2015年04月

2015年04月30日

シングルレビュー ~2015年4月編~

2015年4月発売シングルの感想。


『アイドルはウーニャニャの件』ニャーKB with ツチノコパンダ
(4月8日 最高2位 売上4.9万枚)

「アイドルはウーニャニャの件」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:菊谷智樹)
テレビ東京系アニメ『妖怪ウォッチ』とAKB48がコラボしたユニット。メンバーは島崎遥香、松井珠理奈、宮脇咲良、川栄李奈、加藤玲奈、木﨑ゆりあ、小嶋真子の7人で、秋元康が選出したとされる。チョコマカしたアイドルポップ。48王道の系統では無いが中々癖になるし、ウニャニャニャウニャニャニャの連呼に耐性があれば楽しめる一曲だと思う。アイドルの在り方を歌う歌詞はさしずめ現代版「なんてったってアイドル」といった所か。
満足度★★★★☆

「不幸中の幸い少女」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:菊谷智樹)
歌謡曲風のミディアムナンバー。何気にメロディーが切なくかなり好み。隠れた名曲と言える。
満足度★★★★☆

 アニメジャケ仕様  実写ジャケ仕様  アニメ&実写混合ジャケ仕様

―――――――――――――――――――――――――

『オー!リバル』ポルノグラフィティ
(4月15日 最高5位 売上4.0万枚)

「オー!リバル」
(作詞:新藤晴一、作曲:岡野昭仁、編曲:tasuku・Porno Graffitti)
映画『名探偵コナン 業火の向日葵』主題歌。往年のヒット曲を思わせるようなラテン調の派手な曲。ラスト付近の流れなんかはモロに「アゲハ蝶」みたいな感じ。過去曲程では無いけど、久々にキャッチーな一曲がキタ!という感慨はある。
満足度★★★★☆

「デザイア」
(作詞・作曲:岡野昭仁、編曲:近藤隆史・立崎優介・田中ユウスケ・Porno Graffitti)
こちらも派手で勢いのある一曲。A面でも遜色ない出来ではなかろうか。
満足度★★★★☆

「空が青すぎて」
(作詞・作曲:新藤晴一、編曲:馬場一嘉・Porno Graffitti)
バンドサウンドの爽やかな一曲。これも悪く無い一曲。
満足度★★★☆☆

 初回盤DVD付  通常盤

―――――――――――――――――――――――――

『青春小僧が泣いている/夕暮れは雨上がり/イマココカラ』モーニング娘。'15
(4月15日 最高2位 売上10.9万枚)

「青春小僧が泣いている」
(作詞・作曲:つんく、編曲:江上浩太郎)
編曲が大久保薫から変わったけどそこまで大きな変化は感じないEDMナンバー。前作よりは好みかな。
満足度★★★☆☆

「夕暮れは雨上がり」
(作詞・作曲:つんく、編曲:鈴木俊介)
電子的な空気ながらメロディアスな要素もあり好感触。聴いていく内に癖になってくる一曲だ。ここ最近のモー娘。は1年に1曲ペースでハマる曲が出てくる…。
満足度★★★★☆

「イマココカラ」
(作詞:青木久美子、作曲:高取ヒデアキ、編曲:大久保薫)
東映系映画『映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪』の楽曲として制作された為、つんくは非関与。映画の曲だけあって明るくキャッチーだが、今のモー娘。に求めてるのはこういうのじゃ無いんだよなぁ…という感が。
満足度★★★☆☆

 初回A  初回B  初回C  初回D  通常A  通常B

―――――――――――――――――――――――――

『12秒』HKT48
(4月22日 最高1位 初動27.8万枚 売上30.2万枚)

「12秒」
(作詞:秋元康、作曲:Linia、編曲:野中“まさ”雄一)
穴井千尋、神志那結衣、指原莉乃、田島芽瑠、田中美久、松岡菜摘、矢吹奈子、兒玉遥、植木南央、多田愛佳、村重杏奈、本村碧唯、森保まどか、宮脇咲良、朝長美桜、木本花音
センターは兒玉遥、宮脇咲良。宮脇は昨年11月にAKBのシングル「希望的リフレイン」で渡辺麻友とダブルセンターを務めたもののHKTシングルでは自身初のセンターとなる。フレッシュ感のある王道アイドルナンバーで文句ナシに良い曲。サビも抜群だしBメロの〈テトラポットに~♪〉のステップもかなり好み。余談だがサビ最後のフレーズ〈動けないよ~ 12秒~♪〉が〈動けないよ~ 中二病~♪〉に聞こえて仕方が無い(3月に出た乃木坂46の「あらかじめ語られるロマンス」でも同様の現象が起きる)。
満足度★★★★★

「ロックだよ、人生は…」
(作詞:秋元康、作曲:鈴木秋則、編曲:田口智則・稲留春雄)
HKTメンバー全員での歌唱。センターは指原莉乃。原曲は07年12月~08年4月に行われたAKB48・ひまわり組のH2nd『夢を死なせるわけにいかない』公演曲。タイトル通りアイドルロックな感じのナンバー。全員参加なので大合唱みたいな分厚いボーカルになっている。
満足度★★★☆☆

「微笑みポップコーン」ポップコーンチルドレン
(作詞:秋元康、作曲:モチヅキヤスノリ、編曲:佐々木裕)
田中美久、矢吹奈子、荒巻美咲、栗原紗英、坂本愛玲菜、筒井莉子、外薗葉月、山内祐奈、山下エミリー
TYPE-A収録曲。3期生メンバーで構成される。センターは荒巻美咲。可愛らしい雰囲気のアイドルポップでメロディーも中々クセになる。派手さは薄いが意外にハマった。
満足度★★★★☆

「カメレオン女子高生」Team H
(作詞:秋元康、作曲:フジノタカフミ、編曲:野中“まさ”雄一)
秋吉優花、穴井千尋、井上由莉耶、宇井真白、上野遥、梅本泉、岡本尚子、神志那結衣、駒田京伽、坂口理子、指原莉乃、田島芽瑠、田中美久、松岡菜摘、矢吹奈子、山田麻莉奈、山本茉央、若田部遥、兒玉遥、田中菜津美
TYPE-B収録曲。センターは若田部遥。女子高生達の中に一人だけ先輩(オーバー20歳)が紛れ込んでいるがカメレオンのように上手く同化してて分からないでしょ?という曲。よく分からん設定だが曲調はいたって普通の明るいポップス。
満足度★★★☆☆

「ハワイへ行こう」Team KⅣ
(作詞:秋元康、作曲・編曲:市川裕一)
伊藤来笑、今田美奈、岩花詩乃、植木南央、多田愛佳、岡田栞奈、草場愛、熊沢世莉奈、後藤泉、下野由貴、田中優香、冨吉明日香、深川舞子、渕上舞、本村碧唯、森保まどか、宮脇咲良、朝長美桜、木本花音、村重杏奈
TYPE-C収録曲。センターは後藤泉、田中優香。タイトル通り、彼とハワイ旅行へ出発する直前の女の子の心境を歌ったアイドルポップ。普通。
満足度★★★☆☆

 Type-A  Type-B  Type-C  劇場盤

―――――――――――――――――――――――――

『ANATA TO』Every Little Thing
(4月22日 最高43位 売上0.2万枚)

「ANATA TO」
(作詞・作曲:Kaori Mochida・Andy Platts・Jodie May Seymour・Masaya Wada)
メナード化粧品『フェアルーセント』CMソング。肩の力を抜いて歌われたようなほんわかエレクトロポップス。全盛期とも違うし、二人組になって以降の路線ともどこか異なる世界観。強いメロディーでは無いんだけど癖になる一曲で悪くない。持田が作曲にも携わっているが現在の持田が目指す路線がコレなのだろうか。そしていっくんの存在感は…。
満足度★★★★☆

「いいかえれば」
(作詞・作曲:Kaori Mochida・Kim Sangmi・Quina Space)
カントリー調のナンバー。印象薄。
満足度★★☆☆☆

「Take me Tell me」
(作詞:Kaori Mochida、作曲:HIKARI、編曲:HIKARI・Every Little Thing)
メナード化粧品『フェアルーセント』CMソング(2014年)。2014年の11thアルバム『FUN-FARE』収録曲。安定のポップナンバー。どうやら今作はメナード化粧品タイアップ曲を集めるというコンセプト・シングルという側面もあるようだ。どこに需要があるのかは不明だが…。
満足度★★★★☆

「ハリネズミの恋」
(作詞:Kaori Mochida、作曲:Kunio Tago、編曲:Akira Murata・Every Little Thing)
メナード化粧品『フェアルーセント』CMソング(2013年)。こちらは2013年の45thシングルをそのまま引っ張ってきている…って2年前のシングルがまだ前作かい。どんだけシングル出して無かったんだ。ついこの間の曲という事で当時聴いた時と印象は変わらず。順当に良い曲。
満足度★★★★☆

 DVD付

―――――――――――――――――――――――――

『Catch Me If You Can』少女時代
(4月22日 最高8位 初動2.1万枚 売上2.8万枚)

「Catch Me If You Can」
(作詞:JUNJI ISHIWATARI・JEFF MIYAHARA、作曲:ERIK LIDBOM・JIN CHOI)
かなり久々のシングル。少女時代らしいと言うか、K-POPらしいと言うか。カッコイイ仕上がりではあるが歌としては好みじゃ無い。やはり初期のインパクトは絶大だったなと改めて感じる。ちなみに昨年8月にジェシカが脱退していたらしい。
満足度★★☆☆☆

「Girls」
(作詞:miwa、作曲:ROEL DE MEULEMEESTER・GUY BALBAERT・STEFANIE DE MEULEMEESTER)
こちらは一転してメロディアスなバラード。格別な名曲!って訳では無いけど、A面との落差が効いているのもあってかそこそこ満足度が高い。でもやっぱり初期シングルのような、絶妙なキレのある楽曲をまた聴きたいなーとも思ってしまう。
満足度★★★★☆

 完全限定プレススペシャルパッケージ盤  通常盤初回限定仕様  通常盤

―――――――――――――――――――――――――

『夢見る隙間』aiko
(4月29日 最高7位 売上4.6万枚)

「夢見る隙間」
(作詞・作曲:AIKO、編曲:OSTER project)
ジャズィーな曲調が展開するアップテンポ。シングルにしては攻めた一曲であり、ガツンとは残りにくいもののインパクトは結構ある。
満足度★★★☆☆

「未来を拾いに」
(作詞・作曲:AIKO、編曲:Kano Kawashima)
ホーユー『ビューティラボホイップヘアカラー』CMソング。爽やかな一曲。
満足度★★★☆☆

「さよなランド」
(作詞・作曲:AIKO、編曲:OSTER project)
バラード。いつもながら書く事が無くなる。
満足度★★★☆☆



―――――――――――――――――――――――――

『もしも運命の人がいるのなら』西野カナ
(4月29日 最高11位 売上3.7万枚)

「もしも運命の人がいるのなら」
(作詞:Kana Nishino、作曲・編曲:Takashi Yamaguchi)
日本テレビ『スッキリ!!』エンディングテーマ、大塚食品『MATCH』CMソング。軽快なポップス。歌番組で何度も聴かされるうちにハマってきたのでレンタルした。ひたすら運命の相手を待ち続ける女性の気持ちが全編に渡って歌われるが最後の最後には「やっぱり…待てないわ!!」と気持ちが爆発する。結局どうしたいんだよ?とツッコミたくもなるが曲は耳心地良しなのでまぁ良いかな。
満足度★★★★☆

「Lucky」
(作詞:Kana Nishino、作曲:Cesar Peralta・Dawn Elektra、編曲:Cesar Peralta)
着うた系(?)王道ともいえるラブ・ミディアムナンバー。〈一緒にはしゃいだね TDL〉という歌詞が凄く着うた系っぽい感じがする。
満足度★★★☆☆

「Shut Up」
(作詞:Kana Nishino、作曲:Chris Meyer・TAKAROT・Yuka Otsuki、編曲:TAKAROT)
英語が入り混じった洋楽っぽいナンバー。
満足度★★☆☆☆

 初回盤DVD付  通常盤

―――――――――――――――――――――――――

『Blue Sky Blue』Flower
(4月29日 最高6位 初動3.4万枚 売上3.9万枚)

「Blue Sky Blue」
(作詞:小竹正人、作曲:Erik Lidbom・Yoko Hiramatsu、編曲:Soundbreakers)
KOSE『ファシオE-girls実証ライブ』CMソング。遠距離恋愛で募る想いを美しく、かつ爽やかに歌いあげるミディアムナンバー。切ない曲調ながらメロディーが抜群にキャッチーで素晴らしい。今まで「初恋」が一番好きだったが、抜いて今作が最高傑作。明確に好きだと思う曲が出てきた。〈あなたがいなくても あなただけのために 綺麗でいたいと想う〉等の詞がいじらしい…。
満足度★★★★★

 初回盤DVD付  通常盤  期間生産限定盤

―――――――――――――――――――――――――

『『Z』の誓い』ももいろクローバーZ
(4月29日 最高4位 売上5.7万枚)

「『Z』の誓い」
(作詞:森雪之丞、作曲:NARASAKI、編曲:NARASAKI・ゆよゆっぺ)
映画『ドラゴンボールZ 復活の「F」』主題歌。ダイナミックな演奏でグイグイ引っ張られるロックナンバー。歌声は可愛らしいんだけどサウンドが太いので全く軽さを感じず楽しめる。何よりサビの広がり感が絶品。ももクロの中でもかなり好きな一曲になりそう。
満足度★★★★☆

「ロマンティックこんがらがってる」
(作詞:只野菜摘、作曲・編曲:invisible manners)
キュートなアイドルポップ。歌詞は中々強気。こちらも結構好みの曲調だ。
満足度★★★★☆

「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
(作詞:森雪之丞、作曲:清岡千穂、編曲:tatsuo)
言わずと知れた有名曲のカバー。ももクロが歌ってもしっくりくる。
満足度★★★☆☆

 『F』盤  『Z』盤




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote

2015年04月28日

鈴木あみ シングル&名曲レビュー 1998-2000

高校時代、当時既に懐メロ化が始まっていた華原朋美やglobeらを筆頭とする小室ファミリーの音楽にハマり、それらを聴いてゆく過程で鈴木あみにも手を伸ばした。今回はデビューから1stベスト『FUN for FAN』までの楽曲群を紹介。

ちなみにアルバムの感想は
鈴木あみ アルバムレビュー
↑ですのでクリック!


1stシングル『love the island』
(1998年7月1日 最高5位 初動6.8万枚 売上28.8万枚 登場22週)
モーニング娘。やCHEMISTRYを輩出した伝説的オーディション番組『ASAYAN』で行われたボーカリストオーディションの最終電話投票で1位となり、小室哲哉プロデュースでデビュー。グアム政府観光局『グアム大夏祭'98キャンペーン』CMソング。失恋した女の子が心の傷を癒すためひとり南の島(?)を訪れるというサマー・ポップナンバー。この瑞々しいサウンドを聴いてると、常夏の海・雲一つない悲しいほど青い空が否が応にも広がってくる。歌詞の面でも〈愛は結局出会っても 不安で何も楽になれない〉〈空港ではきかえた サンダルがちょっとてれてる〉等、胸を打つ小室節が満載。デビュー作にして最高傑作といえる大名曲である。かなり不安定でたどたどしいあみのボーカルがこの儚さに拍車をかけている。2001年にあみが引退の危機に瀕した際には、このシングルを再びチャート入りさせようというファン主導の大運動が巻き起こり、実際にデイリーチャート50位に再浮上するという現象になった(この運動は「AAA計画=アピアー・あみーゴ・アゲイン計画」と呼ばれ今なお一部で語り継がれている)。
オススメ度★★★★★

love the island

―――――――――――――――――――――――――

2ndシングル『alone in my room』
(1998年9月17日 最高3位 初動9.8万枚 売上35.3万枚 登場21週)
グアム政府観光局『'98 ウィンターキャンペーン』CMソング、TX系『ASAYAN』オープニングテーマ。前作よりもクール感が増したが、メロディーが温かいのでこちらも抜群に聴き易い一曲。安定して大好きなナンバーだ。曲の良さに加え、PVのあみが滅茶苦茶カワイイのもポイント。言葉では伝えきれないが正直殺人的な可愛らしさである。どうでもいいが〈楽しいかもね〉〈わるくないね〉〈悲しいかもね〉〈寒くなってきたね〉〈たまにはいいね〉と、「ね」の連打が凄い。ジャケットではあみの代名詞とも言えるアヒル口が早くも登場。
オススメ度★★★★★



―――――――――――――――――――――――――

3rdシングル『all night long』
(1998年11月5日 最高2位 初動13.4万枚 売上39.6万枚 登場16週)
SPEED「ALL MY TRUE LOVE」の2週目に敗れたものの2位を獲得。アルペンスノーボード『kissmark』CMソング。トランスをベースとしたダンサブルナンバーでかなりカッコイイ系の楽曲。サビの〈I need your love I need your love all night long〉は抜群に耳に残るが、全体的にメロディアス性は放棄されているので歌としてはそこまで好きでは無い。
オススメ度★★★☆☆



―――――――――――――――――――――――――

4thシングル『White Key』
(1998年12月16日 最高2位 初動18.5万枚 売上50.3万枚 登場13週)
稲葉浩志「遠くまで」(初動41.9万枚)に大差で敗れまたしても2位止まりだったものの、50万枚に達するヒットを記録し自身2番目の売上に。前作に引き続きスノーボード『kissmark』CMソング。Bメロのキーが高く、特に〈そろそろカギをあ・け・て~〉〈こころの傷がし・み・る~〉の部分は明らかにあみの限界を超えた設定にしてあり鬼畜。一転してサビでは低音になるのだがそのギャップが魅力的で、初めて聴いた時からあみを代表する冬の名曲という印象がある。
オススメ度★★★★☆



―――――――――――――――――――――――――

5thシングル『Nothing Without You』
(1999年2月17日 最高3位 初動22.1万枚 売上41.1万枚 登場8週)
プレイステーションゲーム『モンスターファーム2』CMソング。跳ねるような感覚で展開してゆく一曲。一見爽やかなポップソングだが、よくよく聴いてみるとメロディーが何とも複雑でカオスな印象が出来上がってゆく。長い事フワフワした音程で進んでゆくがサビの〈かっらっだじゅう~♪〉ではそれまでのモヤモヤを払拭するように突き抜けるのでかなり心地良く爽快…なんだけどサビらしいサビは何とこの1回きり。後はまたフワフワしたテンションで歩き出し、そしてそのまま終わってしまう。抜群のキャッチーさと恐ろしい程の平淡さ、複雑な曲構成、さらに世紀末らしい謎のカオスさと、本来なら絶対に交わるハズの無い様々な色がごちゃごちゃに内在する唯一無二の名()曲である。ある種の中毒性は秘めていると思う。一度ハマったら抜け出せない。
オススメ度★★★★★



―――――――――――――――――――――――――

6thシングル『Don't leave me behind/Silent Stream』
(1999年3月17日 最高3位 初動19.9万枚 売上27.3万枚 登場5週)
1stアルバム『SA』発売日の1週間前にリリースされた先行シングル。2曲ともアルバムに入っているにも関わらずこのシングルもそれなりの売上を見せた。

「Don't leave me behind」
両A面1曲目。日本コダック春のキャンペーンCMソング。前作に負けず劣らず混沌とした空気の漂うナンバーだが、ファン人気はかなり高い一曲らしい。突き抜けたサビでは無いものの繰り返し聴いてると徐々にハマってくる。
オススメ度★★★★☆

「Silent Stream」
両A面2曲目。アサヒ飲料バヤリースCMソング。作詞がMARC、作・編曲が久保こーじなので小室は制作に関与していない一曲。その為か混沌さは影をひそめ、ごく普通のミディアムソングという感じだがこれが名曲。明るさの中に切なさが混じったメロディーもさることながら〈流れる雲キミと二人 いつまでも見上げていたい 無限に夢膨らませて 離れずに恋していたい〉等の、過ぎ去ったいつかの夏が蘇るようないじらしい程真っ直ぐな歌詞が胸を打つ。全部知っている訳では無いがMARCの詞で一番好き。
オススメ度★★★★★



―――――――――――――――――――――――――

「ボクのしあわせ」
1stアルバム『SA』収録曲。前田たかひろと久保こーじによるストレートな爽やかポップ。こねくりまわした作風が味を出す小室曲とはまた異なるまっすぐな魅力に包まれている。手抜き楽曲が多いとネット上で酷評の嵐となっている迷盤『SA』の中では一番好きなアルバム曲。
オススメ度★★★★★



―――――――――――――――――――――――――

7thシングル『BE TOGETHER』
(1999年7月14日 最高1位 初動31.8万枚 売上87.0万枚 登場17週)
モスバーガーCMソング。浜崎あゆみ「Boys & Girls」、V6「太陽のあたる場所」ら強敵を自己最高初動で抑え初の1位を獲得。90万枚に迫る売上を記録し、自身最大のヒット曲となった。〈BE TOGETHER~ BE TOGETHER~♪〉というサビはあまりにも有名で、間違いなくあみで最も有名な曲はコレだろう。代表的過ぎて、CDで聴いても新たな魅力の発見には至らずそこまで好きな一曲では無いものの、この爽快感は何だかんだ良い。実はTM NETWORKのカバーであり、元々は87年のアルバム『humansystem』収録曲だったのだがそちらは聴いた事が無い。
オススメ度★★★★☆



―――――――――――――――――――――――――

8thシングル『OUR DAYS』
(1999年9月29日 最高1位 初動25.4万枚 売上46.7万枚 登場12週)
カネボウプロスタイルCMソング。自身初のバラードシングル。『CDTV』等のランキング番組でよくかかるサビ〈Just the way you are~〉のパートはなんと最後の最後にしか無く、延々と焦らしに焦らされる。ここまでサビを焦らされる曲というのも珍しい。と言っても全体的に良メロでゆったり心地よく進行してゆくのでかったるさも無く聴き易い。名曲である。PVはバスケットボールがテーマになっているがストーリーはよく分からない。でもあみがカワイイからオールOK
オススメ度★★★★★



―――――――――――――――――――――――――

9thシングル『HAPPY NEW MILLENNIUM』
(1999年12月22日 最高2位 初動30.3万枚 売上36.4万枚 登場5週)
限定生産シングル。カネボウプロスタイルCMソング。J-FRIENDSの「Next 100 Years」に約1万枚差で敗れ2位に。タイトルとは裏腹に、妙にダークでデジタルチックなアレンジの一曲。パッと聴いた印象は暗く、どう考えてもハッピーでは無い。2000年を迎えるに当たってのお祝いというよりは混沌とした世紀末を嘆きあかす警告ソングといった趣の方が強い気がするのだが…。実際〈すぐ世界はメチャクチャになりそうな世紀末〉とかいうフレーズも飛び出すし。その直後に〈でも ふたりの愛は始まる〉とフォローが入るが、いくらなんでも世界がメチャクチャになるなんて言われたら不安感しか残らないしあんたらの愛が始まるとか言われてもいやいやシラネーヨという気にしかならない。全体的になぜこんな不穏な空気が漂っているのだろうか?1999年から2000年に渡っての、あの混沌とした雰囲気を表しているといえばそうかもしれないが…。
オススメ度★★☆☆☆



―――――――――――――――――――――――――

10thシングル『Don't need to say good bye』
(2000年1月26日 最高5位 初動27.3万枚 売上34.6万枚 登場7週)
アサヒ飲料バヤリースCMソング。初動27万枚と申し分無い数字を出したが、サザンオールスターズ「TSUNAMI」、モーニング娘。「恋のダンスサイト」、椎名林檎「ギブス」「罪と罰」というモンスター級のメンツと当たってしまい5位に終わった。卒業をテーマにしたミディアムナンバー。前作とのギャップも手伝ってかかなりの名曲に感じる。ラストサビでは音程が上がるのでかなり苦しそうに張り上げるあみの声が確認できるがメロディーの良さまでは壊されていない。
オススメ度★★★★★



―――――――――――――――――――――――――

「あしたの私に会いに来て」
2ndアルバム『infinity eighteen vol.1』収録曲。マニアックな雰囲気が広がり始めていた2ndアルバムにおいて一種の清涼剤のような役割を担うミディアム・ラブソング。同アルバムを買った当初は、オリジナル曲ではコレばっかり聴いていた。最近では若干飽きてきたが良い曲には違いない。ちなみに作曲はTM NETWORKの木根尚登。
オススメ度★★★★☆

「EVIDENCE OF LOVE」
2ndアルバム『infinity eighteen vol.1』収録曲。R&Bチックな曲。買ってから実に8年後、何気なくアルバムを通して聴いていたらピンときたのがコレ。メロディーや雰囲気が意外と良い。ただ、あみのボーカルに過剰な程エフェクトがかけられており、聴いてると若干酔いがまわってきそうな危険性も感じる。
オススメ度★★★☆☆



―――――――――――――――――――――――――

11thシングル『THANK YOU 4 EVERY DAY EVERY BODY』
(2000年4月12日 最高1位 初動14.6万枚 売上23.4万枚 登場6週)
コダックスナップキッズCMソング。一見すると聴き心地の良い明るいポップソングだが歌詞が曲者。基本的には〈恋愛観も将来設計も聞きたい〉〈もっとくっついてたい〉〈携帯は着信もない〉〈そんなんだって恋は勇気になる〉など女の子の日常が軽快に歌われるのだがサビが問題。〈明日をのぞきたい まだまだこわくない〉までは元気で良いのだがその直後に〈だけどDNAはたしかに くずれさって日々へってく〉という壊滅的な宣告が突如飛び出す。何の前触れも無い。急にどうした?さっきまであんなに仲良く、楽しくやってたじゃん…。〈明日をのぞきたい〉って前向きな気持ちで行ってたのに次の瞬間には地獄に突き落とされているのだ。何故いきなり遺伝子の話を持ち出してくるのか。その後は〈だけどTHANK YOU 4 EVERY DAY〉と続くが文章の流れとしては崩壊している。〈だけど〉って何だよ〈だけど〉って。ここでの〈だけど〉の意味がサッパリ分からない。さらに2番でもしつこく〈イイ事もサイアクな事だって どれもこれもDNAの種〉というフレーズが。覚えたてなのだろうか?もはやDNAって言いたいだけだろコイツ?という気にもなってくるが、ポップソングとしては普通にキャッチーなので歌詞を気にしなければ中々好きな曲ではある。ちなみに作詞は前田たかひろ、小室哲哉、鈴木あみの3人共同名義。誰が戦犯なのか?そして他の二人は何も言及しなかったのか?考え出すと謎が深まるばかりの奇跡のショッキングナンバーである。シングルではこの曲のみが収録された3rdアルバム『INFINITY EIGHTEEN Vol.2』はマニアック過ぎる作風に傾倒し過ぎたせいか1st、2ndと比べて大幅に売上を落とした。
オススメ度★★★★☆



―――――――――――――――――――――――――

12thシングル『Reality/Dancin' in Hip-Hop』
(2000年9月27日 最高3位 初動14.2万枚 売上21.1万枚 登場6週)
両A面。2曲共ベストアルバム『FUN for FAN』に収録され、オリジナルアルバムには未収録。鈴木あみ名義では最後のシングルとなっている。

「Reality」
両A面1曲目。ブルボン・チョコでつつんだシリーズCMソング。サビは辛うじて耳に残るっちゃ残るんだけど、全体的に大人しいを通り越して暗い。『FUN for FAN』でもこれと次の2曲は飛ばし気味…というかまず聴かない。
オススメ度★★☆☆☆

「Dancin' in Hip-Hop」
カネボウプロスタイルCMソング。その名の通りヒップホップ。キャッチーさやヒット性は皆無の為、印象は非常に薄い。今回のレビューはひとまずここまでとするが最後がこんなんで良いのか…。
オススメ度★☆☆☆☆






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr Clip to Evernote