2015年01月

2015年01月31日

シングルレビュー ~2015年1月編~

2015年1月発売シングルの感想。


『瞳』大原櫻子
(1月7日 最高5位 初動0.9万枚 売上1.9万枚)

「瞳」
(作詞:大原櫻子・亀田誠治、作曲・編曲:亀田誠治)
第93回全国高等学校サッカー選手権大会応援歌。今作では初めて作詞に挑戦。J-POP王道ともいえる盤石なストリングスバラード。個人的には前作「サンキュー。」やその前の「頑張ったっていいんじゃない」のようなミディアム~アップテンポなナンバーの方が合っているように思うけど、とりあえずバラードという新たな側面を打ち出すという意味では申し分ない良作。今後、アルバム発売はあるのか? ってかそもそも女優と歌手、どちらで売り出していくのか?等、興味は尽きない期待の新人だ。
満足度★★★★☆

「瞳(Acoustic Piano ver.)」
(作詞:大原櫻子・亀田誠治、作曲:亀田誠治、編曲:Konagawa Takahiro)
ピアノ一本でしっとりと聴かせる。何だか学生時代の合唱コンクールを思い出す。
満足度★★★☆☆

 初回盤DVD付  通常盤

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『有頂天』B'z
(1月14日 最高1位 初動13.4万枚 売上17.0万枚)

「有頂天」
(作詞:KOSHI INABA、作曲:TAK MATSUMOTO、編曲:YOSHINOBU OHGA・HIDEYUKI TERAUCHI)
日本テレビ系土曜ドラマ『学校のカイダン』主題歌。前作「GO FOR IT,BABY -キヲクの山脈-」から2年9ヶ月ぶりとなるシングルは重量感ある骨太ロック。まさに安定作といった感じだけどイントロのエレキの刻みや変則的な曲構成(Aメロ→Aメロ2→サビ→Cメロ→Aメロ3→サビ…という流れで、1番2番のみで3番が存在しないような作り)など、一筋縄ではいかない遊び心が盛り込まれていて抜群に聴きごたえがある。歌詞の面でも〈幸せはいつ来るの それとももう幸せなの 涙こぼれ落ちるまで 誰もそれに気づかない〉などガツンと胸にくる名フレーズが満載。やはり男の女々しさ・情けなさを書かせたら稲葉浩志の右に出る者は居ないんじゃないだろうか?久々のシングルという新鮮味もあいまってかかなりの名曲に感じた
満足度★★★★★

「Endless Summer」
(作詞:KOSHI INABA、作曲:TAK MATSUMOTO、編曲:HIDEYUKI TERAUCHI)
2013年のライブツアー『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』のために書き下ろされ、そのツアー内で初披露されていた楽曲。こちらもB'z王道のハードロックナンバーでかなりカッコイイ仕上がり。サビラストの〈真っ裸のサマー〉のリズムが痺れる。
満足度★★★★☆

初回限定盤は2013年11月30日にEX THEATER ROPPONGIのこけら落し公演として開催された『B'z Special LIVE』より9曲のライブ映像を収録したDVD付き。収録曲は「黒い青春」「野性のENERGY」「今夜月の見える丘に」「ONE ON ONE」「闇の雨」「SKIN」「イチブトゼンブ」「ながい愛」「BANZAI」。

 初回盤DVD付  通常盤

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『ヒロイン』back number
(1月21日 最高6位 初動2.9万枚 売上4.2万枚)

「ヒロイン」
(作詞・作曲:清水依与吏、編曲:back number & 小林武史)
JR東日本『JR SKI SKI』CMソング。昨年のセカオワに続いて今年は彼らがこのタイアップを担当。まだ1月なのだけどもう既に今年最高の名曲なんじゃないかと思ってしまう名ラブバラード。CMで聴いた瞬間から「これは名曲だ」と確信。相変わらずの胸キュンリリックにサビの爆発力が堪らない。いつ大ブレイクしてもおかしくない位置にいると思うが…CD不況の現代、O社売上ではどこまで人気を伸ばしているのかあまり把握できない為、いつまでも「期待の若手バンド」扱いされて気づけばピークを過ぎていた…なんて末路にならないよう祈るばかりだ。あと今回コバタケこと小林武史がプロデュース。ミスチルから離れたと思ったらこっちに来たのか!
満足度★★★★★

「アーバンライフ」
(作詞・作曲:清水依与吏、編曲:back number)
ロック調の一曲。
満足度★★★☆☆

「アップルパイ」
(作詞・作曲:清水依与吏、編曲:back number)
跳ねるようなリズムが心地いいポップナンバー。
満足度★★★★☆

さてJR東日本CM、昨年のヒロインは川口春奈だったが今年は広瀬すずに変更され、それに伴いキャッチコピーも「全部雪のせいだ」から「答えは雪にきけ」へと変わった。個人的に、昨年の今頃は記録的な大雪に見舞われ道端ですっ転んだり慣れない雪かきで筋肉痛になったりと、CMとは異なる意味で全部雪のせいだ!!という苦い気持ちが強くあったので今回変更になってサッパリしたようなちょっと寂しいような…(意味不明な文章になってしまいました。これも全部雪(ry)。

 初回盤DVD付  通常盤

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『夢の浮世に咲いてみな』ももいろクローバーZ vs KISS
(1月28日 最高2位 初動5.8万枚 売上7.3万枚)

「夢の浮世に咲いてみな」
(作詞:岩里祐穂、Paul Stanley 作曲:Paul Stanley、Greg Collins 編曲:KISS、Greg Collins)
アメリカのハードロックバンドKISSとももクロのコラボ。演奏はKISSが担当しているそうで確かにダイナミックでどっしりしたバンドサウンドが聴ける。KISSのファン、もしくはももクロのファンならば大興奮のナンバーなのかもしれないがどちらのファンという訳でもない僕からすると普通…。いわゆるキャッチーなサビでは無いし、何度か聴いていったら染みてきそうではあるが…。「GOUNN」にやっと最近ハマってきた僕がこの曲の良さを見出すのは2016年秋くらいになるかもしれない…。ちなみに作詞の岩里祐穂さんは1991年のミリオンセラーである今井美樹の「PIECE OF MY WISH」を手掛けてた人だ。
満足度★★★☆☆

「Rock and Roll All Nite」
(作詞・作曲:Paul Stanley・Gene Simmons、編曲:NARASAKI・ゆよゆっぺ)
1975年のKISS楽曲のカバー。ももクロが英語詞を歌っているというのが新鮮で中々良かった。
満足度★★★★☆

「SAMURAI SON」
(作詞:Paul Stanley、作曲:Paul Stanley・Greg Collins、編曲:KISS・Greg Collins)
「夢の浮世に咲いてみな」と同じ曲でこちらはKISSが歌唱、ももクロがコーラスしている。
満足度★★★☆☆

KISS側からももクロへ持ちかけてきたコラボらしい。何かどんどん凄いことになってきていて、もうついて行けない気がしてきた…。こんなに著名人や音楽通らから支持されているアイドルってのも珍しくて面白いし、同時にここまで称賛される程の良さを感じられない俺って何なんだろう…という気持ちで破裂しそうである。本格的に俺の感覚がおかしいんだろうか?とにかくももクロを褒め称えなきゃいけない、さらにセットでAKBやジャニーズを批判しなきゃいけない、みたいな謎の空気ないだろうか…?決してももクロが嫌いと言うわけではなく、むしろ大好きな曲もいくつかあるし常に全力疾走なメンバー達も好感が持てて好きだ。俺が嫌なのは好きなものを好きと、苦手なものを苦手と言えない漠然とした風潮である。これは時代の流れについて行けない奴の単なる戯言か?またまとまりのない文になった…。

 ももクロ盤  KISS盤




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2015年01月27日

少女時代 アルバムレビュー 2011-2014

少女時代 アルバムレビュー。


『GIRLS' GENERATION』
(2011年6月1日 最高1位 初動23.2万枚 売上87.2万枚 登場83週)

【MR.TAXI/GENIE/you-aholic/Run Devil Run/BAD GIRL/Beautiful Stranger/I'm In Love With The HERO/Let It Rain/Gee/THE GREAT ESCAPE/HOOT/BORN TO BE A LADY】

日本1stアルバム『GIRLS' GENERATION』。シングル「GENIE」(4位 15.1万枚)「Gee」(2位 20.6万枚)「MR.TAXI/Run Devil Run」(2位 17.4万枚)収録。2007年に韓国で結成・デビューしていた女性アイドルグループ。2010年8月に日本デビュー。シングルが続けざまにヒットして期待が高まっている中でのリリースだった事もあり、海外アーティストのデビューアルバムとして歴代最大となる初動23.2万枚を記録。累計では80万枚を突破し、年間チャートでも5位に食い込むという大ヒットとなった。2011年12月28日には今作収録曲に加え新曲「Time Machine」他、既存曲のリミックス版等を収録しジャケットも一新したリパッケージ盤『Re:package Album "GIRLS' GENERATION" ~The Boys~』がリリースされている。

2010年後半頃から突如始まった異常過ぎる程のK-POPゴリ推しムードは記憶に新しい。あれよあれよという間に世間的な大ブームとなり、学校のクラスの話題でも「少女時代で誰が好き?」等の会話が普通に交されるなどの状況に(一時的に)なった。そんなK-POP全盛期にリリースされた今作、僕も周りのムードに乗せられて(2011年当時、少女時代がアルバムを出すという事はかなりの一大出来事として扱われていた)リリース当時聴いたんだけど、当時からさほど印象的なアルバムでは無い。「GENIE」や「Gee」といった強烈な個性を放つシングル群の前ではどうしても他のアルバム曲は霞んでしまうし、正直これKARAとかT-ARAが歌っても変わんなくねぇ?という意識までも生まれてしまう。まぁ全体的に派手さは無いけどクールなK-POPらしいK-POPが揃ってるので好きな人は名盤と感じるだろうし、割と淡々としてるので作業用BGMとして流したりするのにも適してるかも。有名曲だけ押さえたいなら2014年に出たベスト盤の方がオススメ。歌番組等で観た曲はやっぱり良いなぁと思うので、少女時代を最大限に堪能するにはやはり音源だけでなくパフォーマンスまで含めた映像作品で楽しむというのが正解なのかもしれない。

個人的に少女時代含めK-POP界隈のアーティストは日本語よりも韓国語で歌っているバージョンの方が魅力的に感じる。「韓国盤」と呼ばれる韓国で発売されたアルバムが存在し普通にレンタルも出来るので気になった人はそちらをチェックしても良いかも。僕も2011年頃にちょろっと韓国盤を聴いたんだけど桁違いに良く感じたので今後改めて聴いてみるつもり。

満足度★★★☆☆

 豪華初回限定盤  期間限定盤  通常盤
 リパッケージ初回限定盤  リパッケージ期間限定盤  リパッケージ通常盤

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『THE BEST』
(2014年7月23日 最高1位 初動7.5万枚 売上18.1万枚 登場26週)

【GENIE/Gee/Run Devil Run/MR.TAXI/BAD GIRL/Time Machine/PAPARAZZI/Oh!/ALL MY LOVE IS FOR YOU/FLOWER POWER/BEEP BEEP/LOVE&GIRLS/GALAXY SUPERNOVA/My oh My/Mr.Mr. Japanese ver./Indestructible】

日本デビュー以来初のベストアルバム『THE BEST』。これまでの全シングル表題曲に加え、一部のアルバム曲、さらに未発表曲2曲(「Mr.Mr. japanese ver.」「Indestructible」)をボーナストラックとして収録している。チャート初登場1位を記録し、さらに翌週にも3.1万枚を売り上げ自身初の2週連続1位を獲得した。

これから少女時代を聴いていこうという人にとってはこのアルバムが最適だろう。2010年夏以降に突如巻き起こった異様ともいえるあのK-POP旋風をリアルタイムで経験した人ならば「GENIE」と「Gee」は絶対に耳にした事があるだろうし、基本的にはシングル曲で固められているので音楽好きならばどこかで聴いた事のある曲も結構多いと思う。こうして改めて聴き返してもやはり「GENIE」「Gee」のインパクトは飛び抜けていると思うが、全体的にクールでバキバキしたサウンドで展開する楽曲たちはカッコ良くてどれも良い。「FLOWER POWER」や「GALAXY SUPERNOVA」は全盛期に引けをとらないキャッチーさを持っていると思うし、その他の曲も一回で耳に残らなくても何度か繰り返し聴いて行くと心地良くなってくる。個人的にはボーナストラックであるラスト2曲がメロディアスで非常に好み。全盛期に聴いた1stアルバムはどうもいま一つに感じたんだけど、ブームも落ち着いた現在冷静になって聴いたこのベストはかなり好感触だった。気になってはいるけど聴いていない人、また先入観でどうも聴くのを躊躇っている人も是非聴いてみてほしい。

満足度★★★★★

 完全生産限定コンプリート盤(2CD+Blu-ray)  初回限定盤(1CD+DVD)  通常盤




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kazeno_yukue at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)少女時代 

2015年01月25日

竹内まりや アルバムレビュー 1994

竹内まりや アルバムレビュー。


『Impressions』
(1994年7月25日 最高1位 初動75.4万枚 売上302.2万枚 登場66週)

【けんかをやめて/明日の私/マージービートで唄わせて/Forever Friends/恋の嵐/シングル・アゲイン/もう一度/マンハッタン・キス/元気を出して/本気でオンリーユー(Let's Get Married)/告白/純愛ラプソディ/リンダ/家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)/駅】

★セルフカバー原曲…「けんかをやめて」河合奈保子、「元気を出して」薬師丸ひろ子・島谷ひとみ、「リンダ」アン・ルイス、「駅」中森明菜(山下達郎による「駅」のライナーノーツでは、提供した有名アイドル・シンガーがこの曲に対して示した解釈のひどさにかなり憤慨して、自分でアレンジしてみたくなり竹内を説得してレコーディングにこぎつけた等の詳細がかなり赤裸々に綴られている)

ベストアルバム『Impressions』。1982年の『VIVA MARIYA!!』に続く2作目のベスト盤。MOON RECORDSに移籍した84年以降の楽曲から、アルバムとしては6th『VARIETY』、7th『REQUEST』、8th『QUIET LIFE』からセレクトして収録されている。ブックレットには山下達郎によるライナーノーツ記載。累計300万枚を超えるメガヒットを記録し、自身最大ヒットのアルバムとなった。99年6月2日に再発され、そちらは最高58位、3万枚を売り上げている。08年にはデビュー30周年を記念したオールタイム3枚組ベスト『Expressions』がリリースされており、「明日の私」以外は収録曲が今作と重複している。

公式通り、「竹内まりや入門の第一アイテム」と呼ぶにふさわしい内容。僕のように直接的な世代じゃない人間でもどこかで耳にした事があるナンバーばかりだし、何よりどの曲もメロディー、アレンジが素晴らしく抜群に聴きごたえがある。「シングル・アゲイン」や「告白」のようなシリアスなナンバーから「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」みたいな突き抜けたポップスまで曲調は多彩だがどれも「竹内まりや」という絶対的な世界観に包まれていて最強。普遍的な名曲のオンパレード。2008年には今作のさらに拡大盤ともいえる3枚組の『Expressions』が出ているので今から手にするならそちらの方がベターかもしれないが、1枚で代表曲をサラっと押さえたい方には今作の方をお薦めしたい。

満足度★★★★★

99年盤




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kazeno_yukue at 18:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)竹内まりや 

2015年01月17日

稲葉浩志 アルバムレビュー 1997-2010

稲葉浩志 アルバムレビュー。


『マグマ』
(1997年1月29日 最高1位 初動62.8万枚 売上100.1万枚 登場12週)

【冷血/くちびる/そのswitchを押せ/波/眠れないのは誰のせい/Soul Station/arizona/風船/台風でもくりゃいい/灼熱の人/なにもないまち/Chopsticks/JEALOUS DOG/愛なき道/Little Flower】

B'zのボーカル・稲葉浩志のソロデビューアルバム『マグマ』。先行シングルもタイアップも無い状況でのリリースだったがチャート初登場1位を獲得。ミリオンを突破する大ヒットとなった。ソロ最大のヒット作でもある。一応全曲にMVが存在するらしい。このアルバムの2カ月後にはB'zとしてシングル「FIREBALL」をリリースし、B'zの活動に戻った。

全編に渡って、ある独りの男の内省的な嘆き・ボヤキが展開され続けるかなり暗く地味な内容。B'zとの最大の違いは曲まで自分で手掛けているという点だが、作曲者が異なるというだけでこんなにもイメージが変わるものなのか…。B'zと同じ感覚で聴いてしまうとまず入り込めないと思う。「愛なき道」のように明るめな曲もあるにはあるものの、それでもやはりどこか影を背負っている感は強い。通して聴くと結構滅入る。個人的には『CDTV』等のランキング番組で耳にした事のあった「波」が唯一気に入ったくらいで、全体的にはどうにもそこまでハマれない一枚。ただ「Soul Station」から醸し出される強烈な絶望感は若干癖になりそうな気もするので、あと数年経って聴いたらどハマリする可能性もある。

満足度★★★☆☆



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『志庵』
(2002年10月9日 最高1位 初動34.0万枚 売上46.1万枚 登場14週)

【O.NO.RE/LOVE LETTER/Touch/TRASH/Overture/GO/ファミレス午前3時/あなたを呼ぶ声は風にさらわれて/Here I am!!/炎/Seno de Revolution/とどきますように】

2ndアルバム『志庵』。前作から約6年ぶりのアルバムリリース。間の98年12月に1stシングルとして「遠くまで」がリリースされていたが今作には未収録(2015年現在もアルバム未収録)。「志庵」とは稲葉のプライベートスタジオの名前であるという。2002年はB'zとして6月にシングル「熱き鼓動の果て」、7月にアルバム『GREEN』をリリースしており、ツアー後の秋にソロとして今作が発売された。いつの間に制作していたのだろうか?

閉塞的で内へ内へと向かっている印象だった前作と比べると、わりかし聴きやすさが増している。というかB'zっぽさが増しているとでも言うべきか。プロモーション楽曲として歌番組でも歌われていた「Touch」もややマニアックな仕上がりながら耳に残る強烈な一曲だし、発売後に『名探偵コナン』タイアップが付いた「Overture」なんかはモロにB'zっぽさ全開の壮大なロックバラードで名曲だ。前作よりもロック度は格段に上がっているので、B'zのイメージのまま聴いてもそんなに抵抗は無いかなと思う。ただ前半はそんな感じで聴きやすかったものの、後半になってくるとまたも地味めな曲が続き若干きつい感覚を抱いた。やはりもっと聴き込んでいかないと真髄までは入り込めないようだ。

満足度★★★☆☆



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『Peace Of Mind』
(2004年9月22日 最高1位 初動22.0万枚 売上29.9万枚 登場11週)

【おかえり/Wonderland/THE RACE/正面衝突/水平線/すべての幸せをオアズケに/Tamayura/ハズムセカイ/幸福への長い坂道/横恋慕/SAIHATE HOTEL/I AM YOUR BABY/透明人間/あの命この命】

3rdアルバム『Peace Of Mind』。7月に発売されていたシングル「Wonderland」(1位 22.5万枚)収録。ソロシングルがアルバムに収録されるのは自身初。一方で2003年に発売されていた2ndシングル「KI」収録曲は未収録となった。初回盤は「正面衝突(THE ROCK ODYSSEY at 横浜国際総合競技場 2004年7月24日)」のライブ映像を収録したDVDが付属。04年は松本も自身のバンド『TMG』を結成したりとお互いにソロ活動をしていたが、並行してB'zの活動も行っていた(5月に「BANZAI」、9月に「ARIGATO」をリリース)。

ロック調で勢いのある曲も結構あるが、やはりどれもソロ独特の空気感に包まれていていまひとつ突き抜けていないというか、抑え気味な感じがする。唯一のシングル「Wonderland」も派手さはあるがキャッチーかと言われるとそうでもないし…。全体的に勢いはあるんだけど、1stや2ndにはかろうじてあったグッと染みるような良さも感じなかった。B'zバラードをなぞったような「水平線」が一番良く感じたあたり、自分はやはりソロ作品にもB'zっぽさを求めてしまっているんだなと…。

満足度★★☆☆☆

 初回盤DVD付  通常盤

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『Hadou』
(2010年8月18日 最高1位 初動12.7万枚 売上17.8万枚 登場13週)

【LOST/絶対(的)/The Morning Call/Okay/Lone Pine/エデン/CAGE FIGHT/今宵キミト/この手をとって走り出して/去りゆく人へ/不死鳥/主人公/リトルボーイ/赤い糸/イタイケな太陽】

4thアルバム『Hadou』。前作から6年ぶりのアルバムリリース。シングル「Okay」(1位 13.4万枚)収録の他、TBS系『NEWS23クロス』エンディングテーマの「この手をとって走り出して」や、2006年に日本テレビ系アニメ『結界師』エンディングテーマとして発表されたままCD化されていなかった「赤い糸」(アニメ放映時とはアレンジ違いらしい)等タイアップ付きの曲が多数収録されている。「CAGE FIGHT」と「去りゆく人へ」はどちらも宇浦冴香に提供した楽曲のセルフカバー(原曲はそれぞれ「友達以上恋人未満」「君を想い眠る夜は」)。ラストの「イタイケな太陽」終了後にアコースティック風味の隠しトラックが収録されている(タイトル不明)。初回限定盤は過去曲のMVを収めたDVD付き。2010年はデビュー以来初めてB'zとしての作品リリースが無い一年となった。

ソロらしからぬ爽快なポップナンバーである先行シングル「Okay」のイメージのまま、アルバム全体も今までにない開放感に満ちている。これまでのソロ作品にあった暗くジメッとした空気の曲は無く、どの曲もそこそこのキャッチーさとパワフルさを兼ね備えていて聴き心地が良い。勢いだけなら前作にもあったんだけど、今作ではそれにメロディアスな要素も加わってパワーアップしている感じ。稲葉ソロ作品の中では一番B'zとの境界線が薄く、最もB'zらしいソロアルバムであると思う。シングル「Okay」は文句ナシの名曲だし、「エデン」「この手をとって走り出して」「イタイケな太陽」などのアルバム曲もかなり良い。個人的には一番好きなソロアルバム。

満足度★★★★☆

 初回盤DVD付  通常盤




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kazeno_yukue at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)稲葉浩志