堂本剛

2013年09月15日

堂本剛 アルバムレビュー 2002-2004

KinKi Kidsの堂本剛がソロ名義でのCDデビューを果たしたのは2002年。全曲自作というジャニーズアイドルとしては異例の活動となった。そんな剛の1st~2ndアルバムを紹介します。


『ROSSO E AZZURRO』
(2002年8月7日 最高1位 初動17.1万枚 売上22.8万枚 登場5週)

【さよならアンジェリーナ/Purity/GIRASOLE/歩き出した夏/We never know/街/花/Panic Disorder/溺愛ロジック(New Mix)/Luna/あなた/心の恋人/Hey!みんな元気かい?(BONUS TRACK)】

ソロ1stアルバム『ROSSO E AZZURRO』。先行両A面シングルだった「街/溺愛ロジック(New Mix)」(1位 27.2万枚)収録。

デビュー以来、KinKiとして主にアルバム等で自作曲をちょこちょこ発表していたがそれの集大成といった感じの内容。ボーナストラック以外の全曲を本人が作詞・作曲している。初めて聴いたのは2004年頃で、当時は当時で暗くてディープなアルバムだなぁと思っていたのだが04年以降さらにディープでより深化した独自の道へ突き進んでゆくため、いま現在これを聴きかえすとまだ割とストレートというか、ポップさの残るアルバムだったなぁと感じる。ピアノの調べが美しい「歩き出した夏」や、本人がファンだというMr.Childrenをリスペクトしたような硬派な「街」、切ないメロディーが涙腺を刺激する「あなた」等はこの後の活動に見られるようなマニアックな要素は一切無く、万人ウケするポップさが詰まっている名曲。ただ完全にジャニーズアイドルのアルバムとは一線を画している。KinKiのアルバムを聴くつもりで手に取った人はきっと驚くと思うし、確かに聴く人を選ぶような曲もあるけども個人的にはエンドリケリーになってしまった後よりもこの時期のが断然好み。この妙な世界に迷い込んでしまったような良い意味での気持ち悪さが心地良い。

満足度★★★★☆

 初回盤  通常盤

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『[si:]』
(2004年8月18日 最高1位 初動16.1万枚 売上21.1万枚 登場9週)

【pencil/恋のカマイタチ/誰かさん/リュウグウノツカイ/海を渡って/ココロノブラインド/ナイト ドライブ/very sleepy!!/くるくる/ORIGINAL COLOR -version [si:]-/Saturday/See You In My Dream/PINK/DEVIL※/ビーフシチュー/50 past 12 (AM)】
※通常盤にのみ収録

2ndアルバム『[si:]』。前作から2年のスパンを置いて発表された。先行シングル「WAVER」(1位 21.4万枚)から「ORIGINAL COLOR -version[si:]-」「恋のカマイタチ」「ココロノブラインド」収録。「DEVIL」は通常盤にのみ収録されている。タイトルは「スィー」と読み、「See(考える)」、「Sea(海・潮・波)」、「She(彼女・男性から見た恋人)」のそれぞれを表現した発音記号からきている(正し実際には「She」の発音記号だけ異なるらしい)。

あえて言うなればとっ散らかった印象もあった前作『ROSSO E AZZURRO』と比べると、アーティスト・堂本剛の世界観がより確立されている。タイトルやジャケットにもあるように「水」とか「海」を思い起こさせる雰囲気がちりばめられており、シングル「ORIGINAL COLOR」を筆頭に「ナイト ドライブ」や「PINK」等、どっしりした名曲が満載。冒頭、中盤、ラストに配置されたインストも絶妙なアクセントになっていて邪魔に感じない。自分(剛)のやりたい事と、ポップスとしての聴きやすさが見事にマッチした名盤だと思う。ミスチルの『深海』とかが好きな人なら気に入るかも。この後はエンドリケリーとなりヒットチャートとは関係の無い世界に行ってしまうけど、出来たらこの路線でもう少し活動してほしかったなぁ。

満足度★★★★★






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kazeno_yukue at 02:53|PermalinkComments(0)TrackBack(0)