2014年07月

2014年07月31日

シングルレビュー ~2014年7月編~

2014年7月発売シングルの感想。


『ラブソングはとまらないよ』いきものがかり
(7月9日 最高6位 初動1.6万枚 売上2.5万枚)

「ラブソングはとまらないよ」
(作詞・作曲:水野良樹、編曲:本間昭光)
カルピス『カルピスウォーター』CMソング(主演が能年玲奈という所も去年の「1 2 3 ~恋がはじまる~」と全く同じ)。甘酸っぱい胸キュンなミディアムナンバー。まさにいきものがかりらしい安定作だがあまりにも安定し過ぎてて「マンネリ」とも表現できるような…。聴いている最中は「良いな」と思うんだけど、何回も聴こうとは思わないんだよな。去年の2シングルと比べると冴えない気がする。
満足度★★★☆☆

「虹」
(作詞・作曲:山下穂尊、編曲:江口亮)
ヤマザキ『ランチパック』CMソング。CMで大量オンエアされていたせいかサビにはかなり馴染みがあるし、「ラブソングはとまらないよ」よりもこっちの方が突き抜けた良さがあると思う。今回はA面B面逆の方が良かったと明確に感じた。
満足度★★★☆☆



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『夏のFree & Easy』乃木坂46
(7月9日 最高1位 初動42.2万枚 売上52.6万枚)

「夏のFree & Easy」
(作詞:秋元康、作曲:井上トモノリ、編曲:橋本幸太)
秋元真夏、生駒里奈、井上小百合、衛藤美彩、斉藤優里、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、堀未央奈、松井玲奈、松村沙友理、大和里菜、若月佑美
昨年夏の「ガールズルール」に近い爽やかサマーナンバー。清楚系を打ち出しているだけあって、夏シングルとはいえAKBのように海だ!水着だ!というノリにはならない所がさすが(逆にそこの壁が壊されてしまった時を思うと心配だ。雑誌や写真集でちょっと水着姿になるだけで物議を醸すグループだし。来年か再来年の夏あたり大丈夫だろうか?)。楽曲的にはストレートで癖が無く、とっても普通という印象。そこまでハマりもしないんだけど悪くも無い。ただ、流れるようなサビのメロディーは良いんだけど、〈夏だからやっちゃおう〉って歌詞がなんか適当すぎな感じがして個人的にあんまり好きでは無い。ここに違うフレーズが来てたらもっとハマったかも。
満足度★★★☆☆

「何もできずにそばにいる」
(作詞:秋元康、作曲:角野寿和、編曲:京田誠一)
秋元真夏、生駒里奈、井上小百合、衛藤美彩、斉藤優里、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、堀未央奈、松井玲奈、松村沙友理、大和里菜、若月佑美
アップテンポながら切なさ全開の歌詞&メロディーでかなりの名曲。正直A面より何倍も良いと思うが、かと言っていざこれをA面に持ってきちゃうと埋もれる可能性が高いのでカップリングという位置が正解だろう。ギターサウンドが目立っている所も好印象だし、ラストのしっとり終わる感じもgood。乃木坂のカップリングって毎回一曲はピンと来る曲がある気がする。
満足度★★★★☆

「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:中土智博)
伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、中田花奈、西野七瀬、若月佑美
通常盤収録曲。こちらもそれなりにメロディアスなナンバーで悪く無いけど、ちょっと印象に残りにくいかな。
満足度★★★☆☆

 Type-A  Type-B  Type-C  通常盤

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『てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ ~だれのケツ~』舞祭組
(7月27日 最高2位 初動7.7万枚 売上12.2万枚)

「てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ ~だれのケツ~」
(作詞・作曲・編曲:なかいさん/宮下工務店)
Kis-My-Ft2からのスペシャルユニット。昨年末の「棚からぼたもち」に続く第2弾シングル。作者は今回もSMAPの中居だと思われる。前作は売れている3人(北山、藤ヶ谷、玉森)と舞祭組メンバーの落差を自虐的に叫ぶという内容でまだ理解できたのだが、今回の歌詞はかなり意味がわからない。けど何となく前向きでひたすら頑張っているという事は伝わって来るので結構好印象。一見おふざけソングだけど、この勢いとかノリを受け入れられればかなり楽しめる。ところでこういう「人気が無い」事を売りにしたメンバーなりユニットは最初は勢いのまま行けるから良いんだけど、そのうち実際に売れてきてしまうとちょっと扱いに困る部分があるように思うのは僕だけだろうか。今では逆に北山、藤ヶ谷、玉森の3人が「舞祭組じゃ無い方」みたいになっちゃってないか?そこらへんのバランスってどうなんだろう。てか考え過ぎかな。
満足度★★★☆☆

前作同様、週間1位は捨ててデイリー1位を狙うため今作は日曜日発売であった。

 初回盤A  初回盤B  通常盤

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『不器用太陽』SKE48
(7月30日 最高1位 初動32.4万枚 売上46.4万枚)

「不器用太陽」
(作詞:秋元康、作曲:章夫、編曲:野中“まさ”雄一)
東李苑、大矢真那、北川綾巴、二村春香、松井珠理奈、宮澤佐江、渡辺美優紀、大場美奈、高柳明音、古川愛李、古畑奈和、山田菜々、岩永亞美、梅本まどか、木本花音、熊崎晴香、佐藤すみれ、柴田阿弥、須田亜香里、松井玲奈
NTV『SKE48 エビショー!』テーマソング。今年の夏シングルはまさかのバラード。しっとりとした曲調&アレンジのせいか、夏の歌なんだけどもどこか涼しさを感じる。個人的に、冷夏といわれたあの2003年夏を思い出させられるような雰囲気だ(よくわからんよね)。楽曲自体の良さは勿論、ハツラツとした元気ソングというイメージを超えてきた意外性も含めかなりの好印象。ここ数作はマンネリ感が漂っていたけどコレは良い。好きな子を前にして何もできない自分を「不器用太陽」に例えるという秋元イズム溢れる絶妙な歌詞もたまらない。ただ一つ残念だったのがサビの後半でいきなり謎のラップが入り込んでくる点。これがあまりにも微妙。せっかく浸っていたのに一気に崩される感が…。
満足度★★★★☆

「放課後レース」Team S
(作詞:秋元康、作曲:重永亮介、編曲:生田真心)
東李苑、大矢真那、北川綾巴、後藤理沙子、佐藤実絵子、竹内舞、田中菜津美、都築里佳、中西優香、二村春香、松井珠理奈、松本慈子、宮澤佐江、宮前杏実、矢方美紀、山内鈴蘭、渡辺美優紀
TYPE-A収録曲。48Gらしい元気ハツラツな青春ナンバー。特にサビがキャッチーで聴き心地が良く、いつものカップリングと比べるとやや上の位置になるというか、印象に残る曲という感じがする。ネットでは「不器用太陽」よりもこっちの方が好きだという声もあるようだ。
満足度★★★★☆

「Coming soon」ボートピア選抜
(作詞:秋元康、作曲・編曲:和田耕平)
大場美奈、高柳明音、古川愛李、佐藤すみれ、柴田阿弥、須田亜香里、松井玲奈、松村香織
『ボートピア名古屋』CMソング。王道の痛快アイドルポップ。若干AKBのアルバム『1830m』収録の「ファースト・ラビット」と似ているような。良いけど特に感想も浮かばない。
満足度★★★☆☆

「友達のままで」セレクション10
(作詞:秋元康、作曲:小川コータ、編曲:若田部誠)
東李苑、北川綾巴、松井珠理奈、大場美奈、高柳明音、古川愛李、古畑奈和、木本花音、須田亜香里、松井玲奈
『東海三県 JAバンク』CMソング。ミスチルの1stアルバム収録曲を思い出すタイトルだが当然何の関係も無い。またも痛快アイドルナンバーで「Coming soon」と被る…良いんだけどこれといった感想も無いってのも同じく。
満足度★★★☆☆

知らぬ間に行われていた48G内人事異動により宮澤佐江や渡辺美優紀が参加しているがやはり違和感バリバリ。これ何のグループだ?ってなる。特に山田菜々なんて先日の『ミュージックステーション』観るまで兼任していた事をマジで全く知らなかったので驚いた。人気TOP3の内二人がSKEと兼任って、NMB大丈夫かいな。

 初回A  初回B  初回C  初回D  通常A  通常B  通常C  通常D  劇場盤




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2014年07月28日

CHAGE and ASKA アルバムレビュー 1990-1993

CHAGE and ASKAアルバムレビュー。
シングル曲等、楽曲単位の感想はこちら(79年~92年)こちら(93年~07年)になりますのでクリック!


『THE STORY of BALLAD』
(1990年2月7日 最高2位 初動5.2万枚 売上16.0万枚 登場14週)

【天気予報の恋人/オンリーロンリー/レノンのミスキャスト/迷宮のReplicant/夏の終わり/ripple ring/風のライオン/ショート・ショート/Far Away/恋人はワイン色/WALK/心のボール】

バラッドベストアルバム『THE STORY of BALLAD』。6thアルバム『Z=One』から12thアルバム『PRIDE』までの期間より選曲されている。「心のボール」は徳永英明に提供した楽曲のセルフカバー(福岡市の市制施行100周年メモリアルソング)。2004年の『THE STORY of BALLAD Ⅱ』発売に伴い今作もリマスタリングして再発された。

誰もが知ってる大ヒット曲や有名曲は入っていないが(せいぜい「恋人はワイン色」「WALK」がちょっと有名って位か)、さすがバラードに定評があるチャゲアスだけあって純粋に良い曲が並んでいる。20周年ベスト『VERY BEST ROLL OVER 20TH』にも収録された爽やかな「天気予報の恋人」や、「夏の終わり」「風のライオン」といった隠れ名曲が手軽にまとめて聴けるというのが魅力。『VERY BEST』を聴いて、さらにもっと彼らの曲を聴いてみたいと思ったなら手に取ると良いだろう。また「WALK」はラストにコーラスを強調した新パートが追加されているオリジナルバージョンとなっており、これは今作でしか聴けない。

満足度★★★★☆

04年リマスター盤

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『TREE』
(1991年10月10日 最高1位 初動99.6万枚 売上235.1万枚 登場37週)

【僕はこの瞳で嘘をつく/SAY YES/クルミを割れた日/CAT WALK/夜のうちに/MOZART VIRUS DAY/誰かさん~CLOSE YOUR EYES~/明け方の君/CATCH & RELEASE/BAD NEWS GOOD NEWS/BIG TREE/tomorrow】

14thアルバム『TREE』。シングル「SAY YES」(1位 282.2万枚)収録。11月に「僕はこの瞳で嘘をつく」(1位 81.1万枚)がリカットされた。8月に月9ドラマ『101回目のプロポーズ』主題歌として発売された「SAY YES」が280万枚を突破する自身最高の大ヒットを記録。その勢いが続いている中でリリースされた今作は当時のアルバム初動売上歴代1位を記録(約1ヶ月後に松任谷由実の『DAWN PURPLE』が初動101.4万枚を記録し更新)した。2週目にも36.4万枚を売り上げ1位を獲得し、ミリオンを突破。最終的な累計ではダブルミリオンを突破する大ヒットとなった。

「SAY YES」の大ヒット直後のアルバムだけに、その勢いのまま珠玉のメロディーが連発されるゴージャスな一作。「BIG TREE」の生命力あふれるダイナミックな世界観にはとにかく圧倒されるし、ラストナンバー「tomorrow」の感傷的な歌声・ハーモニーはもはや神の域に達していると思う。この時期のチャゲアスにしか作れなかった唯一無二の世界であろう。全体的に神々しいオーラに包まれたまさに名盤であるが、個人的に残念なのがCHAGE曲がいま一つピンと来ない事。ASKAとCHAGEの共作である「MOZART VIRUS DAY」なんかはかなり好みなんだけど、CHAGE作詞作曲の「CAT WALK」「CATCH & RELEASE」あたりは売れ線とは真逆のかなりマニアックな仕上がりでどうにも受け付けない。僕の中にある「90年代のCHAGE曲はとっつきにくい」というイメージはこのアルバムによって生み出されてしまった。当時「SAY YES」目当てでこのアルバムを手にした多くの人は、こんなマニアック全開のCHAGE曲をどう思ったのだろうか…。正直、CHAGE曲を削ってASKA曲をもう1、2曲増やしてほしかったというのが本音だ。

満足度★★★★★

  01年盤  09年リマスター盤

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『GUYS』
(1992年11月7日 最高1位 初動62.3万枚 売上141.1万枚 登場28週)

【GUYS/野いちごがゆれるように/if/光と影/HANG UP THE PHONE/だから…/WHY/今日は…こんなに元気です/夢/CRIMSON/no no darlin'/世界にMerry X'mas】

15thアルバム『GUYS』。シングル「if」(1位 108.3万枚)「no no darlin'」(2位 67.5万枚)収録。「if」はアルバムのイメージに合わせるため新たなアレンジが施されている。ミリオンは達成したが、前作よりも100万近く下げる事となった。

生活の拠点をロンドンに移してレコーディングされたという事で、全体的にジャズ志向の強いかなーり大人な作風に仕上がっている。1曲目「GUYS」こそシングル級のスピーディーなロックナンバーであるものの、2曲目以降はかなりブルージーでまったりした曲が続く。楽曲自体は文句なしに素晴らしいものばかりなのだが、よく考えるとこんな大人びた作風が当時の若者の流行の中心だったというのはかなり驚きだ。全盛期とはいえ、よくこんなに売れたなという感じもある。個人的に「if」はシングルバージョンの方が疾走感があって好みなのだが、今作のまったりしたバージョンも悪く無い(というか『CDTV』等では毎回このアルバムバージョンが流れていたのでずっとこれが通常バージョンなのかと思っていた…)。あと前作に続いてCHAGE曲は微妙なのだがやはりASKAとの共作である「今日は…こんなに元気です」は名曲。

満足度★★★★☆

01年盤  09年リマスター盤

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『RED HILL』
(1993年10月10日 最高1位 初動60.0万枚 売上156.7万枚 登場29週)

【夜明けは沈黙のなかへ/なぜに君は帰らない/夢の番人/螢/今夜ちょっとさ/THE TIME/君はなにも知らないまま/Mr.Jの悲劇は岩より重い/You are free/RED HILL/TAO/YAH YAH YAH/Sons and Daughters ~それより僕が伝えたいのは】

16thアルバム『RED HILL』。シングル「YAH YAH YAH/夢の番人」(1位 241.9万枚)「Sons and Daughters ~それより僕が伝えたいのは」(1位 79.9万枚)収録。11月に「You are free」(5位 38.9万枚)と「なぜに君は帰らない」(4位 42.7万枚)が同時発売でリカットされた。「YAH YAH YAH」と「Sons and Daughters」は表記は無いがアルバムバージョンらしい(前者はミックス違い、後者はアメリカのコーラスグループ・14カラットソウルのコーラスが入ったバージョンになっている)。前作と比べ初動はやや下がったが、累計売上、登場週数は上回った。現在のところ彼らにとって最後のミリオンアルバムとなっている。

実質1曲目である「なぜに君は帰らない」は「YAH YAH YAH」を意識して作られたというだけあって勢いバツグン。冒頭2曲の流れは「これからアルバムが始まるぜ!」というワクワク感に満ちているし、その後もどっしりした名曲が並ぶ。まさに全盛期チャゲアスここにあり!といった感じのパワフルなアルバムだ。「YAH YAH YAH」で興味を持ったリスナーの期待にもしっかり応えた一作だと思う。勢いだけでなく、随所に哀愁も漂わせているあたりが上手い。タイトル曲である「RED HILL」なんかは壮大な舞台演劇でも見ているかのような、どこか遠い異国にやってきたような感覚に襲われる。『TREE』から今作までは全盛期3部作という印象もあり、特にこの時期のASKAのボーカルは国宝級のものではなかろうか。ただ「YAH YAH YAH」の大ヒットもあった事だし、もう少し売れてもよかったように思うが何故に150万程度で終わってしまったのかが若干謎だ(150万でこの程度と思う位にこの時期の彼らには勢いがあった)。

満足度★★★★★

  01年盤  09年リマスター盤




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kazeno_yukue at 20:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)CHAGE and ASKA 

2014年07月23日

ASKA アルバムレビュー 1988-1997

ASKA アルバムレビュー。


『SCENE』
(1988年8月21日 最高3位 売上11.4万枚 登場17週)

【伝わりますか/蘇州夜曲/予感/MY Mr.LONELY HEART/夢はるか/SCENE/ふたり/今でも/最後の場面/MIDNIGHT 2 CALL】
※原曲…「伝わりますか」ちあきなおみ、「蘇州夜曲」映画『支那の夜』劇中歌、「予感」中森明菜、「ふたり」少年隊、「今でも」テレサ・テン、「MIDNIGHT 2 CALL」シブがき隊


1stアルバム『SCENE』。シングル「MY Mr.LONELY HEART」(16位 2.8万枚)「MIDNIGHT 2 CALL」(22位 3.3万枚)収録。10曲中5曲が他アーティストに提供した楽曲のセルフカバー。

ほぼバラード中心に構成されたアルバムであり、CHAGE and ASKAとは一線を画した音楽性となっている。この時期のチャゲアスといえば「恋人はワイン色」や「ラプソディ」をリリースしポップス路線に向いていた頃であり、明確にグループとの差別化がなされたソロ活動だったようだ。1曲目の「伝わりますか」を筆頭にかなりおとなしめの落ち着いたまったりバラードが続くので聴く人を選びそうな内容ではある。少なくとも「SAY YES」や「YAH YAH YAH」の空気を期待して聴くアルバムでは絶対に無い。正直、バラード続きで若干中だるみするがそれでも転がるようなピアノの響きが心地良い表題曲「SCENE」等は名曲だと感じた。

満足度★★★☆☆

 01年盤

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『SCENEⅡ』
(1991年6月5日 最高1位 初動37.4万枚 売上110.3万枚 登場34週)

【はじまりはいつも雨/けれど空は青~close friend~/Love is alive/DAYS OF DREAM/恋/都会の空/風の住む町/PLEASE/君が愛を語れ/止まった時計】
※原曲…「恋」日野美歌、「都会の空」高橋真梨子、「風の住む町」中村雅俊、「PLEASE」光GENJI、「止まった時計」薬師丸ひろ子


2ndアルバム『SCENEⅡ』。3月にリリースしロングセラーとなっていたシングル「はじまりはいつも雨」(2位 116.3万枚)が収録された事もあってか、アルバムチャート2週連続1位を獲得。その後、チャゲアスのシングル「SAY YES」の大ヒットに引っ張られる形で8月26日付のチャートで再び1位を獲得。ミリオンセラーを記録し、ソロアルバム最大のヒット作となった。ASKAのソロアルバムでミリオンを突破したのは意外にも本作のみ。

1曲目からミリオンヒットシングル「はじまりはいつも雨」でつかみはバッチリなわけだが、さらに男同士の友情をテーマにしたという2曲目「けれど空は青~close friend~」の名曲ぶりが凄まじくその段階でもうこのアルバムの虜である。さらに続く「Love is alive」も岩崎宏美との美しいデュエットが鳥肌モノの名バラード。バラード中心という構成は前作と同じなのだけど今回は一曲一曲の完成度というかオーラが桁違いに良く感じる。個人的にASKAソロの最高傑作は本作だ。しかし1曲目が「はじまりはいつも雨」でその直後に「けれど空は青」って降ってんのか晴れてんのかどっちなんだよ!と言いたくなるんですがそれは僕だけでしょうか。

満足度★★★★★

 01年盤

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『NEVER END』
(1995年2月27日 最高1位 初動38.1万枚 売上64.2万枚 登場11週)

【晴天を誉めるなら夕暮れを待て/HELLO/NEVER END/you & me/I'm busy/どうってことないさ/next door/オンリー ロンリー/はるかな国から/君をのせて/月が近づけば少しはましだろう】

3rdアルバム『NEVER END』。シングル「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」(1位 82.7万枚)収録。「you & me」はシンガーソングライター黒田有紀とのデュエット。「オンリー ロンリー」はチャゲ&飛鳥の1985年の楽曲のセルフカバー。「君をのせて」は沢田研二のカバー。「晴天を~」はイントロがシングル収録時よりも長くなっている。現在のところ、ソロ最後の1位獲得アルバム。

前作から4年ぶりとなるソロアルバム。これまでの2作とは方向性が異なり、バラードだけでなくパワフルでアップテンポな曲やロック色の強い曲も存在。チャゲアスとの境界線はあまり感じられなくなっている。シングル「晴天を~」やベスト盤にも選出された熱いバラード「月が近づけば少しはましだろう」は文句なしの名曲。特に黒田有紀とのデュエット曲「you & me」は極上のバラードであり最高。出来ればベスト盤にも収録してほしかった。全体的に程良くキャッチーで聴きごたえのある名盤だ。次回作からは実験的な方向へ向かうので、世間が思うチャゲアスらしいASKAソロが聴けるのはこのアルバムだけかもしれない。それにしても2010年のアルバム『12』で「チャゲアスの曲を一人でカバーするのは葛藤があった」とか言ってたけど、その15年も前の今作で思いっきり「オンリー ロンリー」カバーしてるやん…。

満足度★★★★★

  01年盤

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『ONE』
(1997年3月12日 最高4位 初動14.9万枚 売上27.8万枚 登場12週)

【風の引力/ONE/草原にソファを置いて/バーガーショップで逢いましょう/僕はすっかり/共謀者/帰宅/ブラックマーケット/君が家に帰ったときに/ID】

4thアルバム『ONE』。シングル「ID」(4位 34.7万枚)収録。4月に「ONE」(14位 15.0万枚)がリカットされた。当時はチャゲアスとしての活動は休止中。この時期チャゲアス本体も売上は下がっていたがソロもかつてと比べると数字は激減。累計売上は前作『NEVER END』から半減以下となり、シングル「ID」の売上をも下回ってしまった。しかし翌月発売のシングル「ONE」はリカットながら15.0万枚と妙に高い数字を出していたりする。

本人がイギリスに渡り現地のプロデューサーとの共同作業で制作されたそうで、ここら辺から実験的な匂いが漂い始める。音楽性や歌い方に明確な変化が見え始めたのもこの時期からだ。1曲目「風の引力」から、どこか囁くような、息をはきながら歌う(?)ような歌唱法になってきていて、かつてのねちっこいどっしりしたボーカルでは無い。さらには売れ線とは言い難い「ID」や「ONE」を何故かシングルとして切るという暴挙に出ており、これは売上が下がっても仕方がないと思わざるをえない。ただこの時期のシングル曲は確かにマニアックだが、「草原にソファを置いて」や「僕はすっかり」等は従来のASKAの味が出た美メロバラードでどちらもかなりの名曲。こうしたアルバム曲が充実しているので、意外と初聴でもそこまでの抵抗感は無いと思う。マニアックなシングルのイメージだけでこの時期のアルバムを敬遠するのは勿体無い。

満足度★★★★☆

  01年盤




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kazeno_yukue at 01:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ASKA