてカップリングに収録されている。そちらは原さんらしいのほほんとした空気感の曲でⅡとは全くの別物。
オススメ度★★★☆☆



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18thシングル『EMANON』
(1983年7月5日 最高24位 売上7.4万枚 登場15週)
6thアルバム『綺麗』と同時発売であり、アルバムの方にも収録されているため売上は低く10万枚を割っている。これまたどこがサビなんだかよく分からないような渋い一曲。初めて聴いたのは2ndバラード集『BALLADE 2 '83~'86』でだったのだが、あまりの地味さにこれがシングルだなんて思わなかった程だ。聴き込んでいくとこの地味さが染みてくる。タイトルの「EMANON」は逆さに読むと「No Name」となるが、正式な由来は未だに不明。
オススメ度★★★☆☆



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「そんなヒロシに騙されて」
6thアルバム『綺麗』収録曲。原さんボーカル曲であり、「私はピアノ」同様に後に高田みづえによってカバーされヒットを記録している。歌謡曲路線バリバリのナンバーだがメロディーがキャッチーで、「私はピアノ」程では無いもののかなり好きな一曲。『海のYeah!!』にも収録されているがその収録位置が謎で、基本的にざっくりとながら時系列順に並んでいるあのアルバムにおいて何故か90年代期にあたるDISC 2に、厳密には「素敵なバーディー(NO NO BIRDY)」(93年)と「マンピーのG★SPOT」(95年)の間に置かれている。順番に聴いているとそこだけ一気に10年近く時が戻っちゃってるんだけど…。
オススメ度★★★★☆

「旅姿六人衆」
6thアルバム『綺麗』収録曲。タイトルはそのまま、ライブツアーで全国を旅するように巡ってゆくサザン自身の事を表しており歌詞でもスタッフやファンへの感謝を歌っている。ファン人気も高い名バラードだが、タイトルが「六人」となっている事から、01年に大森さんが脱退し5人になって以降は実質封印曲と化してしまっているのが非常に惜しい。もしもいつの日か、限定でも大森さんがステージに復帰し六人衆としてこの曲を披露してくれたらきっと僕は込み上げる涙を抑える事が出来ないだろう。
オススメ度★★★☆☆



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19thシングル『東京シャッフル』
(1983年11月5日 最高23位 売上12.3万枚 登場25週)
3度目の紅白出場を果たしたシングル。しかしメンバー全員楽器を持たずに、ミュージカル風にダンスを披露しながら歌うという一風変わったスタイルでのパフォーマンスだったという。楽曲の方はかなーり昭和の雰囲気が漂うチョコマカナンバー。最初に聴いた時は全く意味が分からなかったが最近になって良いかもと思うようになってきた。これも限定盤以外のアルバムには未収録なので聴くにはシングルを入手するしかない。
オススメ度★★★☆☆



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20thシングル『ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)』
(1984年6月25日 最高6位 売上30.2万枚 登場28週)
流行に流されやすい当時の女子大生を風刺した楽曲。当時彼らが追及していたコンピューター・サウンドが全面に展開されているが、一方でキャッチーさも兼ね備えた名曲に仕上がっている。『海のYeah!!』に収録されていた事もあって中学時代から好きな一曲。また槇原敬之が98年にカバーアルバム『Listen To The Music』でカバーしておりそちらも最高の出来なのでチェックする価値アリだ。MVが異常に過激らしいんだけど見た事は無い。
オススメ度★★★★★



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「海」
7thアルバム『人気者で行こう』収録曲。バンド「ジューシィ・フルーツ」に提供した楽曲のセルフカバーであるというが原曲は知らない。聴いていると目の前に夏の海の情景が広がる穏やかなミディアムナンバーで名曲。『海のYeah!!』で昔から馴染み深い事もあり個人的にサザンで一番好きな曲はコレである。高校3年の夏にずっとリピートしていたので、聴くとあの頃を思い出す。
オススメ度★★★★★



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21stシングル『Tarako』
(1984年10月21日 最高11位 売上12.5万枚 登場20週)
ロサンゼルスでレコーディングされたという、現在のところ唯一となる全英語詞シングル。割とスピード感もあってカッコイイ仕上がりの曲だが、英語詞という事もあってとっつきにくい印象があり現在でもあまり聴かない曲だ。さらに『すいか』や『HAPPY』といった限定ベストにさえ入っていない完全アルバム未収録楽曲なので知名度も抜群に低い。
オススメ度★★★☆☆



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22ndシングル『Bye Bye My Love(U are the one)』
(1985年5月29日 最高4位 売上38.6万枚 登場25週)
シンセサイザーを用いた民族的なサウンドが展開する一曲。不思議な世界へと誘われるような世界観が心地良く、癖になるナンバーである。『海のYeah!!』に収録された事もあってか知名度は高く、中学時代の仲間内カラオケでも頻繁に歌われた。何気に80年代サザンでは「チャコの海岸物語」に次ぐ2番ヒットを記録。仮タイトルは何故か「陰核の疼き」だったという。
オススメ度★★★★☆



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23rdシングル『メロディ(Melody)』
(1985年8月21日 最高2位 売上26.6万枚 登場25週)
スローテンポのバラードだがシンセサイザーの影響なのか全体的に電子的な空気も漂う。一発で残るタイプでは無いがじわじわ染みてくる魅力があり結構好きなナンバー。アルバム『KAMAKURA』のCMは明石家さんまがこの曲を口パクするという内容であり、00年代にもバラエティ番組等でよく流れた為この曲というとさんまを思い出す
オススメ度★★★★☆

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「鎌倉物語」
8thアルバム『KAMAKURA』収録の原さんボーカル曲。「江ノ電」や「日影茶屋」等のワードが散りばめられた情緒溢れるミディアムナンバーで珠玉の名曲。個人的に原さんボーカルではこれが一番好き。当時原さんは妊娠中だった為、自宅マンションにレコーディング機材を持ち込みベッドの上で歌入れをしたという。
オススメ度★★★★★



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24thシングル『みんなのうた』
(1988年6月25日 最高2位 売上31.8万枚 登場20週)
『KAMAKURA』以降活動休止し、桑田さんはソロ活動を展開していたがデビュー10周年を迎えるに当たってサザン復活。この時の復活はレコード会社の要望による部分がかなり大きかったようで、今作発売の翌月にソロ1stアルバム『Keisuke Kuwata』が発売されるという事態になった(デビュー日に今作発売を合わせる為にこのようなねじれ現象が起こってしまったと思われる)。後にMr.ChildrenやMY LITTLE LOVERのプロデューサーとして90年代J-POP界にその名を轟かせる小林武史(通称コバタケ)が今作より参加。直前のソロ活動にも関わっていたコバタケの腕に桑田さんはかなり魅了されたらしく、サザン本体の活動にも引き続き彼を招き入れている。この後93年頃までサザンとコバタケのタッグは続く事となる。

さて楽曲の方はご機嫌なアップテンポナンバー。世間が思うサザン像ど真ん中というか、いわゆる派手な王道お祭り系ソング。この時点では意外にもデビュー曲「勝手にシンドバッド」以来だったかもしれない。僕としてはそこまで大好きな曲でも無いんだけど、『海のYeah!!』に入っている事もあり周囲でも人気が高くカラオケではよく盛り上がった。この曲辺りまで来ると70~80年代前半特有の空気は消え、後追いで聴いた時の違和感は無くなってくる。当時の『Mステ』で光GENJIらと一緒に歌って踊っている過去映像が印象的。
オススメ度★★★★☆



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25thシングル『女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)』
(1989年4月12日 最高4位 初動2.9万枚 売上11.3万枚 登場16週)
AVを見て妄想に耽る男がテーマ。PVにはAV女優の松本まりなが出ているというが当然知らない(近年の女優ならば割と詳しいのだが…)。かな~り地味で淡々としている奇妙な曲。全シングル中で1、2を争う程に聴いた回数が少ない。3rdバラード集『バラッド3~the album of LOVE~』に収録されているが高確率で飛ばしてしまう。ちなみにダウンタウンやウッチャンナンチャンが出演していた伝説のコント番組『夢で逢えたら』のオープニングテーマ。『夢で逢えたら』にはユニコーンとかが出ているイメージだったのでサザンも関与していたとは驚きだ。
オススメ度★★☆☆☆



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26thシングル『さよならベイビー』
(1989年6月7日 最高1位 初動5.9万枚 売上25.8万枚 登場21週)
デビュー11年目、26枚目のシングルにして初の1位を獲得した曲(アルバムでは80年の『タイニイ・バブルス』で既に達成)。湿っぽい夏を思わせるマイナー調のバラード。だいぶ暗い雰囲気で一般的なサザンイメージとは程遠いんだけどメロディーの染みる感じが心地よく、初めて聴いた時からかなり好きな一曲。中学生ながらよくこんな暗い曲にハマったものだ。やっぱり『海のYeah!!』と『バラッド3』に入ってたってのがデカかったのかな…。映画『彼女が水着にきがえたら』テーマソング。
オススメ度★★★★★



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27thシングル『フリフリ'65』
(1989年11月21日 最高2位 初動4.2万枚 売上18.2万枚 登場22週)
「女神達への情歌」に続いて『夢で逢えたら』主題歌になった。ガツンとしたバンドサウンドで魅せるロックチューン。これまでの同系統の曲と比べて音ががっしりしているように思え、昭和が終わり平成に突入したんだ!というムードを感じる。ハイテンションナンバーで結構お気に入りの一曲。現存するベスト盤には入っていないので最近まで印象の無い曲だったが、たぶん中学時代に聴いていてもここまで好きにはなっていなかったと思う。「65」とは、翌年に制作される桑田さん初監督映画『稲村ジェーン』の舞台である「1965年」の事を指すんだとか。『Mステ』でこの曲を披露した際、スタジオが大量のボディコンギャルで埋め尽くされディスコ状態になっていた。
オススメ度★★★★☆




この続きとなる90年以降のレビューは
サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー 1990-2008
↑こちらですのでどうぞ!




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