2015年03月

2015年03月31日

シングルレビュー ~2015年3月編~

2015年3月発売シングルの感想。


『Green Flash』AKB48
(3月4日 最高1位 初動100.1万枚 売上104.5万枚)

「Green Flash」
(作詞:秋元康、作曲:Carlos K.、編曲:佐々木裕)
生駒里奈、入山杏奈、柏木由紀、川栄李奈、木﨑ゆりあ、小嶋陽菜、小嶋真子、指原莉乃、島崎遥香、高橋みなみ、松井珠理奈、松井玲奈、宮脇咲良、山本彩、横山由依、渡辺麻友
ミディアムテンポのバラードナンバー。これまでのシングルに比べると確かに数段地味だが聴き込むと結構良いなと思えてくる。今回は柏木由紀と小嶋陽菜がダブルセンター、さらに柏木に至ってはAKB在籍9年目にして初センターという点が表向きなトピックのようだが、実際の最大トピックは高橋みなみと山本彩によるあまりにも微妙なラップである。最初に聴いた時はマジで駄目だと思ったし、最早メンバー内でも「これは無いわ」という声が噴出していたらしい。しかし慣れてくると実はこのラップこそがこの曲にとって重要だったんじゃないか?という気持ちが芽生えてきた。この地味さからして、今後この曲が語り継がれる時は「あのラップの曲が…」「あのラップは失敗だったな」等のようにラップがキーポイントとなるだろう。もしラップ部分が普通の歌メロだったらそれこそ全く印象の無いシングル曲になっていたかもしれない。中には「たかみなのラップさえ無ければ結構良い歌だった」とかいう形でこの曲を持ち上げる輩も絶対出てくるので、みんなもっとたかみなのラップに感謝すべきだ(いつもの事ながら意味不明な締めになった)。
満足度★★★★☆

「マジすかFight」
(作詞:秋元康、作曲:井上トモノリ、編曲:久下真音)
入山杏奈、川栄李奈、木﨑ゆりあ、小嶋陽菜、指原莉乃、島崎遥香、高橋みなみ、宮脇咲良、山本彩、横山由依、渡辺美優紀
Type-A収録曲。日本テレビ『マジすか学園4』主題歌。センターは島崎遥香と宮脇咲良。ドラマに合わせて相変わらずヤンキー的なワードを全体に散りばめた歌謡ロックナンバー。といっても『神曲たち』に入っていた「マジスカロックンロール」意外は最早区別がつかないんだけどこの曲は久々に残る曲という感じがする。メロディーが好み。
満足度★★★★☆

「春の光 近づいた夏」AKB48
(作詞:秋元康、作曲:Amber、編曲:楊慶豪)
入山杏奈、大和田南那、柏木由紀、加藤玲奈、川栄李奈、川本紗矢、木﨑ゆりあ、北原里英、小嶋陽菜、小嶋真子、島崎遥香、高橋みなみ、峯岸みなみ、向井地美音、横山由依、渡辺麻友
Type-A収録曲。今回は各48G名義の楽曲がタイプ別に収録されている。純粋AKB名義(しかし「Green Flash」もAKBの曲なんだよな?どうにも奇妙)となるこの曲は渡辺麻友センターの爽やかポップ。恋する主人公を「夏」、その対象である女の子を「春」に例えて恋の始まりを季節の出逢いに重ねるという内容も抜群に初々しくて良い。
満足度★★★★☆

「ヤンキーロック」
(作詞:秋元康、作曲:chalaza、編曲:野中“まさ”雄一)
内山奈月、大島涼花、大和田南那、加藤玲奈、小嶋真子、白間実瑠、須田亜香里、高橋朱里、谷真理佳、松村香織、向井地美音、矢倉楓子
Type-S収録曲。『マジすか学園4』エンディングテーマ。センターは大和田南那と小嶋真子。やはり不良的なワードが全面に出たヤンキーソング。決して悪くは無いが「マジすかFight」の存在があるのでどうしても印象が薄くなってしまう。
満足度★★★☆☆

「世界が泣いてるなら」SKE48
(作詞:秋元康、作曲:川島有真、編曲:野中“まさ”雄一)
東李苑、江籠裕奈、大場美奈、北川綾巴、木本花音、佐藤すみれ、柴田阿弥、須田亜香里、高柳明音、谷真理佳、古川愛李、古畑奈和、松井珠理奈、松井玲奈、宮澤佐江、宮前杏実
Type-S収録曲。かなりカッコ良いダンスナンバーで普通にシングルA面として発表されても良い感じ。
満足度★★★☆☆

「履物と傘の物語」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:片桐周太郎)
柏木由紀、小嶋陽菜、指原莉乃、島崎遥香、高橋みなみ、松井珠理奈、横山由依、渡辺麻友
Type-N収録曲。小嶋陽菜と高橋みなみがセンター。昨年評判になった吉田山田「日々」に近い(というか明確にその路線で行こうと作られたんだろう)物語調のシンプルな曲。物語調の歌詞が嫌いという訳では無いけど、どうも「日々」やコレのように作文というかもはやシナリオの域にまで達しているものは苦手だ。状況が細かく説明され過ぎていて聴き手が読んで想像を巡らせる隙が全く無い。曲にのせて歌う意味が無いように思えてしまう。映画とか小説はそうでも無いんだけど、音楽の場合「泣ける」「感動する」と前フリされていざその通りになったためしが一度も無い。
満足度★★☆☆☆

「パンキッシュ」NMB48
(作詞:秋元康、作曲・編曲:西島真実・力丸尊)
市川美織、梅田彩佳、加藤夕夏、小谷里歩、渋谷凪咲、上西恵、白間美瑠、谷川愛梨、藤江れいな、村瀬紗英、矢倉楓子、薮下柊、山田菜々、山本彩、吉田朱里、渡辺美優紀
Type-N収録曲。山本彩センター。その名の通りパンキッシュなロックナンバー。個人的に好みの曲調では無いがライブでは盛り上がりそうだ。
満足度★★★☆☆

 初回A  初回S  初回N  初回H  通常A  通常S  通常N  通常H  劇場盤

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『やっちゃった!!』舞祭組
(3月8日 最高3位 初動5.8万枚 売上15.0万枚)

「やっちゃった!!」
(作詞・作曲・編曲:なかいさん・宮下工務店)
興和キャベシリーズCMソング。3枚目のシングルは若手サラリーマンの悲哀を叫ぶ元気ソングで痛快。メロディーだけならば過去最高に好きだが、前2作程では無いにせよ相変わらず内輪感も強い。終盤で音程が狂い「ハモリもできない!」「師匠がいるなら!」と歌う流れなんかは「横尾=音痴=師匠(中居らが呼ぶ横尾のあだ名)」という図式が入ってないと意味不明だろうし。『UTAGE』観てるから何とかついて行けるが…。ていうかこのユニットの存在自体が身内ノリの塊なので、今更そんなの気にする方が無意味なのかもな。あとここ最近、前の3人見かけないような気がするぞ…。
満足度★★★★☆

「てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ~だれのケツ~(ユーロビートバージョン)」
(作詞・作曲:なかいさん・宮下工務店、編曲:河合英嗣)
通常盤収録。2ndシングルの別アレンジバージョン。元々チョコマカしていた原曲にサイバー感を加えさらにチョコマカさせたようなミックス。原曲のイメージを変える事なくむしろパワーアップさせたような仕上がりなので非常に楽しめる。原曲では割と静かめだった「ぴろぴろぱにたんす~りすり」の部分の緊迫感が増していて面白かった。
満足度★★★★☆

先日キスマイの番組をちょろっと観たら、舞祭組オリコン1位獲れなかったら罰ゲーム!っていう企画をやってたんだけど同週発売にはAKB48の「Green Flash」が居たので週間1位を獲るのは無理。天地が引っくり返っても無理。この世に絶対は無いというけどこれだけは例外。絶対に無理不可能。しかも発売はオリコンの集計上不利な日曜日だ。こんな状況で1位を狙うなんてあまりにも現実味が無さ過ぎて企画として成立していない気がしてしまった。いっそ2位を狙え!という企画ならまだ見れたかもしれない(結果的にはEXILEにも敗れ3位)。

 初回盤A  初回盤B  通常盤

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『青春賦』ももいろクローバーZ
(3月11日 最高4位 売上7.9万枚)

「青春賦」
(作詞:桑原永江、作曲:しほり、編曲:冨田恵一)
映画『幕が上がる』主題歌。コテコテの合唱ソング風に始まり、徐々にバンドサウンドへと変貌してゆくが全体的には大人しい。映画とセットにすれば感動的なのかもしれないがそこまでの良さは感じられなかった。
満足度★★★☆☆

「走れ!-Z ver.-」
(作詞:NOBE・モリモトコージ、作曲:KOJI oba・michitomo、編曲:michitomo)
映画『幕が上がる』挿入歌。2010年のメジャーデビューシングル「行くぜっ!怪盗少女」カップリング曲のリアレンジ。ファン人気の高い曲で、テレビでもたまに取り上げられるので聴いた事があった。まあ元気な正統派アイドルポップって感じ。
満足度★★★☆☆

「行く春来る春」
(作詞:久保田洋司、作曲:ツキダタダシ、編曲:近藤研二)
映画『幕が上がる』挿入歌。和のテイストを纏ったセツナポップで結構染みる。今回のシングルでは一番好みの曲。
満足度★★★★☆

「Link Link」
(作詞:只野菜摘、作曲:小川コータ、編曲:生田真心)
映画『幕が上がる』挿入歌。どこか厳かな雰囲気も漂うアップナンバーでこちらも結構好みだ。表題曲がイマイチだった分、余計にカップリングが良く聴こえたのかも。
満足度★★★★☆

 初回盤A  初回盤B  通常盤

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『命は美しい』乃木坂46
(3月18日 最高1位 初動50.0万枚 売上61.6万枚)

「命は美しい」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:Hiroki Sagawa)
秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、伊藤万理華、衛藤美彩、齋藤飛鳥、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、松村沙友理、若月佑美、相楽伊織、堀未央奈、松井玲奈
大人っぽいシリアス系のダンスナンバー。テレビで初めて聴いた時は前作「何度目の青空か?」の名曲ぶりもあって「今回のはイマイチだな…」と落胆したものだったが、CDでしっかり聴いたら一気に印象が上がった。メロディーというよりも妖艶で作り込まれたサウンドが良い。サビ直前で一旦歌が止み、妖艶なサウンドが広がってゆく部分はまさに美しいと感じる。この曲で最もテンションが上がる部分である。センターは「夏のFree&Easy」以来3度目の抜擢となる西野七瀬。推されてるねぇ。
満足度★★★★☆

「あらかじめ語られるロマンス」
(作詞:秋元康、作曲:編曲:SoichiroK・Nozomu.S)
生田絵梨花、生駒里奈、伊藤万理華、齋藤飛鳥、星野みなみ、堀未央奈
95年以降に生まれた若いメンバーによる歌唱。センターは齋藤飛鳥、星野みなみ。明るいアイドルポップだがどこか落ち着いた雰囲気も合わさっているのが乃木坂クオリティか。好みのナンバーである。星座がテーマとなっておりサビでは〈輝く12の星座の中に~〉〈煌めく12の光は動き~〉と軽快に歌われるんだけど歌詞を読まずに聴いてると〈輝く中2の星座の中に~〉〈煌めく中2の光は動き~〉と聞こえなくも無く、はじめ中学生の青春物語を歌った曲なのかと一瞬思ってしまった。
満足度★★★★☆

「立ち直り中」
(作詞:秋元康、作曲:福田貴史、編曲:TATOO)
秋元真夏、衛藤美彩、白石麻衣、高山一実、橋本奈々未、深川麻衣、松村沙友理
Type-A収録曲。センターは白石麻衣、橋本奈々未。王道ミディアムバラードで素直に良い曲。いつもながら乃木坂のカップリングはレベルが高い。引き込まれる力がある。
満足度★★★★☆

「ごめんね ずっと…」
(作詞:秋元康、作曲:山田智和、編曲:住谷翔平)
西野七瀬
Type-B収録曲。1月に発売された1stアルバム『透明な色』Type-A、B収録の「ひとりよがり」以来の西野ソロ楽曲。表題曲でセンターを務め、そのカップリングでもソロ曲が与えられるとは何たる推されっぷり!確かにゆっくり着実に人気を掴んで昇ってきた印象のあるメンバーだけどここまで全面に出てくるようになるとは思わなかった。これもまた王道バラードで普通に良い曲。
満足度★★★★☆

「君は僕と会わない方がよかったのかな」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:Akira Sunset・ha-j)
井上小百合、川後陽菜、川村真洋、斎藤ちはる、斉藤優里、永島聖羅、中田花奈、中元日芽香、能條愛未、樋口日奈、和田まあや、伊藤かりん、北野日奈子、新内眞衣
Type-C収録曲。センターは中元日芽香。ハーモニカが印象的な良質ミディアムナンバー。これも文句ナシに良い曲である。こうもミディアムソングを連発されるといつか飽きが来そうだけど今の所その気配は無い。
満足度★★★★☆

「ボーダー」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:中土智博)
伊藤純奈、佐々木琴子、鈴木絢音、寺田蘭世、山﨑怜奈、渡辺みり愛
通常盤収録曲。2期生による電子的な打ち込みナンバー。まぁ普通。
満足度★★★☆☆

 Type-A  Type-B  Type-C  通常盤

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『Kiss Me Babe/ひらり』フェアリーズ
(3月25日 最高5位 売上3.1万枚)

「Kiss Me Babe」
(作詞・作曲・編曲:シライシ紗トリ)
CX系『ウチくる!?』エンディングテーマ。久しぶりに聴いてみたけどまぁ相変わらずの大人っぽいダンスチューン。メロディーよりも全体的な雰囲気で聴くタイプの一曲だ。
満足度★★★☆☆

「ひらり」
(作詞:Satomi、作曲・編曲:doubleglass)
こちらはちょっと開放的な感じの一曲。作詞のSatomiは中島美嘉の「雪の華」やKinKi Kidsの「Anniversary」でお馴染みだが性別も容姿も全く明かされていない謎の人物。
満足度★★★☆☆

「トキメクTOKYO」
(作詞:SHIKATA、作曲:BOY SKI MASK・SHIKATA・SYB・IGGY、編曲:BOY SKI MASK・SHIKATA)
CD盤のみ収録。バキバキした力強い曲。今作では一番好みだった。
満足度★★★★☆

 CD+DVD  CDのみ

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『コケティッシュ渋滞中』SKE48
(3月31日 最高1位 初動64.0万枚 売上70.2万枚)

「コケティッシュ渋滞中」
(作詞:秋元康、作曲:フジノタカフミ、編曲:佐々木裕)
東李苑、大矢真那、北川綾巴、二村春香、松井珠理奈、宮澤佐江、宮前杏実、江籠裕奈、大場美奈、神門沙樹、惣田紗莉渚、高柳明音、古畑奈和、磯原杏華、木本花音、佐藤すみれ、柴田阿弥、須田亜香里、谷真理佳、松井玲奈、松村香織
ASBee『SKE48×ASBee』「Meet you MADFOOT!」CMソング他。SKEらしい王道アイドルポップで今回も良曲。さらに普段そんなに注目しないんだけど、この曲に関しては振り付けも妙に気に入った。特に〈だ~れも~ か~れも~♪〉の部分で首をカクッと傾ける振りが物凄く可愛い。Mステ出演時、そんなに好きなメンバーでも無い須田でさえもこの箇所で可愛く見えたので首カクン効果は確実に存在するのだろうな。ちなみに前作で新人に変わったセンターはまたW松井に逆戻り。
満足度★★★★★

「DIRTY」Team S
(作詞:秋元康、作曲・編曲:若田部誠)
東李苑、犬塚あさな、大矢真那、北川綾巴、後藤理沙子、佐藤実絵子、竹内舞、田中菜津美、都築里佳、中西優香、野口由芽、二村春香、松井珠理奈、松本慈子、宮澤佐江、宮前杏実、矢方美紀、山内鈴蘭
TYPE A収録曲。シリアスナンバー。かなりカッコイイ仕上がりで予想外にハマってしまった。サビの前半殆どが〈DIRTY〉の連呼で占められているのが印象的。隠れた名曲
満足度★★★★★

「今夜はJoin us!」Team KⅡ
(作詞:秋元康、作曲・編曲:市川裕一)
阿比留李帆、荒井優希、石田安奈、内山命、江籠裕奈、大場美奈、北野瑠華、神門沙樹、惣田紗莉渚、高木由麻奈、髙塚夏生、高柳明音、日高優月、古川愛李、古畑奈和、山下ゆかり
TYPE B収録曲。明るくハッピーなパーティーソング。聴いてて楽しくなってくる。
満足度★★★☆☆

「僕は知っている」DOCUMENTARY of SKE48
(作詞:秋元康、作曲・編曲:板垣祐介)
大矢真那、北川綾巴、後藤理沙子、佐藤実絵子、中西優香、二村春香、松井珠理奈、宮澤佐江、宮前杏実、矢方美紀、阿比留李帆、石田安奈、内山命、江籠裕奈、高柳明音、古川愛李、古畑奈和、磯原杏華、梅本まどか、加藤るみ、木本花音、小林亜美、斉藤真木子、柴田阿弥、須田亜香里、松井玲奈、松村香織
映画『アイドルの涙 DOCUMENTARY of SKE48』主題歌他。映画を観たファンが感情移入し易い歌詞に仕上がっている爽やかナンバー。非の打ちどころの無い王道ソングという印象で文句なしに良い曲。何となくAKBを聴き始めた2010年頃の空気を感じる。
満足度★★★★☆

NMB48「Don't look back!」との同日発売が話題となったが、ミュージックカード合算が適用されるまさに最終週にその恩恵を授かり見事(?)首位獲得。

 初回A  初回B  初回C  初回D  通常A  通常B  通常C  通常D  劇場盤

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『Don't look back!』NMB48
(3月31日 最高2位 初動44.7万枚 売上53.2万枚)

「Don't look back!」
(作詞:秋元康、作曲:Carlos K.、編曲:武藤星児)
太田夢莉、加藤夕夏、上西恵、須藤凜々花、西村愛華、吉田朱里、山本彩、柏木由紀、小谷里歩、久代梨奈、白間美瑠、谷川愛梨、藤江れいな、村瀬紗英、矢倉楓子、山田菜々、市川美織、梅田彩佳、門脇佳奈子、日下このみ、薮下柊、渋谷凪咲、渡辺美優紀
関西テレビ『NMBとまなぶくん』エンディングテーマ。卒業を控えた山田菜々が2011年の「オーマイガー!」以来のセンター(単独センターは最初で最後)。攻撃的なダンスロックナンバー。AKB大島卒業時の「前しか向かねえ」でも思ったがラストのシングルがコレっていうのがかなり微妙な気がする。メロディーは残らないし、そこまでガツンとしたカッコ良さも無い。とはいってもバラード調の山田卒業ソングはカップリングの「みんな、大好き」というド直球のがあるし、何なら前作「らしくない」のカップリングにもそれっぽいのがあったから変化をつけるとしたらこうするしか無かったのかな。
満足度★★☆☆☆

「卒業旅行」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:島崎貴光)
岸野里香、上西恵、山岸奈津美、山口夕輝、吉田朱里、山本彩、小谷里歩、沖田彩華、川上礼奈、木下百花、近藤里奈、白間美瑠、山田菜々、門脇佳奈子、木下春奈、渡辺美優紀
通常盤Type-A、通常盤Type-B、通常盤Type-C、劇場盤収録曲。春らしいミディアムソング。タイトルや歌詞からしてこれも山田の卒業を意識して作られた曲であるようだ。メロディアスで良い曲。イントロのギターフレーズが耳に残る。
満足度★★★★☆

「恋愛ペテン師」Team N
(作詞:秋元康、作曲・編曲:和田耕平)
明石奈津子、石田優美、太田夢莉、加藤夕夏、岸野里香、河野早紀、古賀成美、城恵理子、上西恵、須藤凜々花、西澤瑠莉奈、西村愛華、室加奈子、山尾梨奈、山岸奈津美、山口夕輝、吉田朱里、山本彩、柏木由紀、小谷里歩、村重杏奈
限定盤Type-A、通常盤Type-A収録曲。センターは山本彩。歌謡アップテンポナンバー。NMBらしい曲とも言えるかも。
満足度★★★☆☆

「ハート、叫ぶ。」Team M
(作詞:秋元康、作曲:藤本貴則、編曲:野中“まさ”雄一)
東由樹、石塚朱莉、鵜野みずき、沖田彩華、川上礼奈、木下百花、久代梨奈、近藤里奈、白間美瑠、高野祐衣、武井紗良、谷川愛梨、中野麗来、藤江れいな、松村芽久未、三浦亜莉沙、三田麻央、村上文香、村瀬紗英、森田彩花、矢倉楓子、山田菜々
限定盤Type-B、通常盤Type-B収録曲。センターは白間美瑠、矢倉楓子。こちらは正統派アイドルポップでそこそこ良い。
満足度★★★☆☆

「みんな、大好き」山田菜々
(作詞:秋元康、作曲:井上トモノリ、編曲:久下真音)
限定盤Type-B、通常盤Type-B収録曲。類似曲が色々とある中、これが最も純粋な山田卒業ソングと言える。派手になり過ぎない小じんまりとしたバラード。
満足度★★★☆☆

「ロマンティックスノー」Team BⅡ
(作詞:秋元康、作曲:うちやえゆか、編曲:若田部誠)
井尻晏菜、磯佳奈江、市川美織、植田碧麗、梅田彩佳、大段舞依、門脇佳奈子、上枝恵美加、川上千尋、木下春奈、日下このみ、黒川葉月、照井穂乃佳、内木志、林萌々香、松岡知穂、薮下柊、渋谷凪咲、渡辺美優紀
限定盤Type-C、通常盤Type-C収録曲。センターは渡辺美優紀。タイトル通りのウィンターソング。まあごく普通のアイドルポップ。サウンドに何となくウィンター感がある気はする。
満足度★★★☆☆

「ニーチェ先輩」難波鉄砲隊其之六
(作詞:秋元康、作曲・編曲:片桐周太郎)
明石奈津子、城恵理子、須藤凜々花、山尾梨奈、中野麗来、植田碧麗、川上千尋、木下春奈
限定盤Type-A、限定盤Type-B、限定盤Type-C、劇場盤収録曲。センターは須藤凜々花。この須藤という子は“哲学少女”みたいなキャラクターらしいので、完全にこの子に合わせて制作された楽曲なのだろう。ごく普通のアイドルポップ。
満足度★★★☆☆

初動ではSKEに大差で敗れたが、2週目以降では上回っている。

 限定A  限定B  限定C  通常A  通常B  通常C  劇場盤




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サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー その2 ~1990-2008~

サザンオールスターズシングル&名曲レビュー、続いては90年代以降に行ってみよう!

なお前回のレビューは
サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー 1978-1989
ですのでクリック!


「YOU」
9thアルバム『Southern All Stars』収録曲。英語と日本語が上手いことミックスされた歌詞に、切ないメロディーが絡んでゆく名曲。どこかスタイリッシュな空気に包まれており完全に90年代に突入したなという感じがする。『海のYeah!!』に入っていた事もあり僕の周囲の評判も良く、中学時代の仲間内カラオケでもよく歌われた。この曲がサザンで一番好きだという友人も。
オススメ度★★★★★

「逢いたくなった時に君はここにいない」
9thアルバム『Southern All Stars』収録曲。別れた恋人へ未だ募る想いを歌ったミディアムバラード。メロディーの美しさが光るまさに珠玉の一曲。『バラッド3~the album of LOVE~』で初めて聴いてから未だに大好きな曲。個人的にサザンで5本の指に入る。知った当初はシングル曲だと思っていたので、後に調べてアルバム曲だと知った時には驚いた。これでアルバム曲ってサザンどんだけレベル高いねん!!(たかみな風ニセ関西弁)
オススメ度★★★★★



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28thシングル『真夏の果実』
(1990年7月25日 初登場5位 最高4位 初動6.1万枚 売上54.9万枚 登場36週)
桑田さんの初監督映画『稲村ジェーン』主題歌。売上は50万台とさほど高くは無いが、現在に至るまで代表曲の一つとして確固たる地位に君臨する大名曲。ソロ活動以降、サザン本体の活動にも招き入れたアレンジャー・小林武史(通称コバタケ)の才能というのも遺憾なく発揮されているのだろう。主題歌だった映画『稲村ジェーン』に関しては2015年現在でも未DVD化という事で実質封印作のようなものらしい。興業的には成功したものの批評家からは酷評されたそうで桑田さんとしてもあまり振り返りたくない過去なのかな。
オススメ度★★★★★



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「希望の轍」
10thアルバム『稲村ジェーン』収録曲。このアルバムは映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックであり名義もサザンオールスターズ アンド オールスターズ。サザンの10thアルバムとカウントはされているものの、実質番外編のような特殊な立ち位置の作品である。この「希望の轍」も厳密には「稲村オーケストラ」名義の曲でありサザンの曲では無いが、『海のYeah!!』『バラッド3』といった主要ベスト盤にしっかり収録されているし完全にサザンの楽曲として、さらに1、2を争う代表曲として地位を確立している。サザンの一般的イメージであろう海、湘南といった雰囲気が非常に似合う名曲。クレヨンしんちゃんの漫画にこの曲の歌詞が掲載されていた事がある。「轍」って字、昔読めなかったなぁ…。
オススメ度★★★★★



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29thシングル『ネオ・ブラボー!!』
(1991年7月10日 最高1位 初動8.2万枚 売上43.1万枚 登場23週)
TBS系報道番組『筑紫哲也 NEWS23』エンディングテーマ。打ち込みが減少し生のサウンドで聴かせる爽快なナンバーだが、『海のYeah!!』等のベスト盤どころかどのアルバムにも一切収録されていないシングルオンリーの楽曲のため印象が薄い。数年前に音源は入手したが未だに数回しか聴いた事が無く、恐らくカラオケで歌えと言われても歌えない。ちなみに今作からベース・関口さんが健康上の理由の為不参加に(ジャケット写真には笑顔で写っている)。
オススメ度★★★☆☆

「冷たい夏」
「ネオ・ブラボー!!」カップリング曲。ファルセットが多用された、地味ながらも染みるバラードナンバーで名曲。こちらは『バラッド3』に入っていた事もあり昔から大好きな一曲だ。
オススメ度★★★★★



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30thシングル『シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA』
(1992年7月18日 最高2位 初動15.2万枚 売上96.9万枚 登場22週)
31stシングル「涙のキッス」と2枚同時発売でチャート1、2位を独占(藤圭子、松田聖子に次ぐ3組目)し、こちらは2位だったもののミリオン目前の大ヒット。「涙のキッス」に引っ張られる形でのヒットだったのかもしれないがこの2作で「いとしのエリー」を超えこの時点での最高セールスを記録。CDバブルの影響もありここへ来て一気にセールスが拡大した。楽曲の方はディスコ調の不可思議なノリが炸裂。タイトルの「シュラバラバンバ」という言葉は歌詞に登場せず「修羅場穴場女子浮遊」と歌われるのがサザンらしい。PVには当時人気だったAV女優・豊丸が出演しているが知らない…。
オススメ度★★★★☆

「君だけに夢をもう一度」
「シュラバ★ラ★バンバ」カップリング曲。ブックオフ等で見かける8cmシングルの背表紙にはこちらもA面として書かれていたが、現在公式では正式にカップリングとされているようだ。A面とは対照的な王道ポップナンバーでアルバム『世に万葉の花が咲くなり』においては唯一と言える程の爽快感。サザンと同じアミューズ所属の富田靖子出演のトヨタ・カリーナCMソング。
オススメ度★★★★☆



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31stシングル『涙のキッス』
(1992年7月18日 最高1位 初動17.6万枚 売上154.9万枚 登場27週)
30thシングル「シュラバ★ラ★バンバ」と同時発売され150万超えの大ヒット。自身初のミリオンセラーシングルとなった。サザンもCDバブル&90年代ドラマタイアップヒットの波に乗ったわけだ。佐野史郎演じる強烈なマザコン男が話題となり巷では「冬彦さん現象」まで巻き起こったというTBS系ドラマ『ずっとあなたが好きだった』主題歌だが、劇中で過激な性描写や暴力行為まで描かれたという割には楽曲はシンプルなミディアムバラードである。しかしメロディーの良さは格別でありスキの無い確かな名曲。
オススメ度★★★★☆



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「慕情」
11thアルバム『世に万葉の花が咲くなり』収録曲。しっとりした叙情バラード。『バラッド3』で初めて聴いた時からお気に入りのナンバー。他の曲にない神々しいオーラを放っている名曲だ。櫻井和寿率いるBank Bandもカバー(2010年の『沿志奏逢3』収録)している。個人的に、「もしもミスチルがサザンをカバーするとしたら「慕情」が最適だ!」と中学時代(2003年頃)から思い続けていたので少々形は違うものの実現した時はテンションが上がった。
オススメ度★★★★★

「CHRISTMAS TIME FOREVER」
11thアルバム『世に万葉の花が咲くなり』収録曲。実に80年のシングル「シャ・ラ・ラ」以来となるクリスマスソング。カオスでサイケな空気だったこのアルバムを優しく締めてくれる名曲。世界平和の想いも込められたスケールの大きい曲だが演奏やアレンジに重苦しさは無いので聴きやすいし何よりメロディーが素晴らしい。サザンのクリスマスソングでは一番好き。
オススメ度★★★★★



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32ndシングル『エロティカ・セブン EROTICA SEVEN』
(1993年7月21日 最高1位 初動36.3万枚 売上174.3万枚 登場26週)
2年連続でシングル2枚同時発売。前作「涙のキッス」を更に上回る174万枚という大ヒットを記録。00年に「TSUNAMI」が出るまでは自身最大ヒットであった。フジテレビ系ドラマ『悪魔のKISS』主題歌という事で90年代特有のタイアップ型大ヒットだったんだろうけど、こんなエロムード全開の曲がここまで大ヒットを飛ばすって今思えば凄い。90年代のドラマタイアップがいかに偉大だったかという事が窺える。『海のYeah!!』の影響で友人間でも流行りカラオケでもよく盛り上がった。意外と歌謡的なメロディーラインであり結構好き。
オススメ度★★★★☆

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33rdシングル『素敵なバーディー(NO NO BIRDY)』
(1993年7月21日 最高3位 初動18.3万枚 売上51.3万枚 登場18週)
「エロティカ・セブン」と同時発売。1位を獲得した「エロティカ・セブン」に対しこちらは3位(この時の2位は井上陽水の「Make-up Shadow」)と出だしが悪く、最終的な売上もかなりの大差に終わってしまった。優しい雰囲気のミディアムバラードで確かな良曲。昨年と異なりこの年はエロ曲が大勝したが、埋もれさせてしまうのは勿体ない名バラッドであると思う。タイアップが付いていればもっと売れたんだろうな…。
オススメ度★★★★☆



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34thシングル『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』
(1993年11月20日 最高3位 初動19.8万枚 売上66.7万枚 登場17週)
丸井クリスマスCMタイアップ。かなり重厚感のあるクリスマスソング。メロディーの良さは確かなものだけど、いかんせんまったりし過ぎてて何度も聴こうとは思わない。やっぱサザンのクリスマスソングでは「CHRISTMAS TIME FOREVER」が一番好みなのでそこと比べてしまう。ちなみに「みんなのうた」以降の付き合いだったコバタケとのタッグは今作まで
オススメ度★★★★☆



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35thシングル『マンピーのG★SPOT』
(1995年5月22日 最高4位 初動15.6万枚 売上51.4万枚 登場18週)
1年半ぶりのリリース。タイトルや歌詞の過激さからエロソングという側面ばかり取り上げられるが、実はかなりのハードロックサウンドが炸裂しており実にカッコイイ仕上がり。桑田さんが毎回ハゲヅラを装着して歌うのが印象的だが、これは当時出演した『Mステ』で好評だった為自身のライブでも取り入れるようになったんだとか。その強烈なタイトルからか売上の割に知名度は高く高校時代はよくノリでカラオケする奴が多かった(んでいざ勢いのまま入れてみたは良いがAメロBメロが歌えないというお粗末ぶりはよく散見された)。
オススメ度★★★★☆



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36thシングル『あなただけを~Summer Heartbreak~』
(1995年7月17日 最高1位 初動35.4万枚 売上113.2万枚 登場19週)
同じ事務所所属の福山雅治主演フジテレビ系月9ドラマ『いつかまた逢える』主題歌として自身3作目のミリオンを達成する大ヒットに。過激だった前作から一転して、爽やかな夏の風を思わせる売れ線ポップナンバー。どこを切り取ってもサビみたいなグッドメロディーの集合体であり名曲。ただこれだけの名曲ながら僕ら世代の知名度はたぶん「マンピー」以下であろう…。
オススメ度★★★★★



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37thシングル『愛の言霊~Spiritual Message~』
(1996年5月20日 最高1位 初動27.6万枚 売上139.5万枚 登場25週)
香取慎吾主演の日本テレビ系ドラマ『透明人間』主題歌として2作連続、通算4作目のミリオンヒットとなった。この『透明人間』というドラマは前クールにやっていた『銀狼怪奇ファイル』の流れでそのまま観ていたので、人生で初めて触れたサザンの曲はコレだ。英語か何か妙な呪文でも延々唱えているかのような歌は強烈で物凄いインパクトがあった。まさか日本語を歌っているなんて到底思えなかったし。作り込んだマニアックな世界観は今聴いても新鮮さを失わない。こんなサイケな曲が100万枚売れたって凄いな…。

ところで楽曲だけでなくタイアップのドラマの方も中々ぶっ飛んでいた。香取慎吾扮する新米報道カメラマンが透明人間となって(コンペイトウを食べると1時間だけ透明になる)様々な闇社会の悪を倒して行き、最終的に自分の父親の頭脳と対決するという…。改めて考えるとワケ分からんが、とにかく面白かったし周囲でもブームになっていた。当時小学1年だった僕もひたすらハマり、香取が透明になる際に毎回決めるアドリブポーズ(?)を真似したり、透明化の際に伴う頭痛も真似し頭をかかえ「あったまいてぇえ~」と唸ったりしていた。
オススメ度★★★★★

「恋のジャック・ナイフ」
「愛の言霊~Spiritual Message~」カップリング曲。攻撃的な打ち込みサウンドが炸裂するサザン史上1、2を争う程にカッコ良いナンバーである。カラオケで歌ったりドライブで流したりすると周囲の評判がかなり良く、「サザンってこんな曲もあるんだ?」と驚かれる。一応『海のYeah!!』に入ってるんだけど皆飛ばしてんのか?って位知られてない。かなりライブ映えしそうな曲なのにも関わらず滅多に披露されないらしい。キリンラガーCMソング。
オススメ度★★★★★



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38thシングル『太陽は罪な奴』
(1996年6月25日 最高5位 初動10.2万枚 売上38.6万枚 登場18週)
キリン・ラガーCMソング。『Young Love』先行だった事もあってか売上は振るわず、今作がチャート5位に初登場した週には前作「愛の言霊」がまだ一つ上の4位にランクインしていた。楽曲の方はこれぞサザンといった感じがする夏全開の明るいポップソング。初めて聴いたのは『CDTV』での過去ゲストライブ映像だったのだがその時からかなりのお気に入りナンバー。流れるようなサビの展開がとにかく心地良い。ちなみに『Young Love』では冒頭に波のSEが追加されている。
オススメ度★★★★★



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「胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ」
12thアルバム『Young Love』収録曲。アルバムの1曲目を飾るざっくりとしたロックナンバー。こういうタイプの曲って他に思い浮かばないのでもしかしたらサザン唯一無二の楽曲かもしれない。キャデラックセビルCMソング。
オススメ度★★★★★

「ドラマで始まる恋なのに」
12thアルバム『Young Love』収録曲。まさにサザン王道とも言うべきメロディアスなバラードナンバーで名曲。聴いていると目の前に夏の海や青空が浮かんでくる。意外にもライブでは演奏されていないそうで勿体無い。抜群に合いそうな『バラッド3』から漏れたのも不思議だ。
オススメ度★★★★★

「汚れた台所」
12thアルバム『Young Love』収録曲。現代社会を風刺したかなり攻撃的なロックナンバー。サザンロックの中でもかなり好きな部類に入る。メンバーがスタジオに集い一発録りでレコーディングされたという。
オススメ度★★★★★



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39thシングル『01MESSENGER~電子狂の詩~』
(1997年8月21日 最高5位 初動7.8万枚 売上23.9万枚 登場14週)
日産ルキノCMソング。当時一般に普及し始めていたインターネットについて歌われるかなりハードな曲。かなりマニアック寄りな攻めた曲調だった為か、前年にアルバムを250万枚売り上げたとは思えない程にセールスは落ち込んだ。僕は03年復活以降のサザンしかリアルタイムでは知らず、出せば普通に1位を獲り大ヒットを飛ばしている彼らの姿しか知らないのでこんな低迷の時期があったとは驚き。カッコ良いサウンドではあるが歌としてはそんなに好きでは無い。シングル収録時とアルバム『さくら』収録バージョンではだいぶアレンジが異なるようだが実はシングルを聴いた事が無いので入手したらまた印象が変わるかも。
オススメ度★★★☆☆



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40thシングル『BLUE HEAVEN』
(1997年11月6日 最高5位 初動7.0万枚 売上21.5万枚 登場15週)
ケンタッキーフライドチキンCMソング。一転してメロディアスなミディアムソング。イントロの瑞々しいギターサウンドが心地良い。潤いを感じる。『バラッド3』に入っていた事もあり昔から大好きな一曲。大ヒットしても良い曲だと思うがまさかの前作を下回る売上という結果に…。英語の多いサビとはいえ結構一般ウケするナンバーだと思うのだが。やはり低迷期にはどんな良い曲を出しても売れないという事か?
オススメ度★★★★★



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41stシングル『LOVE AFFAIR~秘密のデート~』
(1998年2月11日 最高4位 初動12.2万枚 売上58.8万枚 登場25週)
TBS系ドラマ『Sweet Season』主題歌。ドラマの内容に合わせたザ・不倫ソングだが、そこからイメージされるようなドロドロした雰囲気は無く王道の売れ線ポップチューンに仕上がっている。初めて聴いた中学時代にはサザンで1、2を争う程好きな曲だったし、現在でも5本の指には入る名曲。爽やかなサビのメロディーが最高。ミリオン飛ばしてもおかしくないオーラだが低迷期という事で売上は60万弱に留まった。まあ低迷期にしてはかなり売れた方だと捉えるべきか。この前後数作では頭一つ抜けたシングルだし。徐々に過去の大物バンド化していったのかミスチル「ニシエヒガシエ」、ELT「Time goes by」、ジュディマリ「散歩道」という若手勢に遮られ4位だった。
オススメ度★★★★★



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42ndシングル『PARADISE』
(1998年7月29日 最高4位 初動6.8万枚 売上19.5万枚 登場14週)
フジテレビ系ドラマ『ハッピー・マニア』主題歌。打ち込み主体で中々マニアックな曲調だが、何度か聴いていたら結構ハマった。「愛の言霊」程では無いがこれも結構中毒性があると思う。前作に続いてドラマ主題歌となったが売れ線では無かった為かそこまでのヒットにはならず。その昔何かの番組で当時加入したばかりのモーニング娘。新垣がこの曲を好きだとか言ってたので未だにこの曲というと新垣(まだ子供っぽさがあった頃)を思い浮かべる。
オススメ度★★★★☆



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「湘南SEPTEMBER」
13thアルバム『さくら』収録曲。意外にも「湘南」という言葉がタイトルに登場するのは唯一らしい。自身に付けられた湘南イメージに対するセルフパロディーという事で制作されたバラード。『バラッド3』の中でも1、2を争うほどに好きな一曲。
オススメ度★★★★★



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43rdシングル『イエローマン~星の王子様~』
(1999年3月25日 最高10位 初動4.7万枚 売上10.6万枚 登場12週)
キャリア20年を超え、ミリオンヒット曲をいくつも持っているバンドがシングルで出すとは到底思えない程に狂った一曲。大御所クラスのバンドがここまでぶっ飛んだ曲調で攻めに攻めたという事実だけでもかなり面白いが、結果的にはTOP10ギリギリ、売上10万割れという大沈没に終わった(05年の再発で10万突破)。完全アルバム未収録なので聴いたのはかなり後だったが中々好きな一曲。中学時代に知ってたら全然ハマらなかったと思う。

あと歌詞に登場する「下司なPleasure」「木偶のTreasure」がどう考えても前年に大ヒットしたB'zのベスト2枚を揶揄しているとしてB'zファンが憤慨したという。たぶん桑田さんは語感重視でフレーズを作っており、この場合もちょっとした遊び心としてこういう歌詞を書いたと思うのでそこまで深く捉えなくても良いんじゃないかなと僕は思う。サザン自身だって同じ年に『海のYeah!!』出して大ヒットさせてた訳だし。僕はミスチルスピッツZARDも好きだがもしも「下司な肉」「木偶の骨」とか「下司なRECYCLE」とか「下司な軌跡」「木偶のRequest Memorial」(なげーよ)とか言われたとしても別に憤りを感じることは無い(たぶんネ)。
オススメ度★★★★☆



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44thシングル『TSUNAMI』
(2000年1月26日 最高1位 初動65.4万枚 売上293.6万枚 登場57週)
TBS系列『ウンナンのホントコ!』内の『未来日記』テーマソングとして300万枚に迫る売上を記録した空前の大ヒット曲。歴代シングルセールスでは子門真人「およげ!たいやきくん」(454.8万枚)、宮史郎とぴんからトリオ「女のみち」(325.6万枚)に次ぐ3位となり、J-POPに限定するならば歴代1位。サザンとしてもそれまでの最高売上だった「エロティカ・セブン」を軽く抜き去り自身最大のヒット曲となった。第42回日本レコード大賞・大賞受賞。

冬をイメージさせる壮大な売れ線バラードで文句なしの名曲。当時は小学生でJ-POPをそんなに聴いてはいなかったがこの曲は自然と耳に入ってきており、クラスメイトとの会話にもちょくちょく登場したりしていた。サザンが現在のような国民的アーティストの座を確立したのはこの曲の記録的大ヒットによる所が大きいだろう。キャリア35年以上になってもまだ現役感を保っているのもやっぱりこのヒットがあったからこそだと思う。ここまでとは言わないが、チャゲアスも00年代に頭一つ抜けたヒット曲を出せていれば今頃…とかたまに思ったりしてしまう…。
オススメ度★★★★★



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45thシングル『HOTEL PACIFIC』
(2000年7月19日 初登場3位 最高2位 初動30.2万枚 売上82.4万枚 登場19週)
WOWWOWCMソング。当時GLAYの「MERMAID」、L'Arc~en~Cielの「STAY AWAY」と同時発売となり、チャート上における三つ巴が大変注目されたと聞く。結果はGLAYが1位、ラルクが2位でサザンは3位となったが、最終的な累計売上では今作が最高となった。かなり派手な歌謡ダンスナンバー。まさにお祭り騒ぎという表現がピッタリくるこの路線は00年代サザンの一つの持ち味と化していくが、この系統の曲ではコレが一番好き。Bメロの高音部分ではどこか哀愁も感じる。ヒット曲ながらアルバム未収録ってのが痛いんだよな…。ちなみにここから本格的にマキシシングルへ移行。
オススメ度★★★★★



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46thシングル『この青い空、みどり~BLUE IN GREEN~』
(2000年11月1日 最高3位 初動17.8万枚 売上35.4万枚 登場12週)
フジテレビ系ドラマ『神様のいたずら』主題歌。アコギやハーモニカが主体となったミディアム調のナンバー。優しく穏やかなメロディーが堪らない名曲である。Bメロの早口高音部分がサビ以上に胸に染みる。しかし「TSUNAMI」大ヒットの余波は影響しなかったのか売上は35万枚とかなり地味な結果に。アルバム未収録という事もあってか知名度も前2作と比べると圧倒的に低いように感じる。直後の『バラッド3』に緊急収録していればもっと高い人気を得られたんじゃないかと思うので実に残念。この曲を最後に大森さんが休養、翌01年8月に脱退。『バラッド3』発売後サザンは再び活動を休止する。
オススメ度★★★★★



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47thシングル『涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~』
(2003年7月23日 最高1位 初動36.5万枚 売上74.2万枚 登場24週)
前作から約3年ぶりに活動再開。05年秋発売のアルバム『キラーストリート』の制作はこの当時既に始まっていたらしく、これ以降の数作はどれも先行シングルという意識だったと後に語られている。個人的にここからがリアルタイム。直前に「勝手にシンドバッド」の再発が前夜祭的にあったものの、人生初のサザンの新曲として触れたため大変思い出深い一曲(過去作で当時入手していたのは『海のYeah!!』と『バラッド3』くらいだったと思う)。『27時間テレビ』内でフル披露される等テレビでもバンバンかかりまくっており、その派手な宣伝に乗せられ中学の仲間内でもサザン熱が大沸騰。発売日には既にクラスメイト数名が今作を所持していて、皆で貸し借りして堪能していた。

楽曲の方はフジテレビ系月9ドラマ『僕だけのマドンナ …and I love Her』主題歌でありどこか開き直ったかのような売れ線全開のポップナンバー。過去の名曲達に匹敵する程とまでは行かないけど、期待以上の良曲というイメージは当時からある。世間一般が望むサザン像にしっかりと正面から応えたような優等生的王道ソングである。結果、押し寄せるCD不況の中充分な大ヒットといえる74万枚をセールス。体感的にはミリオンくらいは到達していたような印象もあったけど。
オススメ度★★★★☆

「雨上がりにもう一度キスをして」
「涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~」カップリング曲。表題曲よりも先にJALのCMソングとして大量オンエアされていたので(CMにはサザンメンバーが出演)、当初はこの曲がA面として発売されるものとばかり思っていた。こちらもキャッチーな王道ポップスで、周囲でも好評価だったのを覚えている。『キラーストリート』収録の音源とは若干の違いがあるらしい。
オススメ度★★★★☆



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48thシングル『彩~Aja~』
(2004年4月14日 最高1位 初動13.3万枚 売上27.9万枚 登場20週)
JALのCMソング。春らしい優しさ溢れるポップソングでこれも優等生的楽曲である。カップリングの良さもあって初のシングル購入に踏み切ったのが今作であり、そういう意味では思い出深い一作。当時習い始めだったギターでよく弾き語りしたものである。
オススメ度★★★★☆

「夢見るアニバーサリー」
「彩~Aja~」カップリング曲。原さんボーカル曲で作詞作曲も本人。年夫婦の結婚記念日を歌った爽やかなポップス。こちらもJALのCMソングとして大量オンエアされており、一発で気に入ったので「彩~Aja~」の購入に至った。名義は原由子&ALL STARS。
オススメ度★★★★☆



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49thシングル『君こそスターだ/夢に消えたジュリア』
(2004年7月21日 最高1位 初動22.2万枚 売上45.8万枚 登場24週)
80年の「シャ・ラ・ラ/ごめんねチャーリー」以来となる両A面シングル。

「君こそスターだ」
TOYOTA『MORE THAN BEST』CMソング。これまたストレートで爽快な売れ線ポップソング。周囲の評判も上々でカラオケでもよく歌われた。当時大量オンエアされていたCMでは桑田さん一人で出演していた為、しばらくソロの曲だと思っていたのでサザンの新曲だと知った時は驚いた。僕自身も好きな一曲だが桑田さん本人は今作を「嫌いな曲」だと発言しているらしい。売れ線に走り過ぎたという意味だろうか?
オススメ度★★★★☆

「夢に消えたジュリア」
JALのCMソング。歌謡チックなナンバーで、「HOTEL PACIFIC」をやや大人しくしたような印象の一曲。こちらも当時CMでガンガンに流れてたので印象深くはあるんだけどあまり好きなタイプでは無い。周囲でも「君こそスターだ」は好評だったがこの曲については全く語られなかった。
オススメ度★★★☆☆



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50thシングル『愛と欲望の日々』
(2004年11月24日 最高1位 初動19.0万枚 売上37.2万枚 登場22週)
フジテレビ系ドラマ『大奥~第一章~』主題歌。ディスコ調の歌謡ナンバーでまたも結構派手な印象の曲。インパクトこそあるもののそこまで好きでは無い。当時周囲でもこの曲よりカップリングの「LONELY WOMAN」の方が良くねぇ?という声は目立っていた。振り付けのある楽曲が目立つようになってくるのもこの頃からで、『Mステ』で大人数で踊り狂っていた映像が未だ印象的。
オススメ度★★★☆☆



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51stシングル『BOHBO No.5/神の島遥か国』
(2005年7月20日 最高3位 初動14.7万枚 売上25.9万枚 登場15週)
両A面シングル。GLAY×EXILE「SCREAM」、ラルク「Link」と同時発売となり、00年「HOTEL PACIFIC」発売週の三つ巴戦再び!というトピックが一部チャートファンの間で話題となった。結果はあの時と同じ。

「BOHBO No.5」
TOYOTACMソング。お祭り系歌謡シリーズの極致とも言えるこれでもかという程ド派手なナンバー。ドゥユワナハッソー!!という歌とも叫びともとれるサビはインパクト絶大で、良いとか悪いとか超越して凄いの一言。この時期のオレンジレンジとかもそうだったかもしれないが「派手な楽曲を出さなくてはいけない」「サザンとはこうあるべきだ」という世間から押し付けられた観念にかなり縛られていたようにも思える。その疲弊が積もって08年の休止に繋がったのではなかろうか…。
オススメ度★★★★☆

「神の島遥か国」
こちらもTOYOTACMソング。南国テイストが盛り込まれた一風変わった曲。CMではサビしか流れなかったので、いざCDで聴いたらBメロが物凄く沖縄風でビックリした。こんな曲だったんだ!?っていう。
オススメ度★★★★☆



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「ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~」
14thアルバム『キラーストリート』収録曲。アルバムのCMでも大量オンエアされていたしMステでも披露されていたのでリード曲的存在だったのであろう。爽快なポップナンバーで、『キラーストリート』の中ではかなりお気に入りの曲。この頃音楽番組でサザンを観る機会が多かったせいか高校のクラスでもサザン熱が沸騰。何故か原由子のモノマネがクラスの男子中心に流行るという珍現象が巻き起こった。弁当の時間に皆がニヤつきながらエア・キーボードを狂い弾く姿は壮観だった(僕もその内の一人だった訳だが)。
オススメ度★★★★★

「ひき潮~Ebb Tide~」
14thアルバム『キラーストリート』収録曲。2枚組アルバムのいっちばんラストを飾る穏やかなバラード曲。〈今でも本当は駆け出してあなたを抱きしめたい 夏の太陽が消えた空には 滲んだ星がキラリ〉というフレーズを聴くたび高校時代の色々な情景が蘇る。良曲の多い『キラーストリート』でも一番好きな曲かも。
オススメ度★★★★★



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52ndシングル『DIRTY OLD MAN~さらば夏よ~』
(2006年8月9日 最高1位 初動13.3万枚 売上22.5万枚 登場12週)
フジテレビお台場冒険王2006テーマソング。 熟年者の悲哀みたいなどこか寂しさを匂わせる歌詞だが曲調が明るく突き抜けているので全く暗く感じない。またしても振り付けが存在。当時出演したMステでは、盛り上がっていた観客が実はダンサーで、最後のサビで突如カメラの方を振り返り踊り出すというサプライズ演出がなされた。かなり壮観な映像で、観ている方も「騙された!」と妙にテンションが上がったものである。テレビで流れまくっていた事もあり「彩~Aja~」以来の購入。カラオケでもよく歌われたが周囲では「何でサザンって毎回同じ曲出してるの?」という痛烈な言葉も飛び交っていたのを記憶している。今作と次作はアルバム『葡萄』には入らなかった為、アルバム未収録シングルとして未だ取り残されている。
オススメ度★★★★★



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53rdシングル『I AM YOUR SINGER』
(2008年8月6日 最高1位 初動35.7万枚 売上52.3万枚 登場22週)
デビュー30周年を迎えた初夏に飛び込んできたのはサザン無期限活動休止という信じられない衝撃のニュースだった。連日メディアでも「サザン休止。解散か!?」という報道が飛び交い、桑田さん本人は否定していたもののシーンは騒然。そんな混沌とした夏に置き土産的に出されたのが今作だった。全編に渡って打ち込みやエフェクトが展開されたまさかのデジタルナンバーだがメロディーは切なさ全開で素晴らしい。〈八月末の空の花火みたいに…〉というフレーズが休止してしまうサザン自身に重なり、こんな明るい曲調なのに涙腺が崩壊する。当時は本当にこれが最後の曲になるかもしれないと思っていたので一回一回噛み締めて聴いていたものだ。ミスチルの「GIFT」と並んで08年の夏を代表する一曲だったように思う。PVには当時流行っていたエド・はるみや世界のナベアツのギャグが登場するがこういうのは時が経って見返すと悲しくなるので今後は控えてほしい。
オススメ度★★★★★

「OH!! SUMMER QUEEN~夏の女王様~」
「I AM YOUR SINGER」カップリング曲。A面とは逆にこちらはサザンらしい真夏のロック。当時Mステで行われたサザンスペシャルでも披露されたが日本語と英語の混ざり合いが非常に面白い。カップリングとして放置されているのが勿体無い名曲である。
オススメ度★★★★★




「ピースとハイライト」「東京VICTORY」の感想はそれぞれ最新シングルレビューの記事に当時の感想が載っています。




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2015年03月30日

サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー その1 ~1978-1989~

青山学院大学の音楽サークルを中心に結成されたサザンオールスターズ。メンバーは桑田佳祐(ボーカル、ギター)、大森隆志(リードギター)、関口和之(ベース)、松田弘(ドラムス)、原由子(キーボード)、野沢秀行(パーカッション)。国民的バンドの名曲たちを語っていこう。

ちなみにアルバムの感想は
サザンオールスターズ アルバムレビュー 1978-1987
サザンオールスターズ アルバムレビュー 1990-2015
ですのでクリック!


1stシングル『勝手にシンドバッド』
(1978年6月25日 初登場132位 最高3位 売上51.5万枚 登場35週 03年盤は2003年6月25日 最高1位 売上29.1万枚 登場10週)
デビューシングル。アサヒ飲料『三ツ矢サイダー』CMソング。初登場は132位だったが、1978年8月14日付で55位にランクインし10月9日付で最高位3位を記録。2003年にはリマスタリングを施した「胸さわぎのスペシャルボックス」として再発売され、オリジナルから25年の時を経てチャート1位を獲得。オリジナル盤とスペシャルボックスを合算すると累計売上は80万枚にのぼる。

現在もなお語り継がれる衝撃のデビュー曲。78年当時のインパクトは凄まじかったらしく、当時を知るうちの親は事あるごとに「とにかく斬新だった」と熱弁するし、タモリ等の著名人も当時を振り返って「彼らの登場は衝撃だった」と語っている。僕自身は生まれる遥か前なので当時の衝撃がどれ程のものだったのかは当然分からないんだけど、何だか今聴いても得体のしれない勢いみたいなものはひしひしと伝わってくる。しかし改めて考えると〈今何時?〉と聞かれて〈そうねだいたいね〉と返すというこのサビは凄い。果たしてこれは歌なのか…?いや、歌なんだけどさ。他の誰も思いつかないよね、やっぱり。僕の世代だと2003年に再発売された時の記憶が一番大きくて、当時中学の仲間達の間で一時的に流行りカラオケでもよく歌われた。25年の時を経ても大ヒットを記録するあたり、やはり時代を超えた名曲という事なのだろう。この曲がリリースされた78年といえば、沢田研二やピンクレディーが全盛の時代(ちなみにこの曲のタイトル自体、沢田研二の「勝手にしやがれ」とピンクレディーの「渚のシンドバッド」を足したものなのだ)。当時のチャートの顔ぶれを見ると改めてサザンが息の長いバンドである事が分かる。
オススメ度★★★★☆

  25周年記念BOX(03年)

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2ndシングル『気分しだいで責めないで』
(1978年11月25日 最高10位 売上27.8万枚 登場22週)
当時の音楽業界では、ブレイクした曲から同じジャンルや曲調のシングルを3作連続でリリースするという3枚サイクルの戦略が生きており、それに沿って発売された曲。要するに「勝手にシンドバッド」の2番煎じ的楽曲なわけで、会社側から半強制的に作らされたという事で桑田さん自身もあまり好きな曲では無いらしい。ノリの良い曲だけど、メロディーがそこまで強くないしあまり印象に残らない…。
オススメ度★★☆☆☆



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3rdシングル『いとしのエリー』
(1979年3月25日 最高2位 売上72.8万枚 登場40週)
発売後、徐々にチャートを上昇し最高2位を獲得。92年の「シュラバ★ラ★バンバ」「涙のキッス」まで自身最大のヒット曲だった。TBS系ドラマ『ふぞろいの林檎たち』主題歌。「勝手にシンドバッド」の強烈過ぎるインパクトによって、ともすればコミックバンドであるかのように思われていたサザンだが、そんな彼らの世間的な印象を見事に一変させたのがこの「いとしのエリー」。曲とドラマがワンセットで印象付いている人も多いのでは。レイチャールズもカバーした普遍的なバラードの名曲。文句なしに良い曲である。サザンを一発屋扱いしていた人達も「もしかしたら凄いバンドなのかもしれない!」と考えを改めたらしい。本当に国民的な名曲だ。

オススメ度★★★★★



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「お願いD.J.」
2ndアルバム『10ナンバーズ・からっと』のオープニングを飾る爽快なポップナンバー。シングルでも行けたと思う程にキャッチーで気持ちいい曲だ。間奏に謎の語りが収録されているがこれはアメリカのラジオDJウルフマン・ジャックの物まねをした桑田さんの声であるという。
オススメ度★★★★☆

「ラチエン通りのシスター」
2ndアルバム『10ナンバーズ・からっと』収録曲。「ラチエン通り」とは神奈川県茅ケ崎市に実在する市道の通称である。サビで重なる重厚なコーラスが魅力的なバラードで、中学時代に中古で買ったバラード集『バラッド '77~'82』に』収録されていた為、思い入れが強い。カラオケで歌おうとするとリズム・音程が中々つかめなくて苦戦する。桑田さんの中学時代の恋がテーマなんだとか。
オススメ度★★★★☆



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4thシングル『思い過ごしも恋のうち』
(1979年7月25日 最高7位 売上22.8万枚 登場21週)
2ndアルバム『10ナンバーズ・からっと』からのリカットだがコーラスやホーンアレンジが変更されており、シングルバージョンはシングルでしか聴けないらしい。明るくノリの良い曲で、元々は前述の3枚サイクルに沿ってこの曲が3rdシングルになる予定だったらしいがメンバーの強い要望により「いとしのエリー」に差し替えられたという。決して悪くは無いんだけどやはり印象は薄い。Bメロで原さんの声が目立つ箇所があり、サビよりもそこのステップの方が耳に残る。

オススメ度★★★☆☆



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5thシングル『C調言葉に御用心』
(1979年10月25日 最高2位 売上37.7万枚 登場23週)
ナビスコ『チップスター』CMソング、東宝映画『彼女が水着にきがえたら』挿入歌(1989年)。「C調」とは「調子いい」→「ちょうしー」→「しーちょう」→「C調」という業界用語的な変形。中学時代に『海のYeah!!』を買う以前からカラオケで友人がよく歌っていたので知っていたし、結構良い曲だなと思っていた。ミディアムテンポの爽やかナンバーであり、サビ以上に〈たまにゃ Makin'love~〉の部分の軽快なメロディーが心地よく癖になる。息継ぎのタイミングが難しく何も考えずに歌うとサビで呼吸困難となるのでカラオケでは要注意。
オススメ度★★★★☆



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6thシングル『涙のアベニュー』
(1980年2月21日 最高16位 売上10.1万枚 登場13週)
FIVE ROCK SHOWと打ち出し、今作よりシングルを5ヶ月連続で1枚ずつリリースするという企画がスタート。同時にレコーディングに専念するという事でテレビ等のメディア露出を抑えていき、その為か6枚目にして初めてチャートトップ10入りを逃した。横浜を舞台としたブルージーでまったりした曲。軽いバンドサウンドは今ではさすがに時代を感じる所もあるんだけど渋いメロディーのおかげでむしろ一つの味に思えてくる。中学時代によく聴いていたからか、『バラッド '77~'82』に入っていた曲はどれも思い入れが強い。

オススメ度★★★★☆



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7thシングル『恋するマンスリー・デイ』
(1980年3月21日 最高23位 売上6.9万枚 登場13週)
FIVE ROCK SHOW第2弾。3rdアルバム『タイニイ・バブルス』と同時発売であり、そちらにも収録されているためトップ20入りを逃した。女性の生理の際の憂鬱な気分を歌った異色作。レゲエを取り入れているのだが全体的に何となく湿っぽく暗い雰囲気が漂っている。テーマもテーマだし、どう考えてもシングルで切るようなタイプの曲では無いと思うのだが…。桑田さんのボーカルも妙に力が抜けているというか覇気が無い感じでありそれがより一層暗さに拍車をかけている。〈ちょっと聞いて ユウコ oh…〉の部分(ここがサビ?)のムーディーな展開はちょっと耳に留まるものがあるけど、やっぱりA面っぽさは皆無。
オススメ度★★☆☆☆

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「私はピアノ」
3rdアルバム『タイニイ・バブルス』収録曲であり初の原さんソロボーカル曲。後に高田みづえのカバーでシングル発売され最高5位、49.3万枚のヒットを記録した。サビのドラマチックなメロディー展開がたまらない名曲。中学時代に『FNS歌謡祭』の過去映像で高田みづえバージョンを先に聴き「良い曲だな」と思い、その後サザンの原曲も聴こうと中古で『バラッド '77~'82』を入手した。サザンバージョンでは2番の中頃で〈おいらを嫌いになったとちゃう~ ん~ そんなことないわいな~ あっそう!〉という謎の掛け合いが炸裂する。正直この掛け合いは必要なのか?という気もするんだけど、もしかしたらそここそがサザンらしさの表れなのかな。一筋縄ではいかないよみたいな。ザ・歌謡曲というオーラがある。歌詞にラリー・カールトンやビリー・ジョエルが登場するのもシャレオツ(原さんが敬愛しているのだとか)。
オススメ度★★★★★



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8thシングル『いなせなロコモーション』
(1980年5月21日 最高16位 売上11.3万枚 登場17週)
FIVE ROCK SHOW第3弾だが、レコーディング時間などの都合により前作から2ヶ月の間が出来ている。アサヒ飲料『三ツ矢サイダー』CMソング。スピーディーで爽快な曲。ブルージーだったりマニアック寄りなシングルが多いこの時期としては珍しくストレートでキャッチーだ。ライブでの迫力は桁違いだと思うので、ぜひライブで体感したい曲の一つである。FIVE ROCK SHOWの5作中、唯一『海のYeah!!』に収録された事もあり知名度も高い。
オススメ度★★★★☆



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9thシングル『ジャズマン(JAZZ MAN)』
(1980年6月21日 最高32位 売上5.2万枚 登場12週)
FIVE ROCK SHOW第4弾。リリース当時の最高順位は33位だったが05年の一斉再発盤で32位へと更新した。「ジャズマン」というタイトルだけあってとりあえずジャズが基調となっているらしい。桑田さん曰く、アレンジャー・八木正生に大きな影響を受けたという。最初に聴いた時は何だかチャカチャカして忙しい曲だなという印象しかなかったのだが何回か聴いたら結構悪くないと思うようになった。しかし89年の限定ベスト『すいか』にしか収録されておらずオリジナルアルバム未収録なので入手するのはやや困難。その為か知名度も低い。
オススメ度★★★☆☆



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10thシングル『わすれじのレイド・バック』
(1980年7月21日 最高28位 売上4.9万枚 登場13週)
FIVE ROCK SHOW最後となる第5弾。最高順位の28位は05年再発盤で記録(80年当時の最高順位は41位)。98年にはニッポン放送『テリーとうえちゃんのってけラジオ』エンディングテーマに。カントリー調の軽やかな曲。「ジャズマン」と同じくオリジナルアルバム未収録だが、こちらは『バラッド '77~'82』に収録されていた為、思い入れが深くアコギでよく弾き語りしたりした(ベストに収録されるかされないかで曲の明暗って分かれるんだなぁと思う)。終盤ではマナという人のコーラスが入ってくるのだがずっと子供達の合唱だと思っていた。ってかマナって誰。カップリングの「FIVE ROCK SHOW」はサザンで唯一3人以上のメンバーがボーカルをとっている曲であり、05年の再発盤が売れたのはこれ目当てのファンが多かったからだろうか。

オススメ度★★★★☆



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11thシングル『シャ・ラ・ラ/ごめんねチャーリー』
(1980年11月21日 最高29位 売上7.9万枚 登場15週)
自身初の両A面シングル。しかし現在、公式サイトでは「シャ・ラ・ラ」の単独A面表記になっているようだ。

「シャ・ラ・ラ」
両A面1曲目。桑田さんと原さんのデュエット曲。シングルA面では初であり、意外にも唯一の曲であるという。またもオリジナル未収録だが『バラッド '77~'82』で早いうちに知っていたため思い入れは深い。まったりとした良い曲。シングルにしては地味かもしれないがその地味さが魅力というか。歌詞はどういう意味なのかイマイチよく分からないんだけど、原さんパートで登場する「横浜」という単語だけで何となくシャレオツに感じる。実はクリスマスソングであり、終盤で突如〈雪になりそな Merry merry merry Christmas Amen〉と歌い出す(何で若干ヘンな声で歌っているのかは謎だ)。
オススメ度★★★★☆

「ごめんねチャーリー」
両A面2曲目。歌謡曲的と言おうか、何だか時代性を感じる一曲。ホーンが使用されていたりダイナミックな演奏なんだけどやはり時代のせいかあまり迫力を感じない。ちなみに歌詞にある〈モンタさん〉はもんたよしのり、〈竜童さん〉は宇崎竜童。そしてチャーリーはレイ・チャールズ。
オススメ度★★☆☆☆



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12thシングル『Big Star Blues(ビッグスターの悲劇)』
(1981年6月21日 最高49位 売上4.6万枚 登場15週)
映画『モーニング・ムーンは粗雑に』主題歌。自身最低の順位&売上となった逆の意味で記念すべきシングル。ダスティン・ホフマン、エリック・クラプトン、オノ・ヨーコ、またジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンらの名前が登場するロックナンバー。イマイチつかみにくいメロディーでそこまで好きな曲では無いが、ここ数作のシングルを差し置いて『ステレオ太陽族』に収録された。
オススメ度★★☆☆☆



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13thシングル『栞のテーマ』
(1981年9月21日 最高35位 売上5.5万枚 登場17週)
映画『モーニング・ムーンは粗雑に』挿入歌。4thアルバム『ステレオ太陽族』からのリカットながら現在でも強い人気を誇る名バラード。発売当時はそこまでのヒットではなかったが、88年に映画『彼女が水着にきがえたら』の挿入歌に起用されたり、『海のYeah!!』へ収録されたりとピックアップされる機会が何度かあり楽曲が成長していったものと思われる。なんでもももいろクローバーZの玉井詩織、元SKE48の金子栞、シンガー新山詩織の名前の由来になったのはこの曲なんだとか。影響力が凄い。
オススメ度★★★★☆



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14thシングル『チャコの海岸物語』
(1982年1月21日 最高2位 売上58.4万枚 登場40週)
ザ・歌謡曲という感じ。『海のYeah!!』で初めて聴いた時から「なんか変な歌い方だな…」と思っていたがこれは当時人気だった田原俊彦の声を真似して歌われているという。これに加え曲中でも「愛してるよ~!」という掛け声が挿入されている等、全体的にお遊び感のあるサザンの中でも特殊な一曲である。こういう異色曲が受けて80年代サザン最大ヒットになってしまうんだから分からないものだ。ただ桑田さん自身はこの曲にそこまでの思い入れは無いのか、久々の大ヒットにも関わらずオリジナルアルバムには未収録。実に16年近くの間、アルバムで聴くのが困難だったという…。ちなみにこの年の紅白歌合戦では同会場にいた三波春夫を真似て派手な着物に白塗りの顔で登場し、「受信料は払いましょう!」等と発言、視聴者から大バッシング。NHKに謝罪文を書かされる事態となった。
オススメ度★★★★☆



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15thシングル『匂艶 THE NIGHT CLUB』
(1982年5月21日 最高位8位 売上29.7万枚 登場25週)
アダルティーなフレーズが飛び交う歌謡ナンバー。ホーンセクションが加えられ派手な仕上がりになっている。『海のYeah!!』に収録されていたので早い段階から知っていたし、ダークなアレンジに隠れて実は結構メロディアスな所(特にBメロの部分はかなり好き)がお気に入りで中学時代にはよく仲間内カラオケで歌ったりしていたが大抵周りの反応は「?」って感じであまり盛り上がらないため早々にレパートリーから外した。でも現在でも結構好きな一曲ではある。
オススメ度★★★★☆



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「思い出のスター・ダスト」
5thアルバム『NUDE MAN』収録曲。3連リズムで大人のムード溢れるナンバー。ともすれば地味の一言で片づけられてしまいそうな一曲でもあるが、やはり『バラッド '77~'82』に収録されており何度も聴いたため思い入れが強い。スター・ダストとは横浜の米軍基地近くに実在する(した?)バーの名前であるという。いつの日にか現地に赴いてみたい。
オススメ度★★★★☆

「夏をあきらめて」
5thアルバム『NUDE MAN』収録曲。後に研ナオコがカバーしヒットした為、研ナオコの代表曲としても浸透している一曲。後年のような爽快な夏ではなく、湿っぽい夏が歌われているあたりが80年代らしい。『海のYeah!!』に収録されていた事もあり結構好きな一曲。
オススメ度★★★☆☆

「Oh! クラウディア」
5thアルバム『NUDE MAN』収録曲。ピアノのしらべが美しい極上バラードでファン人気も高い。サビではややコード展開が変わり一筋縄ではいかない空気を醸しだす。
オススメ度★★★★★

「Just a Little Bit」
5thアルバム『NUDE MAN』のラストを飾るジャズ・バラード。リズムが若干複雑で異端な雰囲気も醸し出すがメロディーの美しさは最高級。「Oh! クラウディア」とはまた異なるタイプのバラードでまさに珠玉のナンバーである。桑田さんと原さんのボーカルが重なる箇所が至高。『海のYeah!!』等の大ヒットベストには収録されていないので知名度は低いものの、80年代バラード最高峰の一曲であると思う。
オススメ度★★★★★



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16thシングル『Ya Ya(あの時代を忘れない)』
(1982年10月5日 最高10位 売上34.0万枚 登場31週)
歌詞に「better days」(メンバーが青山学院大学で所属していた軽音サークルの名前)が登場するように、大学時代の青春を思い返すバラードナンバー。メロディアスでまさに名曲というオーラを持つ一曲。『海のYeah!!』には収録されていないがファン人気も高く2006年頃にはMステでも歌われていた。そもそも僕が中学時代に『バラッド '77~'82』を買ったのはこの曲(あと「私はピアノ」)が目当てだったといっても過言ではない。
オススメ度★★★★☆



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17thシングル『ボディ・スペシャルⅡ(BODY SPECIAL)』
(1983年3月5日 最高10位 売上32.5万枚 登場33週)
女性の上半身ヌードをそのままのせた衝撃ジャケット。05年の再発盤で今作が最も売れたのはこのおっぱい目当ての層が動いた為だろうか(限定盤『すいか』以外のアルバムには未収録であるからという説も有力)。ライブでは欠かせない盛り上げナンバーという事でかなり激しくギターが鳴っている。さらに放送禁止用語スレスレの〈Man Call〉というフレーズも飛び出す等自由奔放だが、どうにもキャッチーさが薄くそこまで好きになれない一曲。ちなみに「ボディ スペシャル Ⅰ」は原さん作曲のインストとしてカップリングに収録されている。そちらは原さんらしいのほほんとした空気感の曲でⅡとは全くの別物。
オススメ度★★★☆☆



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18thシングル『EMANON』
(1983年7月5日 最高24位 売上7.4万枚 登場15週)
6thアルバム『綺麗』と同時発売であり、アルバムの方にも収録されているため売上は低く10万枚を割っている。これまたどこがサビなんだかよく分からないような渋い一曲。初めて聴いたのは2ndバラード集『BALLADE 2 '83~'86』でだったのだが、あまりの地味さにこれがシングルだなんて思わなかった程だ。聴き込んでいくとこの地味さが染みてくる。タイトルの「EMANON」は逆さに読むと「No Name」となるが、正式な由来は未だに不明。
オススメ度★★★☆☆



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「そんなヒロシに騙されて」
6thアルバム『綺麗』収録曲。原さんボーカル曲であり、「私はピアノ」同様に後に高田みづえによってカバーされヒットを記録している。歌謡曲路線バリバリのナンバーだがメロディーがキャッチーで、「私はピアノ」程では無いもののかなり好きな一曲。『海のYeah!!』にも収録されているがその収録位置が謎で、基本的にざっくりとながら時系列順に並んでいるあのアルバムにおいて何故か90年代期にあたるDISC 2に、厳密には「素敵なバーディー(NO NO BIRDY)」(93年)と「マンピーのG★SPOT」(95年)の間に置かれている。順番に聴いているとそこだけ一気に10年近く時が戻っちゃってるんだけど…。
オススメ度★★★★☆

「旅姿六人衆」
6thアルバム『綺麗』収録曲。タイトルはそのまま、ライブツアーで全国を旅するように巡ってゆくサザン自身の事を表しており歌詞でもスタッフやファンへの感謝を歌っている。ファン人気も高い名バラードだが、タイトルが「六人」となっている事から、01年に大森さんが脱退し5人になって以降は実質封印曲と化してしまっているのが非常に惜しい。もしもいつの日か、限定でも大森さんがステージに復帰し六人衆としてこの曲を披露してくれたらきっと僕は込み上げる涙を抑える事が出来ないだろう。
オススメ度★★★☆☆



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19thシングル『東京シャッフル』
(1983年11月5日 最高23位 売上12.3万枚 登場25週)
3度目の紅白出場を果たしたシングル。しかしメンバー全員楽器を持たずに、ミュージカル風にダンスを披露しながら歌うという一風変わったスタイルでのパフォーマンスだったという。楽曲の方はかなーり昭和の雰囲気が漂うチョコマカナンバー。最初に聴いた時は全く意味が分からなかったが最近になって良いかもと思うようになってきた。これも限定盤以外のアルバムには未収録なので聴くにはシングルを入手するしかない。
オススメ度★★★☆☆



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20thシングル『ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)』
(1984年6月25日 最高6位 売上30.2万枚 登場28週)
流行に流されやすい当時の女子大生を風刺した楽曲。当時彼らが追及していたコンピューター・サウンドが全面に展開されているが、一方でキャッチーさも兼ね備えた名曲に仕上がっている。『海のYeah!!』に収録されていた事もあって中学時代から好きな一曲。また槇原敬之が98年にカバーアルバム『Listen To The Music』でカバーしておりそちらも最高の出来なのでチェックする価値アリだ。MVが異常に過激らしいんだけど見た事は無い。
オススメ度★★★★★



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「海」
7thアルバム『人気者で行こう』収録曲。バンド「ジューシィ・フルーツ」に提供した楽曲のセルフカバーであるというが原曲は知らない。聴いていると目の前に夏の海の情景が広がる穏やかなミディアムナンバーで名曲。『海のYeah!!』で昔から馴染み深い事もあり個人的にサザンで一番好きな曲はコレである。高校3年の夏にずっとリピートしていたので、聴くとあの頃を思い出す。
オススメ度★★★★★



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21stシングル『Tarako』
(1984年10月21日 最高11位 売上12.5万枚 登場20週)
ロサンゼルスでレコーディングされたという、現在のところ唯一となる全英語詞シングル。割とスピード感もあってカッコイイ仕上がりの曲だが、英語詞という事もあってとっつきにくい印象があり現在でもあまり聴かない曲だ。さらに『すいか』や『HAPPY』といった限定ベストにさえ入っていない完全アルバム未収録楽曲なので知名度も抜群に低い。
オススメ度★★★☆☆



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22ndシングル『Bye Bye My Love(U are the one)』
(1985年5月29日 最高4位 売上38.6万枚 登場25週)
シンセサイザーを用いた民族的なサウンドが展開する一曲。不思議な世界へと誘われるような世界観が心地良く、癖になるナンバーである。『海のYeah!!』に収録された事もあってか知名度は高く、中学時代の仲間内カラオケでも頻繁に歌われた。何気に80年代サザンでは「チャコの海岸物語」に次ぐ2番ヒットを記録。仮タイトルは何故か「陰核の疼き」だったという。
オススメ度★★★★☆



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23rdシングル『メロディ(Melody)』
(1985年8月21日 最高2位 売上26.6万枚 登場25週)
スローテンポのバラードだがシンセサイザーの影響なのか全体的に電子的な空気も漂う。一発で残るタイプでは無いがじわじわ染みてくる魅力があり結構好きなナンバー。アルバム『KAMAKURA』のCMは明石家さんまがこの曲を口パクするという内容であり、00年代にもバラエティ番組等でよく流れた為この曲というとさんまを思い出す
オススメ度★★★★☆

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「鎌倉物語」
8thアルバム『KAMAKURA』収録の原さんボーカル曲。「江ノ電」や「日影茶屋」等のワードが散りばめられた情緒溢れるミディアムナンバーで珠玉の名曲。個人的に原さんボーカルではこれが一番好き。当時原さんは妊娠中だった為、自宅マンションにレコーディング機材を持ち込みベッドの上で歌入れをしたという。
オススメ度★★★★★



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24thシングル『みんなのうた』
(1988年6月25日 最高2位 売上31.8万枚 登場20週)
『KAMAKURA』以降活動休止し、桑田さんはソロ活動を展開していたがデビュー10周年を迎えるに当たってサザン復活。この時の復活はレコード会社の要望による部分がかなり大きかったようで、今作発売の翌月にソロ1stアルバム『Keisuke Kuwata』が発売されるという事態になった(デビュー日に今作発売を合わせる為にこのようなねじれ現象が起こってしまったと思われる)。後にMr.ChildrenやMY LITTLE LOVERのプロデューサーとして90年代J-POP界にその名を轟かせる小林武史(通称コバタケ)が今作より参加。直前のソロ活動にも関わっていたコバタケの腕に桑田さんはかなり魅了されたらしく、サザン本体の活動にも引き続き彼を招き入れている。この後93年頃までサザンとコバタケのタッグは続く事となる。

さて楽曲の方はご機嫌なアップテンポナンバー。世間が思うサザン像ど真ん中というか、いわゆる派手な王道お祭り系ソング。この時点では意外にもデビュー曲「勝手にシンドバッド」以来だったかもしれない。僕としてはそこまで大好きな曲でも無いんだけど、『海のYeah!!』に入っている事もあり周囲でも人気が高くカラオケではよく盛り上がった。この曲辺りまで来ると70~80年代前半特有の空気は消え、後追いで聴いた時の違和感は無くなってくる。当時の『Mステ』で光GENJIらと一緒に歌って踊っている過去映像が印象的。
オススメ度★★★★☆



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25thシングル『女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)』
(1989年4月12日 最高4位 初動2.9万枚 売上11.3万枚 登場16週)
AVを見て妄想に耽る男がテーマ。PVにはAV女優の松本まりなが出ているというが当然知らない(近年の女優ならば割と詳しいのだが…)。かな~り地味で淡々としている奇妙な曲。全シングル中で1、2を争う程に聴いた回数が少ない。3rdバラード集『バラッド3~the album of LOVE~』に収録されているが高確率で飛ばしてしまう。ちなみにダウンタウンやウッチャンナンチャンが出演していた伝説のコント番組『夢で逢えたら』のオープニングテーマ。『夢で逢えたら』にはユニコーンとかが出ているイメージだったのでサザンも関与していたとは驚きだ。
オススメ度★★☆☆☆



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26thシングル『さよならベイビー』
(1989年6月7日 最高1位 初動5.9万枚 売上25.8万枚 登場21週)
デビュー11年目、26枚目のシングルにして初の1位を獲得した曲(アルバムでは80年の『タイニイ・バブルス』で既に達成)。湿っぽい夏を思わせるマイナー調のバラード。だいぶ暗い雰囲気で一般的なサザンイメージとは程遠いんだけどメロディーの染みる感じが心地よく、初めて聴いた時からかなり好きな一曲。中学生ながらよくこんな暗い曲にハマったものだ。やっぱり『海のYeah!!』と『バラッド3』に入ってたってのがデカかったのかな…。映画『彼女が水着にきがえたら』テーマソング。
オススメ度★★★★★



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27thシングル『フリフリ'65』
(1989年11月21日 最高2位 初動4.2万枚 売上18.2万枚 登場22週)
「女神達への情歌」に続いて『夢で逢えたら』主題歌になった。ガツンとしたバンドサウンドで魅せるロックチューン。これまでの同系統の曲と比べて音ががっしりしているように思え、昭和が終わり平成に突入したんだ!というムードを感じる。ハイテンションナンバーで結構お気に入りの一曲。現存するベスト盤には入っていないので最近まで印象の無い曲だったが、たぶん中学時代に聴いていてもここまで好きにはなっていなかったと思う。「65」とは、翌年に制作される桑田さん初監督映画『稲村ジェーン』の舞台である「1965年」の事を指すんだとか。『Mステ』でこの曲を披露した際、スタジオが大量のボディコンギャルで埋め尽くされディスコ状態になっていた。
オススメ度★★★★☆




この続きとなる90年以降のレビューは
サザンオールスターズ シングル&名曲レビュー 1990-2008
↑こちらですのでどうぞ!




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2015年03月01日

SEKAI NO OWARI アルバムレビュー 2015

SEKAI NO OWARI アルバムレビュー。


『Tree』
(2015年1月14日 最高1位 初動24.8万枚 売上42.3万枚 登場8週)

【the bell/炎と森のカーニバル/スノーマジックファンタジー/ムーンライトステーション/アースチャイルド/マーメイドラプソディー/ピエロ/銀河街の悪夢/Death Disco/broken bone/PLAY/RPG/Dragon Night】

3rdアルバム『Tree』。シングル「RPG」(2位 15.5万枚)「スノーマジックファンタジー」(1位 14.0万枚)「炎と森のカーニバル」(2位 11.5万枚)「Dragon Night」(4位 13.3万枚)、配信限定「Death Disco」収録。またカバーやバージョン違いを除くカップリングも大量に収録しているため13曲(「the bell」はインストなので実質12曲)中9曲が既存曲となった。「マーメイドラプソディー」は映画『海月姫』主題歌、「PLAY」は2014年4月からフジテレビ系『めざましテレビ』木曜テーマソングとしてタイアップされていた。初回限定盤には2014年春の全国ツアー『ARENA TOUR 2014 「炎と森のカーニバル -スターランド編-」 Supported by OXY』のさいたまスーパーアリーナ公演の模様が収録されたDVD付属。

個人的にこのバンドは「RPG」以降、つまりブレイク後しか知らない。ブレイク前の彼らを知っている周りの友人らからは「以前と変わってしまった」「以前の方が好きだった」「あいつがピエロになる前を俺は知っている」等、不満の声が上がっているが、「RPG」以降のファンシーな世界観、そして楽曲の抜群のポップ性は好感触だったので僕としてはかなり満足度の高いアルバムとなった。シングルの時点でかなり好きだった「RPG」「炎と森のカーニバル」は勿論のこと、発売当時にはイマイチに感じられた「スノーマジックファンタジー」や「銀河街の悪夢」もこの流れで聴くとかなりの名曲に聞こえる。これは不思議な現象だ。既存曲が多めという点が最初はマイナスに感じたけど、こうしてアルバムの曲として改めて聴く事で新たな魅力を発見できるというメリットもあるし、決してマイナスばかりでは無いんだなと思えた。新曲も大多数のリスナーが期待するセカオワ的な楽曲でかなり良い。総じて“現在最も勢いのあるバンドの新作”としての風格をしっかり纏った快作であると思う。もしもまだ感性の出来上がっていない中学生時代とかに聴いていたら自分の中でJ-POPの金字塔的アルバムになっていたかもしれない…。

満足度★★★★★

 初回盤DVD付  通常盤




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kazeno_yukue at 00:00|PermalinkComments(2)TrackBack(1)SEKAI NO OWARI