2014年11月03日

河村隆一 シングル&名曲レビュー 1997-2004

1997年のJ-POP界の顔と言えば、安室奈美恵やGLAYと並んで河村隆一の名前も挙げられる。1996年末に活動休止を発表したロックバンド・LUNA SEAのボーカルRYUICHIがソロデビュー。4枚のシングル全てが70万枚超のヒットを飛ばし、年末に出したフルアルバム『Love』は男性ソロアーティスト歴代1位となる278万枚という特大メガヒットとなった(個人的に『Love』は歴代J-POP3大名盤の一つに入る大傑作だと思う)。まさに大成功の1年だったと言える。LUNA SEA終幕後の2001年のソロ活動では売上が激減。この輝きは97年だけのものだったようだ。今回は2004年までの楽曲を紹介しよう。


1stシングル『I love you』
(1997年2月21日 最高4位 初動12.5万枚 売上75.4万枚 登場37週)
記念すべきソロデビューシングル。初動は12.5万枚ながらチャートに37週ランクインするロングセラーとなり、累計で75万枚というバンド時代をも超える大ヒットに。TBS系『CDTV』エンディングテーマ。この曲はLUNA SEAのハードなイメージから一転して超爽やかな王道ポップナンバー。詞・曲・声どれをとっても1997年特有のオーラや輝きに満ちている。隆一ソロの世界観を凝縮したような、1stにして最高の名曲だ。アルバム『Love』収録の「Album mix」では冒頭に緩やかな波の音が入っており、中学時代よく寝る前に聴いては癒されていた。
満足度★★★★★

「CIELO」
「I love you」カップリング曲。静かで繊細なバラード曲。中学時代に聴いた頃は「地味な曲だなぁ」と思っていたんだけど、最近バラードベスト『Dear…』で改めて聴いたらあまりの良さに泣きそうになった(懐かしさもあったのかもしれないが)。〈愛を告げるそのたびに 心はどこかで切り刻まれてゆくよ〉というフレーズは、年齢を重ねた現在だからこそ響いてくるものがある。これは隠れ名曲である。日本テレビ系読売テレビ『ダウンタウンDX』エンディングテーマ。
満足度★★★★★



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2ndシングル『Glass』
(1997年4月23日 最高2位 初動14.0万枚 売上101.1万枚 登場29週)
『ビートたけしのTVタックル』エンディングテーマ。華原朋美の「Hate tell a lie」(初動32.1万枚)に敗れ最高位こそ2位だったものの、累計ではLUNA SEA時代も含めて自身初のミリオンセラーを記録。自身最大のヒット曲となった。スリリングなピアノが印象的で、全体的にかなりシリアスな雰囲気が漂う名曲。PVもかなりナルシシズム溢れるカッコイイ仕上がりになっている。隆一のナルシストキャラ(?)の集大成というか一つの到達点がこのPVなのではないだろうか?という位にクールでギラギラしたオーラを感じる。97年の隆一は間違い無く時代の真ん中に居た。歌では「きぃみぃのぉゆぅめぇふわぁぁぁぁぁぁ」と声を張り上げているのにPVの隆一は全然口を開いていないのが小学2年当時の僕には不思議だった。『ミュージックステーション』ではしつこい程にギラギラしたカメラ目線を披露。一歩間違えたらネタ扱いされてしまいそうな世界観だけど、それすら凌駕する程に当時の隆一には勢いがあった。
満足度★★★★★



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「SE,TSU,NA」
ミニアルバム『Cranberry Soda』のラストを飾る、シングル級の勢いを持ったポップナンバー。〈溢れるばかりのメディアの中を 上手く泳ぐのも楽じゃないけど〉という歌詞にもあるように、日々移り変わる音楽業界の中でもがくように走り続ける当時の自分自身を歌ったような曲であり、やはり97年の勢いに満ちている。add9系のコードが多用されているからか非常にクリアで鋭いサウンドという印象。後のフルアルバム『Love』には「Another Mix」として収録され、2002年のベスト盤『very best of songs…』でもシングルに混じって収録される等アルバム曲にしてはかなり良い扱いを受けている楽曲である。
満足度★★★★★



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3rdシングル『BEAT』
(1997年7月18日 最高4位 初動11.6万枚 売上77.8万枚 登場18週)
97年の夏を象徴する8ビートの爽快ポップス。リアルタイムでの思い出があるというわけでは無いんだけど、この曲を聴くと小学2年生だった当時が無性に懐かしく蘇って来る。「I love you」に負けず劣らず、詞・曲・ボーカル全てにおいて完璧なオーラに包まれた最高の名曲だ。海とか波とか、爽やかな夏の風景が非常に似合う。相変わらずキーが高く、特にサビ後半の「Wow~ Wow Wow」は苦しさのあまり絶叫になってしまう。隆一みたいにサラっと歌えないもんかねぇ。昔から思ってるんだけど、この曲のPVで隆一と一緒にドライブしていた少女がやたら可愛い(アルバム『Love』のブックレットにも彼女の姿が確認できる)。名前も分からないし消息も掴めないのだが…彼女は現在、どこで何をしているのだろう。
満足度★★★★★



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4thシングル『Love is…』
(1997年10月15日 最高4位 初動32.2万枚 売上72.5万枚 登場15週)
TBS系『日立 世界・ふしぎ発見!』エンディングテーマ。初動32.2万枚を記録したが歴史的な超激戦週(1997年10月27日付)に当たったため最高順位は4位だった。栄光の97年を締めくくる壮大なバラード。この曲は何と言ってもそのメロディーの美しさ…それに尽きる。97年は出すシングル・アルバム全てが大ヒットとまさに無敵の1年だったわけだがその中でもこの「Love is…」を歌っている時の隆一のオーラは神がかっていたように感じる。切なく甘いメロディーが堪らなく素晴らしい大名曲である。この曲で年末の『紅白歌合戦』出場。隆一の97年は輝かしく幕を下ろした。
ちなみにこの曲が初登場した週の1位はSPEED「White Love」(初動48.2万枚)、2位はglobe「Wanderin' Destiny」(初動34.5万枚)、3位はL'Arc~en~Ciel「虹」(初動33.0万枚)。驚異的なラインナップである。6位までが初登場組で占められ、前週1位だったB'zの「Liar! Liar!」が一気に7位にまで転落している。
満足度★★★★★



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「好き」
1stアルバム『Love』収録曲。当時、隆一がプロデュースしていた女性三人組ボーカルユニットSay a Little Prayerの楽曲を自身でセルフカバーしたもの。原曲ではメンバーが作詞を担当していたがこちらは隆一が書いている。どっしりしたミディアムテンポのナンバー。聴いているとノスタルジックな気持ちになってくるのは何故だろう。この曲に限らず、97年の隆一の曲にはどれもそんなある種の懐かしさを秘めた独特のオーラがある。歌詞にはそういうフレーズは出てこないのに、波の音が聞こえてきたり海の広がりを感じたりするのは当時の隆一が醸し出していた強烈な世界観の仕業であろう(もしくはブックレットのこの曲のページにサーファー姿で写っている隆一&カニの影響か…)。いつかのあの日に帰りたくなるような…そんな気持ちにさせてくれる一曲だ。
満足度★★★★★

「涙色」
1stアルバム『Love』収録曲。隆一が酒井法子に提供した曲のセルフカバー…なんだけど、完全に隆一の濃い世界観が確立されておりどこからどう聴いても完全に河村隆一の曲である。正直、隆一以外のボーカルではこの魅力は半減してしまうような気さえする。都会的でドライなサウンドが展開されるが、サビではそれまでの鬱屈感から一気に解放された温もりのあるメロディーが炸裂。そこの切り替わりが最高に気持ち良い。初めて聴いた中学生のとき(2002年頃)から大好きな一曲であり、僕がアルバム『Love』にハマるキッカケになったとも言える曲だ。キングオブJ-POPという感じで素晴らしい。スピーディーでメロディアスで、いつ聴いても色褪せない名曲だなぁ。
満足度★★★★★

「Love song」
1stアルバム『Love』収録曲。これは提供曲では無いので純粋なアルバムの新曲。ちなみにLUNA SEAの「LOVE SONG」とは全く関係無い。しっとりとしたピアノの音色から始まり、全体を通してアコギ主体のシンプルな演奏で歌われるミディアムナンバー。アルバムの中では割と小品という扱いだがメロディーの美しさはかなりのもの。97年のオーラに包まれた知る人ぞ知る名曲だ。〈Love song 今 キミだけに 秘密で歌うよ まわりの女の子が嫉妬しそうだから〉ってこの主人公、潔い位のナルシストだなぁと思うがこれも隆一だからこそ許されるのかな。〈幸せすぎる未来を 神様に感謝して キミに…〉の、伸びる高音が泣ける。
満足度★★★★★

「蝶々」
1stアルバム『Love』収録曲。三拍子のミディアムナンバー。「涙色」と同じく酒井法子に提供された曲だが原曲は聴いた事ない。幼き日の恋を思い起こす感傷的な曲であり、特にサビのメロディーが強力。何となく、幼い子供だった頃に戻ったような感覚になる。
満足度★★★★★

「Love」
1stアルバム『Love』収録曲。THE ALFEEの高見沢俊彦が作曲。壮大な海の広さを思わせる優しいバラード。母なる海、母性の海とかって言葉が浮かぶ。この曲を聴くと、何か大きなものに包まれるようなホッとする感覚をおぼえる。〈母親が消えたあの日に 時おり戻って〉というフレーズが意味深。
満足度★★★★★

「小さな星」
1stアルバム『Love』収録曲。これもSay a Little Prayerに提供した曲のセルフカバー。カウントダウンからのロケットの発射音と共に幕が開ける。Say aのデビューシングルとして15万枚に迫るヒットを記録しているだけあって、抜群に勢いがある。突き抜けた爽快さが堪らない最高のポップナンバーだ。カバーなんだけど、やっぱりコレも完全に河村隆一の曲と化している。
満足度★★★★★

「Hope」
1stアルバム『Love』収録曲。アルバムのラストを飾る、ストリングスと隆一のボーカルだけで構成された曲。壮大過ぎるスケール感はまさに当時人気絶頂・無敵状態だった隆一らしい。この曲テンポがメチャクチャで全然つかめない。わけがわからないが圧倒されたままストリングスのテンポが上がっていき、楽曲はフェードアウト…そして1曲目の冒頭にあった波の音が再び聞こえ始め、静かにアルバムは幕を下ろす。
満足度★★★★☆



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5thシングル『Ne』
(2001年4月25日 最高5位 初動7.9万枚 売上16.7万枚 登場8週)
前作から4年ぶり、LUNA SEA終幕後、初のソロシングル。日本テレビ系『スーパーテレビ情報最前線』エンディングテーマ。2001年の隆一は「97年の栄光よもう一度!」と言わんばかりにキャッチーなポップスをシングルとして連発し、年末にアルバムを出したが売上的には97年に遠く及ばなかった。97年を栄光の1年とするならば01年は壊滅の1年といった所か…。この「Ne」も97年からするとかなり低めの売上だけど、これでも01年以降の作品の中では最高売上である。とまぁ色々言ってきたけどこの曲は97年のオーラがまだ続いているかのような名曲。「ねぇ」が多用されるAメロがまろやかで可愛らしい。さらに広がりを感じさせるサビの心地良さは最強。もっと売れても良かったと思う。
満足度★★★★★



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6thシングル『静かな夜は二人でいよう』
(2001年6月21日 最高6位 初動4.0万枚 売上6.6万枚 登場5週)
ハウス食品やさいのカレーCMソング。後に隆一は「97年で言えば「Glass」に当たる曲はコレだったのでもっと売れてほしかった」と発言している事から、やはり01年の彼は97年の再現をしようとしていたようだ。一度成功したパターンを繰り返してしまうのが人間の習性だというが…残念ながら「Glass」には遠く及ばない売上となった。楽曲としてはこの上なく普通な隆一バラード。「Glass」や「Love is…」と比べると明らかに格下というか、あちらが富豪ならばこの曲は平民クラスといったオーラの差があると思う。そんな印象からしばらく遠ざけていた曲だったが、最近買ったバラードベストで改めて聴いたらそれなりに良さを感じ取れるようにはなった。
満足度★★★☆☆



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7thシングル『ジュリア』
(2001年8月22日 最高6位 初動4.5万枚 売上9.0万枚 登場6週)
ハウス食品オーザックCMソング。恐らく97年で言う「BEAT」に当たる立ち位置だったであろう曲。PVが衝撃的である。七三分け、黒ブチ眼鏡、スーツ姿といういでたちの隆一が、女性ダンサー達と胸の前で両手を交互にフニャフニャさせるというあまりにも謎過ぎる怪ダンスを踊るのである。wikiを覗くと「これはジュリアダンスと言われている」と記載されていたがどこで誰に言われているのだろう?隆一としては「世間が持つ河村隆一のイメージを壊したかった」という狙いだったようだが、予想以上にぶっ壊し過ぎて何か大切なものまで破壊してしまったような気も…。さて楽曲の方は爽快なポップスでかなり好きな部類に入る。特にラストサビの「劣情の嵐に~♪」のハモリはカラオケで真似したくなる(けど上手く出来ないんだよね…)。余談だがAKBが流行り出した2010年頃から、友人達の間でこの曲の「ジュリア~♪」の部分を「(松井)珠理奈~♪」と替え歌するのが地味に流行した。
満足度★★★★☆



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8thシングル『君の前でピアノを弾こう』
(2001年10月24日 最高9位 初動3.7万枚 売上6.1万枚 登場4週)
テレビ東京系『おはスタ』2001秋テーマソング。子供向けに制作されたという事で、確かにいつもよりホンワカした曲調である。かなり馴染みやすい良質ポップスなんだけど、やはり97年と比べると圧倒的に鋭さが無い気がする。
オススメ度★★★☆☆



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9thシングル『恋をしようよ』
(2001年11月21日 最高18位 初動2.6万枚 売上3.6万枚 登場3週)
自身が司会していたフジテレビ系『愛の勝ち組×恋の負け組』エンディングテーマ。スピーディーなポップナンバー。かなり良いメロディーだと思うけども、ついにTOP10落ち…。当時の隆一は「LUNA SEAと同じ事をしていては意味が無い」と、あえて奇抜な行動をしたり、笑いを取りに走っていたみたいだけどそれが大きく空回りしていたんだろうなぁ…。
満足度★★★★☆



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「深愛~only one~」
2ndアルバム『深愛~only one~』のラストを飾るバラード。ごく普通のポップスが多くなってしまった01年において、97年級のオーラを纏っている大名曲。実は98年にSay aに提供、シングル化までした「深愛」という曲のセルフカバーである。隆一バージョンを先に聴いたせいか、やはり隆一節全開であるセルフカバーの方が最高に良いと思う。
満足度★★★★★



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10thシングル『Sugar Lady』
(2002年4月24日 最高12位 初動2.5万枚 売上3.4万枚 登場3週)
自身が初主演したテレビ朝日系ドラマ『九龍で会いましょう』主題歌。緑の風を感じるような爽快なポップナンバー。ただポップなだけでなく、隆一ならではのキレが復活しているような印象でこれは名曲だと思う。ベスト盤には何故かまったりバラードにアレンジされたバージョンで収録されていたので、中古屋を探し回ってやっとこさシングルVerをGETした思い出がある。未だにこのシングルバージョンはアルバム未収録のまま。このシングルがもっと売れれば、この曲も収録した新機軸のオリジナルアルバムがこの年出ていたかもしれない等と考えると勿体無い…。
満足度★★★★★



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11thシングル『SPOON/Missing you』
(2004年3月3日 最高9位 初動2.1万枚 売上2.7万枚 登場4週)
ジャケットが4種類あり、バラが通常盤、残りのアネモネ、ダリア、ポピーは全て初回限定盤。

「SPOON」
日本テレビ系『FIFA ワールドカップアジア予選 日本vsオマーン』イメージソング。ガンガンにギターが鳴り響くロックサウンドの一曲。LUNA SEA的な事は避けてきた隆一だが、これは01年の不振で吹っ切れたのだろうか?メロディーにもキレがありかなり好感触。当時、中学の友人とも「今回の河村隆一イイよね!」と盛り上がったものだが、世間的なヒットとまではいかなかったようでまたリリースは鈍っていく事となる。
満足度★★★★☆

「Missing you」
切ないミディアムナンバー。当初は地味な印象だったけど、何度か聴いていたら癖になってきた。
満足度★★★☆☆






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2014年10月31日

シングルレビュー ~2014年10月編~

2014年10月発売シングルの感想。


『思い出せない花』フレンチ・キス
(10月1日 最高2位 初動3.8万枚 売上4.5万枚)

「思い出せない花」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:若田部誠)
テレビ東京『SAVEPOINT』主題歌他。前作「ロマンス・プライバシー」から約2年ぶりとなる新曲はなんとフォークソング。70~80年代の歌謡曲のようなムードに溢れた異色作でありこれがなかなか良い。若田部誠って直球アイドルポップを作る作家ってイメージがついてたから意外な一面が見れたという感じがした。
満足度★★★★☆

「あまのじゃく」
(作詞:フレンチ・キス、作曲:Raizo.W、編曲:板垣祐介)
素直になれない切ない気持ちを歌ったミディアムナンバー。サビが若干ELTの「今でも…あなたが好きだから」(2ndアルバム『Time to Destination』収録)に似てる気もするが良い曲。
満足度★★★★☆

「6月29日」
(作詞:フレンチ・キス、作曲:池間史規、編曲:佐々木裕)
こちらも歌謡曲風の一曲。好みの問題かもしれないが表題曲と比べてこっちはそこまでハマらなかった。
満足度★★★☆☆

 Type-A  Type-B  Type-C  Type-D

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『何度目の青空か?』乃木坂46
(10月8日 最高1位 初動47.9万枚 売上61.6万枚)

「何度目の青空か?」
(作詞:秋元康、作曲:川浦正大、編曲:百石元)
秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、衛藤美彩、斉藤ちはる、桜井玲香、白石麻衣、高山一実、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、星野みなみ、堀未央奈、松井玲奈、松村沙友理、若月佑美
HTC NIPPON『HTC J butterfly HTL23』CMソング。休業から復帰した生田絵梨花が初センター。清純派と呼ばれる乃木坂の中でもさらに清楚系でまっすぐといった感じの生田の雰囲気がそのまま表れたような楽曲。シリアスで抑えたAメロからサビでガラッと明るく視界が開ける瞬間の切り替わりが堪らない。単なるバラードではなく、全編に渡って高尚な空気が楽曲を包んでいる。テレビでチョロっとサビを聴いた時から名曲の予感がプンプンしていたが、実際にCDで聴いてその予感は確信に。これはとんでもない名曲である。個人的に今年を代表するどころか2010年代の名曲TOP3には食い込んできそうな勢いだ。〈夢中に生きていても 時には見上げてみよう 晴れた空を 今の自分を無駄にするな〉というフレーズは、最近色々あって周りが見えなくなりつつある自分にふと立ち止まる心の余裕を持たせてくれた。疲れ切った全ての現代人の救いとなりうる天使のような曲である。
満足度★★★★★

「遠回りの愛情」
(作詞:秋元康、作曲:Noda Akiko、編曲:野中“まさ”雄一)
井上小百合、桜井玲香、中田花奈、永島聖羅、西野七瀬、能條愛未、大和里菜、若月佑美
48Gのカップリングによくあるバラードナンバーという感じの一曲だけど、何故か他グループよりも名曲に聞こえる。
満足度★★★★☆

「Tender days」
(作詞:秋元康、作曲:SoichiroK・Nozomu.S、編曲:Soulife)
秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、桜井玲香、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、松村沙友理
通常盤収録曲。カントリー調の軽快な一曲。もう戻らない学生時代を懐かしむセンチメンタルな歌詞で結構好き。
満足度★★★☆☆

 Type-A  Type-B  Type-C  通常盤

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『熱情のスペクトラム/涙がきえるなら』いきものがかり
(10月15日 最高10位 初動1.6万枚 売上3.0万枚)

「熱情のスペクトラム」
(作詞・作曲:水野良樹、編曲:近藤隆史・田中ユウスケ)
TBS系アニメ『七つの大罪』オープニングテーマ。シリアスでダークな一曲。でも新境地というわけでも無く、あくまでいきものがかりの範囲内でのダークさといった感じ。この人達のこういう路線はあんまり良さを感じる事が出来ない…。
満足度★★☆☆☆

「涙がきえるなら」
(作詞:吉岡聖恵・山下穂尊、作曲:吉岡聖恵・水野良樹、編曲:亀田誠治)
TBS系『NEWS23』エンディングテーマ。こちらはいきものがかり王道のバラードナンバー。派手さは無く淡々とした曲調だけど染みてくる。
満足度★★★★☆



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『言ったじゃないか/CloveR』関ジャニ∞
(10月15日 最高1位 初動27.1万枚 売上31.2万枚)

「言ったじゃないか」
(作詞:宮藤官九郎、作曲:峯田和伸、編曲:大西省吾・Peach)
TBS系ドラマ『ごめんね青春!』主題歌。銀杏BOYSの峯田和伸作曲という事もあり、青春パンク系のスピーディーなナンバーに仕上がっている。
満足度★★★☆☆

「CloveR」
(作詞・作曲:GAKU、編曲:Peach)
映画『クローバー』主題歌。可愛らしい空気を纏った胸キュンポップス。曲自体も良いがアレンジが若干電子的でそこがまた一つの味になっていてgood。
満足度★★★★☆

「ふたつ手と手」
(作詞・作曲:GAKU、編曲:久米康嵩)
バラード。良い曲だけどあんま印象に残らない。
満足度★★★☆☆

カラオケを挟んで7曲目にシークレットトラックとしてメンバーによるラジオ風のトークが収録されていた。6分程なのですぐ終わる。

 初回盤A  初回盤B  通常盤

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『百花繚乱/疾走れ!ミライ』GLAY
(10月15日 最高6位 初動3.7万枚 売上4.3万枚)

「百花繚乱」
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・SEIJI KAMEDA)
テレビ東京系『ヨソで言わんとい亭~ココだけの話が聞ける(秘)料亭~』エンディングテーマ。のっけから〈YAVAI! YAVAI! カナリYAVAI!〉という衝撃の歌詞が炸裂するロックナンバー。全体的には社会風刺的な事を歌ってるんだけどとにかく冒頭のヤバイヤバイが強烈過ぎてそこしか頭に残らない。かつてならカップリングでやっていたようなこういう曲をシングルの1曲目に持ってくるあたりかなり攻めていると評価するべきか、それこそ歌詞の通りヤバイ迷走と危惧するべきか…。個人的に、GLAYというと90年代の輝かしい名曲たちが壁になっていて近年の曲が全く耳に残らないというバンドの代表格なんだけど今回の曲は耳に残らないを通り越していよいよヤバイ領域にまで行ってしまった感がある。カップリングとかアルバムの一曲なら良いんだけどこれをシングルA面にするっていうその感覚がやっぱりヤバイというか…。うーん。確かに耳にはこびり付くんだけどね。前作「BLEEZE」が思いのほか名曲だっただけにこの落差がますますヤバイように感じるし、とにかく何か色々とヤバイ方向へ行っているような気がしてしまう。次のアルバムでこの曲の立ち位置がハッキリするであろうと思うのでまだ判断はできないが…。
満足度★★☆☆☆

「疾走れ!ミライ」
(作詞・作曲:TERU、編曲:GLAY・SEIJI KAMEDA)
テレビ東京系アニメ『ダイヤのA』オープニングテーマ。こちらは爽やかなロックナンバー。「百花繚乱」の衝撃の後に聴いたのでヤバイくらい爽やかに感じる。こういう無難な曲ばかりをA面にしていてもしょうがないという意向で「百花繚乱」を1曲目に持って行ったんだろうけど…。
満足度★★★☆☆

「BLEEZE ~スタジオセッションVer~」
(作詞・作曲:TERU、編曲:GLAY・SEIJI KAMEDA)
ここからの4曲は前作「BLEEZE ~G4・Ⅲ~」収録曲のスタジオセッション音源。原曲よりもキーが下がり、落ち着いたアレンジになっている。やっぱ原曲の方が好きかなぁ…。
満足度★★★☆☆

「外灘 SAPPHIRE ~スタジオセッションVer~」
(作詞・作曲:TAKURO、編曲:GLAY・SEIJI KAMEDA)
妖艶な一曲ですな…。
満足度★☆☆☆☆

「黒く塗れ! ~スタジオセッションVer~」
(作詞・作曲:HISASHI、編曲:GLAY・SEIJI KAMEDA)
HISASHIが最もマニアックな音楽性を持っているというイメージだったがこの曲に関してはさっきのTAKURO曲よりも聴きやすいなと思った。
満足度★★☆☆☆

「YOU ~スタジオセッションVer~」
(作詞・作曲:JIRO、編曲:GLAY & SEIJI KAMEDA)
一見メロディアスなんだけどどこか突き抜けないモヤモヤ感が残る一曲。
満足度★★☆☆☆

7曲目には「13thアルバム『MUSIC LIFE』予告編」として来月発売のニューアルバム『MUSIC LIFE』収録曲(だろうと思われる音源)のメドレーが入っていた。

 DVD付  CDのみ

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『TIKI BUN/シャバ ダバ ドゥ~/見返り美人』モーニング娘。'14
(10月15日 最高2位 初動13.5万枚 売上14.1万枚)

「TIKI BUN」
(作詞・作曲:つんく、編曲:大久保薫)
安定のエレクトロナンバーという以外に語る事が無い。
満足度★★★☆☆

「シャバ ダバ ドゥ~」道重さゆみ
(作詞・作曲:つんく、編曲:田中直)
今作をもってグループを卒業する道重のソロ曲。Perfumeみたいな感じのシャレオツ風なナンバー。特に感想ナシ…。
満足度★★★☆☆

「見返り美人」
(作詞:石原信一、作曲:弦哲也、編曲:鈴木俊介)
つんくはノータッチという自身初のオリジナル演歌。正直期待して無かったのだが意外にもかなり良い曲に感じてしまった。前2曲が個人的にイマイチだったせいか…。あとそこまでゴリゴリの演歌ではなくまだ感覚としてJ-POP的な要素が少し残っている作風だったので聴きやすかったのも原因だろうか。
オススメ度★★★☆☆

というわけで道重さゆみ卒業。これによりいよいよ知ってるメンバーが一人も居なくなる!という人も多いのではないだろうか?先日『MUSIC JAPAN』での最後のパフォーマンスを観たが思ったのは「歌、上手くなったなぁ…」という事。デビューした頃はあまりに音痴だったため叫び担当だったのにねぇ。11年間おつかれさまでした。

 初回A  初回B  初回C  初回D  通常A  通常B




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2014年10月30日

B'z シングル&名曲レビュー その2 ~1999-2012~

B'z シングル&名曲レビュー、続いては1999年以降に行ってみよう。ここら辺の時期からちょっとずつB'zという存在を認識して行く事となる。ちなみにデビューから98年までのレビューはこちらですのでclick。


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2014年10月23日

B'z シングル&名曲レビュー その1 ~1988-1998~

松本孝弘(ギター)、稲葉浩志(ボーカル)の二人からなるユニット・B'z。日本一のセールスを誇る彼らの歴史を振り返ってみよう!ちなみにこの時期のB'zは全て後追いで聴いていて、リアルタイムでの記憶は全く無い。


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2014年10月15日

ICE BOX アルバムレビュー 1994

ICE BOX アルバムレビュー。


『The Very Best Of ICE BOX』
(1994年7月6日 最高5位 初動6.8万枚 売上16.3万枚 登場9週)

【名前/冷たいキス(lemon taste mix)/ICE BOX GIRL/フワフワ/Sun Flower Fields/七夕/Jam Session ♯1 ~みだらにダンス~/ガンジス河へ/Jam Session ♯2 ~ウッキーのヘルメット~/RISE/荒野のダンディー(The Cowboy Song)/天国のクリス/Jam Session ♯3 ~Inter play~/方舟/経験したいお年ごろ(baking powder mix)/Jam Session ♯4 ~Welcome To This Place~/落日】

『The Very Best Of ICE BOX』。森永製菓『ICE BOX』とのコラボレーションとして、女性シンガー・吉岡忍、シンガーソングライター・池田聡、ZOOの「Choo Choo TRAIN」やブラックビスケッツの「Timing」等の作曲で知られる中西圭三、後にSPEEDのプロデュースを手掛ける伊秩弘将の4人によって結成された期間限定ユニットのアルバム。シングル「冷たいキス(lemon taste mix)」(7位 48.9万枚)収録。9月に「落日」(33位 4.5万枚)がリカットされた。最初で最後のアルバムであり、『Very Best~』というタイトルだがこれはジョークで、ベスト盤という事を意味しているわけでは無いようだ。所々入っている「Jam Session」というトラックは短いインスト風味の曲。クレジットは個人名ではなく「ICE BOX」となっており、メンバー4人がほぼ4等分ずつ曲を作ったらしい。トータルプロデュースには秋元康の名前も。

中学時代、音楽番組の過去映像で「落日」を聴いて印象に残っており、さらにブックオフの片隅でいっつもこのアルバムを目にしていたが長い間手には取らなかった。このたび何の気まぐれか「聴いてみるか」と思い買ってみたところ予想外の良さに驚いた。「落日」は文句のつけようが無い名バラードだし、『ICE BOX』のCMソングだったという「冷たいキス」は夏の木漏れ日が見えてくるどキャッチーで爽やかな名曲。その他にもJ-POP王道だったり遊び心満点の曲が連発されるので聴き心地は非常に良い。インストが4曲挟まれているので曲数の割には長さを感じずに聴ける。総じて楽曲のレベルの高さが光る隠れた名盤であると思う。男性陣も歌っているが、基本的には吉岡忍がメインボーカルをとっておりこれがまた伸びやかで魅力的な歌声で好印象だ(ドリカムの吉田美和に近い系統の声だと思う)。メンバーの意志とは関係無くほぼ勝手に契約・結成・進められたプロジェクトだった(そういう経緯に激怒したメンバーも居たとか…)らしいが、作品の完成度はかなりのものなのでもう1枚くらいアルバムを出してほしかった気もする。

満足度★★★★☆






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kazeno_yukue at 17:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ICE BOX