2013年05月12日

スピッツ シングル&名曲レビュー 2000-2013

1999年末、メンバー、事務所も望まぬ形での初・ベストアルバム『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』がレコード会社主導でリリースされてしまった。かねてから「活動中はベスト盤は出さない」と宣言していたスピッツだけに、事務所公式ページに「今回のベストはメンバーの意志ではない」というお詫び声明を発表する等かなり異例の事態となった。「RECYCLE騒動」なんて呼ばれるこの一連の事態は長年ファンの間でもあれやこれや語られてきたが、2006年にメンバー公認のシングルコレクションアルバム『CYCLE HIT Spitz Complete Single Collection』をリリースする事でひとまず終息。そんなもろもろの激動を経てのスピッツレビュー後半戦、いってみましょう。ちなみにデビューから99年までのレビューはこちら→スピッツ シングル&名曲レビュー 1991-1999


21stシングル『ホタル』
(2000年4月26日 最高6位 初動10.7万枚 売上22.7万枚)
『RECYCLE』発売後、初のシングル。ABCテレビオープニング。クリアなギターのアルペジオから始まるセツナ系の一曲。メロディーは割と王道なんだけどこの冷たいアレンジのせいか暗く感じる。サビのキーは高音過ぎて草野さん以外の一般男性には出せないだろう。よってカラオケで入れた事は無い。ちなみにこのシングルからマキシシングルに。
オススメ度★★★★☆



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22ndシングル『メモリーズ/放浪カモメはどこまでも』
(2000年6月21日 最高3位 初動7.2万枚 売上14.8万枚)
両A面シングル。

「メモリーズ」
両A面1曲目。エフェクト加工が施されたボーカル、メロデイーがあるんだか無いんだかよく分からないAメロ等、まるでそれまでのファンを篩(ふるい)にかけるかのような衝撃の一曲。最初に聴いた時は何が何だか分からず混乱したが、聴き込むとこのヘンテコさが癖になる。9thアルバム『ハヤブサ』ではプロデューサー・石田小吉が作った新たなメロディーが追加された「メモリーズ・カスタム」として収録されているがこれはライブでかなり盛り上がる。特にドラム崎山氏のダイナミックなプレイは圧巻。
オススメ度★★★☆☆(「メモリーズ・カスタム」ならば★★★★★)

「放浪カモメはどこまでも」
両A面2曲目。TBS系『日立 世界・ふしぎ発見!』エンディングテーマ。こちらもギターが鳴り響くロックテイストの一曲。しかしメロディーはスピッツ節。『ハヤブサ』ではalbum mixとして収録されたためシングルバージョンはこのシングルでしか聴けないようだ。
オススメ度★★★☆☆



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「今」
9thアルバム『ハヤブサ』収録曲。2分にも満たない短い曲。「花泥棒」といい「エトランゼ」といい、アルバムのオープニングって短い曲多くないか。アコギのクリアなストロークから始まり、スピーディーであっという間に駆け抜けてしまうが結構好き。ベース田村氏によるコーラスも良い。
オススメ度★★★☆☆

「8823」
9thアルバム『ハヤブサ』収録曲。8823と書いて「ハヤブサ」と読む、実質アルバムのタイトルナンバー。Aメロで抑えてサビで爆発する、この時期のスピッツを象徴するようなロックサウンド。ギターが目立ちつつもメロディアスな展開はたまらなく、シングルカットしても良かった位の勢いがある(少なくとも「メモリーズ」よりは一般ウケしたような)。ライブの定番曲でもある。〈君を不幸にできるのは 宇宙でただ一人だけ〉というフレーズが印象的。
オススメ度★★★★☆

「ハートが帰らない」
9thアルバム『ハヤブサ』収録曲。歌手・五島良子とのデュエット曲。アルバム『ハヤブサ』は激しい曲が目立つけどこれは落ち着いた印象の一曲。サビでの2人のハモりがたまらない。
オススメ度★★★★☆



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23rdシングル『遥か』
(2001年5月16日 最高3位 初動13.4万枚 売上31.7万枚)
TBS系ドラマ日曜劇場『Love Story』主題歌。今のところ最後の30万枚突破シングルという事で2000年以降では頭一つ抜けたヒット曲という印象がある。楽曲の方は久々に王道の爽やかナンバーで、夏の情景が浮かぶ名曲。タイアップだったドラマは小説家・豊川悦司とその担当編集者・中山美穂、さらに香取慎吾や優香らが織りなす恋愛ストーリーで結構面白くて毎週観ていた。
オススメ度★★★★☆



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24thシングル『夢追い虫』
(2001年10月11日 最高3位 初動5.4万枚 売上11.3万枚)
東宝洋画系映画『プラトニック・セックス』主題歌。2000年8月にレコーディングはされていたが、発売は延び延びになっていたらしい。ギターがガンガン鳴っているがサビのメロディーは何とも切なくたまらない。これも名曲だと思う。
オススメ度★★★★★



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25thシングル『さわって・変わって』
(2001年12月12日 最高7位 初動4.9万枚 売上7.7万枚)
前作から2カ月というハイペースでのリリース。ノンタイアップながら〈さわって~変わって~〉という突き抜けたサビはインパクトがあり、仲間内でもよくカラオケで盛り上がるナンバーとしてよく歌われた。ちなみに歌詞に登場する「天神駅」とは福岡市営地下鉄の駅名らしい。
オススメ度★★★★☆



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26thシングル『ハネモノ』
(2002年8月7日 最高4位 初動4.3万枚 売上5.9万枚)
27thシングル「水色の街」と同時発売。カルピスCMソング。この頃はテレビ出演も結構していてこの曲は『HEY!HEY!HEY!』で披露していた記憶がある。このシングルからリアルタイムでスピッツを見始めたのだが、発売当初の印象は地味…サビとかは耳には残るけどそこまで…だったのだが、最近になってこの弾けるようなギターサウンドがたまらない!と思うようになり自分の中での評価急上昇。Aメロで入るアルペジオが好き。あとジャケットが何かホラー映画のポスターみたいで怖いんだけど何なんだこれは。
オススメ度★★★★☆



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27thシングル『水色の街』
(2002年8月7日 最高5位 初動4.2万枚 売上5.8万枚)
26thシングル「ハネモノ」と同時発売。『ミュージックステーション』『CDTV』ではこちらが披露されていたと思う。「ハネモノ」とは対照的な、暗くジメっとした曲。こちらも当時は印象があまり無くてまぁ「ハネモノ」よりはちょっと良いかな程度だったのだが、聴いていくにつれて好きになっていった。
オススメ度★★★★☆



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「夜を駆ける」
10thアルバム『三日月ロック』収録曲。久しぶりにアルバム1曲目に長い曲が来た。冷たく張りつめた空気感を醸し出す名曲。サビの疾走感が良い。シングル化しても良かったのでは?初めてリアルタイムで買ったアルバムがこの『三日月ロック』だった事もありそういう点でもかなり印象深い一曲。
オススメ度★★★★★



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28thシングル『スターゲイザー』
(2004年1月21日 最高1位 初動12.2万枚 売上24.0万枚)
シングル発売は約1年5カ月ぶりという事でかなり久々の活動という印象があったのを覚えている。フジテレビ系『あいのり』主題歌として2003年10月からオンエアされており、まんをじしてのリリースだった事もあってか「スカーレット」以来7年ぶりにオリコンチャート1位を獲得。今のところ最後のヒット曲という印象。曲の方はロックとポップが上手い具合に混ざり合った良曲で、特にサビ後の流れるようなギターフレーズが大好き。ヒット当時、中学の仲間内カラオケでも必ず誰かが歌っていたのだが何せみんな声変わり真っただ中で草野さんの高音ボイスが出せるハズも無く、基本的に地声で歌っていたためサビ等高い所は良いのだけどラストの〈明日君がいなきゃ 困る~〉の部分は低すぎてわけのわからない唸り声のようになってしまいそれを聞かされるこっちも困るよ…と地獄のような気分に毎回なっていた。
オススメ度★★★★☆



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29thシングル『正夢』
(2004年11月10日 最高4位 初動7.1万枚 売上14.0万枚)
フジテレビ系ドラマ『めだか』主題歌、富士フィルム企業CMイメージソング。王道のメロディーラインで、〈愛は必ず最後に勝つだろう〉なんてストレートな歌詞も飛び出す(このフレーズはKANの「愛は勝つ」からの引用であり、さらにKANは草野さんの高校の先輩なんだとか)。テレビで聴いた時にはそれなりに耳触りの良い曲だな位の印象だったのだがいざCDで聴いたら結構音に厚みがあって驚いた。まさに夢の中を泳いでいるような感じ。
オススメ度★★★★☆



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「ありふれた人生」
11thアルバム『スーベニア』収録曲。軽快なバンドサウンドにストリングスが重なる優雅なロック。一説によると引きこもりの歌らしい。〈そして今日もまた 眠れない~〉の後のドラムのリズム最高。このアルバムで一番好きだし、スピッツ全般でもかなり上位に入る名曲だと思う。
オススメ度★★★★★

「会いに行くよ」
11thアルバム『スーベニア』収録曲。ライブでは弾き語りで披露されたというバラード曲。メロディーがとても心地良い。これも名曲。ボーカルはわざとリズムをずらすような箇所があり、サビの歌い回しが難しい。
オススメ度★★★★★



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30thシングル『春の歌/テクテク』
(2005年4月20日 最高5位 初動2.9万枚 売上6.7万枚)
両A面シングル。

「春の歌」
コカ・コーラ『アクエリアス』CMソングとして大量オンエアされていたので、サビだけならばかなりの知名度があるであろう曲。11thアルバム『スーベニア』からのリカットだったのだが、タイアップ効果でファン以外の人にも浸透したのかそれなりの売上となった。楽曲は爽快でキャッチー。サビの突き抜け感はたまらない。
オススメ度★★★★☆

「テクテク」
こちらは新曲。ジャンベという楽器が使用されているほのぼのとした曲。確かにバンドでガツンとやるような曲では無いかも。悪くはないけどシングルA面の貫録は無いように思う。
オススメ度★★★☆☆



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31stシングル『魔法のコトバ』
(2006年7月12日 最高5位 初動4.9万枚 売上11.4万枚)
デビュー15周年シングルコレクション『CYCLE HIT』発売後、初のシングル。スミック・エース エンタテインメント配給映画『ハチミツとクローバー』主題歌。映画主題歌のために書き下ろされた曲で、キャッチーで可愛らしい世界観。スピッツの“らしさ”が凝縮されたような雰囲気で順当に良い曲。PVでは田村氏や崎山氏までもギターを弾いているシーンがあり新鮮で面白い。
オススメ度★★★★☆

「シャララ」
31stシングル「魔法のコトバ」カップリング曲。スピーディーなロック。カップリングらしいコンパクトな印象だが意外とハマってしまった。「魔法のコトバ」よりもこっちの方が好きだったりする。
オススメ度★★★★☆



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32ndシングル『ルキンフォー』
(2007年4月18日 最高3位 初動3.2万枚 売上4.9万枚)
『レコード会社直営』CMソング、トヨタ『アイシス』CMソング。前向きな応援歌。個人的にスピッツにあまり注目していなかった時期だったという事もあるけど、この曲はなんか印象薄い…。
オススメ度★★★☆☆



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33rdシングル『群青』
(2007年8月1日 最高4位 初動3.2万枚 売上4.6万枚)
アップテンポのナンバー。歌に厚みがあるが、これはバッキングボーカルとしてスキマスイッチの大橋卓弥と後に「トイレの神様」でブレイクする植村花菜が参加しているから。正直そこまで好きな曲でも無いけど、久々にテレビ出演を活発に行っていたので耳に残ってはいる。PVにアンガールズが登場する。
オススメ度★★★☆☆

「夕焼け」
33rdシングル「群青」カップリング曲。切ないメロディーが染みるバラード。『おるたな』で初めて聴いたのだがこれは隠れた名曲である。
オススメ度★★★★☆



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「漣」
12thアルバム『さざなみCD』収録曲。みずみずしい雰囲気を纏ったスピーディーな曲。こうした大自然の空気を演奏で出せるのは凄い事だと思う。とにかく心が洗われるような気持ちになる名曲だ。〈君に会うのよ~〉と、何故か語尾が「のよ」になってるのが特徴。
オススメ度★★★★★



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34thシングル『若葉』
(2008年11月5日 最高5位 初動2.7万枚 売上3.8万枚)
久々のシングル。映画『櫻の園-さくらのその-』主題歌。安定のバラードだが、ストリングスのパートをエレキギターで表現していたり、ドラムが2番から入る等、シングルA面では初の試みがいくつか導入されているようだ。ここのところピンと来ないシングルが続いていたけどこれは個人的に久々のヒット。切ないメロディーが何度聴いても染みる。
オススメ度★★★★★

「まもるさん」
34thシングル「若葉」カップリング曲。A面も文句なしだったがこっちも個人的にヒットで一時期かなりリピートした。Aメロは割とロックだがサビではメロディアスになり途端に広がりを感じさせる、そのギャップがたまらない。
オススメ度★★★★☆



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35thシングル『君は太陽』
(2009年8月26日 最高7位 初動2.3万枚 売上3.2万枚)
映画『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』主題歌。前作からさらに半年以上のスパンが空いたので、この時期が一番スピッツから遠ざかっていたかもしれない。この曲も「あ、久しぶりに新曲出すんだ」くらいの感覚でチェックはしなかった。アニメ映画のタイアップという事でわかりやすさを意識したのか、改めて聴くとこの爽快さがなかなか良い。
オススメ度★★★★☆



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36thシングル『つぐみ』
(2010年6月23日 最高4位 初動2.4万枚 売上3.5万枚)
『ミュージコTV』CMソング。前作からさらに10カ月待たされてのシングルリリースとなり、正直知らぬ間に出ていた曲。しっかり聴いたのは『とげまる』が出てからだった。曲は王道。何だか「ロビンソン」や「チェリー」の路線を現在のスピッツで演ってみましたという感じ。やっぱり良い曲。周りでも「最近のスピッツ良いね」という声が目立った。
オススメ度★★★★☆



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37thシングル『シロクマ/ビギナー』
(2010年9月29日 最高4位 初動2.1万枚 売上2.7万枚)
両A面シングル。

「シロクマ」
両A面1曲目。メナード『イルネージュ』CMソング。CMでかかっていた時から好感触だったが、『Mステ』で披露されていたのをキッカケに「これは良い!」と確信し久々のレンタルに至った。爽やかなストレートナンバー。久々に一発で耳に残る良曲だった。
オススメ度★★★★☆

「ビギナー」
両A面2曲目。『ゆうちょ銀行』CMソング。「こんな曲CMでかかってたっけ?」という感じでCDで聴いてもこちらは知らなかった。ミディアムロックで感想としては「まぁ普通」。
オススメ度★★★☆☆



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「タイム・トラベル」
スペシャルアルバム『おるたな』収録曲。フジテレビ系ドラマ『僕とスターの99日』主題歌(2011年)。1978年にリリースされた原田真二の楽曲をカバーしたもの。作詞:松本隆、作曲:原田真二。スピッツが他の歌手の曲をカバーするという事自体が珍しいが、原曲を知らなければスピッツの新曲だと言われてもすんなり信じてしまうだろう(僕もその一人)。全く違和感は無い。やはりこの草野さんの声のパワーだろうか。ひと癖あるメロディー展開だけどハマると強い名曲。〈ああ夢の中~〉のファルセットは美しささえ感じる。
オススメ度★★★★☆



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38thシングル『さらさら/僕はきっと旅に出る』
(2013年5月15日 最高5位 初動2.3万枚 売上3.1万枚)
両A面シングル。実に2年8カ月ぶりのシングル。過去最長のインターバルなのではないだろうか…?

「さらさら」
両A面1曲目。J-WAVE春のキャンペーン(TOKYO NEW STANDARD)テーマソング。マイナー調ながらも、どこか透明感を感じさせる曲。久しぶりの新曲ながら「あぁ、スピッツらしいな」と素直に思える安定の一曲だ。〈ゴリゴリ力で~〉で三輪氏の声が重なる部分は「メモリーズ」のサビを彷彿とさせる。ラジオでのメンバーの話によるとこれはシングルを意識したわけではなく、あくまでアルバムの一曲として作ったとの事。アルバムにも俄然期待が高まりますな。
オススメ度★★★★☆

「僕はきっと旅に出る」
両A面2曲目。JTB『夏旅2013』CMソング。ほのぼのした雰囲気のポップな一曲。まだそこまで聴き込んでないけど印象は普通。
オススメ度★★★☆☆






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2013年05月09日

スピッツ シングル&名曲レビュー 1991-1999

ミスチルと並ぶ、わたくしマーの個人的殿堂入りバンド・スピッツ。草野マサムネ(ボーカル、ギター)、三輪テツヤ(ギター)、田村明浩(ベース)、崎山龍男(ドラム)の4人組。そんなスピッツのシングル曲、さらにC/Wやアルバムの名曲をレビュー。


1stシングル『ヒバリのこころ』
(1991年3月25日 チャート圏外)
記念すべきデビュー曲。スピーディーで爽快なロックナンバーであり、1stシングルにして既にスピッツワールドが全開な名曲に仕上がっている。初めて聴いたのはJ-POPに興味を持ち始めた2002年頃だったのだが、イントロ~Aメロはスピード感があるのに対して、サビになるとテンポがゆったりになったように感じられるのが斬新だった。〈僕らこれから強く生きていこう〉という初期にしては珍しく(?)ストレートなサビの歌詞が印象的。CD音源も勿論良いけど、ライブにおいて一際輝きを増す楽曲でもある。
満足度★★★★★



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「死神の岬へ」
1stアルバム『スピッツ』収録曲。数少ない、ギターの三輪テツヤ氏が作曲を手掛けた曲(作詞は草野さん)。少々怖いタイトルだが、曲自体はメジャー・コードで爽やかな雰囲気。1stアルバムでは好きな一曲。歌詞はやはり難解で意味はよくわからない。
満足度★★★☆☆

「うめぼし」
1stアルバム『スピッツ』収録曲。アマチュア時代からあった曲らしく、アコギと弦楽器による演奏に、ただひたすら「うめぼしたべたい うめぼしたべたい 僕は今すぐ君に会いたい」という想いが淡々と歌われる。なぜうめぼしなのか?うめぼしと「君」には何か関係性はあるのか?等、謎の深い歌詞だがそこがこの曲の独特の世界観を作り上げている。いわゆる初期の名曲。後に15thシングル「スカーレット」のカップリングにライブバージョンが収録された。
満足度★★★★☆



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2ndシングル『夏の魔物』
(1991年6月25日 チャート圏外)
1stアルバム『スピッツ』からのリカット。〈古いアパート〉や〈魚もいないドブ川〉といった懐かしさを感じさせるフレーズが光る2nd。しかしファンの間では「この曲は流産について歌われていて、夏の魔物=赤ん坊を指しているのだ」というのが定説となっているらしい。その説を意識して聴くとちょっと怖いというか、こんなに軽快な曲なのに物悲しくなってくる。この曲に限らず、初期スピッツは何となく怖い曲が多い。しかしメロディーは素晴らしく、イントロからスピッツワールドに連れていかれる名曲。
満足度★★★★★



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3rdシングル『魔女旅に出る』
(1991年10月25日 チャート圏外)
バンドサウンドにストリングスが導入されていて非常に優雅なアレンジになっている。歌詞に魔女という単語は出てこないが、この壮大なサウンドがファンタジー性みたいなものを醸し出しているので違和感は無い。いつものスピッツワールドとも若干異なる世界観が在るようにも思う。間奏はまるで箒に乗って空を飛び回っているような気分になる。『SPITZ JAMBOREE 1』でのライブ映像が素晴らしいのでオススメ。2番で登場するコーラス(恐らくギターの三輪テツヤによる)が好き。よくカラオケで練習したなぁ。
満足度★★★★☆



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「日曜日」
2ndアルバム『名前をつけてやる』収録曲。がっちりしたバンドサウンドが目立つロックナンバー。約2分半しかなく、あっという間に駆け抜けていってしまうがメロディーや歌詞のハマり方が絶品。ぜひライブで聴きたい一曲。
満足度★★★★☆

「名前をつけてやる」
2ndアルバム『名前をつけてやる』タイトル曲にして名曲。〈むき出しのでっぱり ごまかせない夜が来て〉や〈ふくらんだシャツのボタンを ひきちぎるスキなど探しながら〉等、思春期を思わせる微妙にエロスなワードに目が行くが、歌詞の解釈は人それぞれなのでここではそこまで言及しないでおこう。それにしてもこの何とも言えない世界観…良い。
満足度★★★★★



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4thシングル『惑星のかけら』
(1992年8月26日 チャート圏外)
ロックなスピッツ登場!という感じで、イントロからエレキギターが鳴り響くヘビーな曲。骨太で重たいサウンドとは対照的に草野さんのボーカルは何だか弱々しくて今にも消え入りそうな位だが、そのアンバランスさがまた一つの味となっている。歌詞ではまた珍妙な単語が並ぶ難解な世界が炸裂しており、特に〈君から盗んだスカート 鏡の前で苦笑い〉は強烈。盗んだスカートを自分で身につけてみたという事でしょうか…女装癖?
満足度★★★★☆



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「ハニーハニー」
3rdアルバム『惑星のかけら』収録曲。ハネたリズムの軽快なナンバー。サビで〈It's so brilliant!!〉という、スピッツでは珍しい英語詞が炸裂する。初めて聴いた時は驚いたが草野さん自身も踏み絵を踏むような気持ちだったとか。
満足度★★★★☆



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5thシングル『日なたの窓に憧れて』
(1992年11月26日 チャート圏外)
3rdアルバム『惑星のかけら』からのリカット。シーケンスの音が印象的な、ポップで軽快な曲。ギターサウンドが目立ったアルバム『惑星のかけら』から何故この曲がシングルカットされたのかは分からないが、確かに明るく爽やかでシングル向きのナンバーではある。全体的に初期スピッツは草野さんのボーカルに覇気が無いように感じるけどこの曲も例外では無く、バンドサウンドは目立つのに声がおとなしいので何となくダウナーな印象が残る。
満足度★★★★☆



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6thシングル『裸のままで』
(1993年7月25日 チャート圏外)
プロデューサーに笹路正徳を迎えた6th。ようやくヒットチャートに入ろうという意欲が出てきたのか、ホーンアレンジを取り入れていたりそれまでには見られなかったような売れ線狙いのポップな曲調が登場。歌詞にも〈君を愛してる〉という直球なフレーズを入れていたりして確かに売れようという気合いは感じるのだが若干ハジけ過ぎというか、ちょっと無理して明るく振る舞っているように見えてしまうのもまた事実だ。草野さんは「これならミリオンいく」と自信満々だったらしいけどチャートでは前作までと同じく圏外。この結果に草野さんはかなり落胆したという。ミスチルの「CROSS ROAD」でも似たエピソードがあったけどあっちはミリオンヒットを実現したのに対してこちらはちょっと駄目だった。世間がスピッツの魅力に気づくのはもう少し後の事になる。
満足度★★★★☆



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「クリスピー」
4thアルバム『Crispy!』収録曲。「裸のままで」と同じような系統で、やはり売れ線を意識したようなアッパーでハイテンションなナンバー。スピッツ特有の可愛らしい世界が広がる。こちらをシングル化してもよかったのでは?
満足度★★★★☆



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7thシングル『君が思い出になる前に』
(1993年10月25日 最高33位 売上12.3万枚)
4thアルバム『Crispy!』からのリカット。自身初のチャートインシングルであり、翌94年の1月にはこの曲で『ミュージックステーション』に初出演した。テレビ東京系『もっと素敵に!』テーマソング。ブレイク後の97年には味の素ギフトCMソングとなり再発売。初めて聴いたベスト盤『RECYCLE Greatest Hits of SPITZ』の一曲目を飾っていたという事もあり、中学時代にめちゃくちゃ聴きまくった思い入れの強いナンバー。その事もあってかこのイントロを聴くと非常に懐かしい気持ちでいっぱいになる。まったり穏やかなバラードでそういう曲調はともすると地味とも言われかねないが、草野さんの優しいボーカル、そしてメロディーのみずみずしさはそんな感想を凌駕する程に素晴らしい。一時期聴き飽きていたが、改めてじっくり聴くとやはり名曲だなと思った。何となく、ピーンと澄んだ朝の空気を感じる曲だ。
満足度★★★★★



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8thシングル『空も飛べるはず』
(1994年4月25日 最高1位 売上148.0万枚)
スピッツ三大ミリオン(これと「ロビンソン」と「チェリー」)の一つ。発売当時はオリコン最高28位だったが、大ブレイク後の96年にドラマ『白線流し』主題歌に起用された事でチャート急上昇。一気にオリコン1位にまで駆け上がり、148万枚のミリオンセラーとなった。まさに時を超えたヒット曲であり、発売は94年だが世間的には完全に96年のシングルとして捉えられている。ドラマの内容(ちゃんと観た事無いけど)が青春物語だった事からこの曲もスタンダードな青春ソングとして確固たる地位を築いており、高校の合唱コンクール等でも聴く事があった(まぁだいたいこういうJ-POPを選曲すると賞は貰えないんだけどね)。普遍性に溢れた、J-POP史に残る確かな名曲。爽やかな丘の上で歌う草野さんや、看護婦さんに囲まれ若干照れくさそうに歌う草野さん等、PVが印象的だ。
満足度★★★★★



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9thシングル『青い車』
(1994年7月20日 最高27位 売上5.1万枚)
テレビ朝日系『OH!エルくらぶ』エンディングテーマ。中学時代に聴きまくったベスト盤『RECYCLE』に入っていた為、問答無用で好きになった曲。スピード感のある爽快なポップス。「裸のままで」程に振り切れているわけでもなく、何となく肩の力を抜いたようなスピッツらしいナンバーに仕上がっていて良い。一部では自殺の歌だとか何とか言われているけどたとえそうだとしてもこれは名曲だ。ただ、キーがあり得ない程に高いのでカラオケでは歌えないんだよな…。
満足度★★★★★

「猫になりたい」
9thシングル「青い車」カップリング曲。BS-i放映ドラマ『恋する日曜日』第1シリーズ第25話『猫』主題歌(2003年)。最初は「青い車」ではなくこちらがA面になる予定だったという。ジャケットが猫になっているのはその名残か。優しい雰囲気のミディアムナンバーでTHEスピッツといった感じの曲。懐かしさを感じさせる歌詞が胸に染みる隠れ名曲だ。『一期一会』ではつじあやのにカバーされておりそちらも良い。
満足度★★★★★



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「恋は夕暮れ」
5thアルバム『空の飛び方』収録曲。後に「スパイダー」のカップリングとしてリカットされた。家にあったライブビデオ『JAMBOREE 1』のトップバッターを飾っていたのでCDよりも先にライブ映像で知っていた曲だと思う。「パラッパッパラッパ~」というオーケストラの演奏が印象的なミディアムナンバーで良曲。
満足度★★★★☆

「不死身のビーナス」
5thアルバム『空の飛び方』収録曲。アップテンポで爽快なナンバーでシングル級の勢いがある名曲。最後のサビ〈不死身のビーナス ネズミの街~〉の部分はライブでは地名に変更されて歌われる。
満足度★★★★★

「ラズベリー」
5thアルバム『空の飛び方』収録曲。上手いこと核心部分をはぐらかして歌われる歌詞は解釈次第ではスピッツ史上最大にエロいが、なんともポップで可愛らしい曲調がそれを中和させる。
満足度★★★★★

「ヘチマの花」
5thアルバム『空の飛び方』収録曲。寺本りえ子とのデュエット曲で、穏やかなバラード。アルバムの小品という感じだが地味ながら名曲。
満足度★★★★☆

「サンシャイン」
5thアルバム『空の飛び方』収録曲。やや気だるさも感じさせるイントロから始まるミディアム・ロック。メロディーの醸し出す切なさは恐らくスピッツ史上1、2を争うのではないか。かなりの名曲
満足度★★★★★



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10thシングル『スパイダー』
(1994年10月26日 最高34位 売上3.3万枚)
5thアルバム『空の飛び方』からのリカット。ニッポン放送『伊集院光のOh!デカナイト』オープニングテーマ。アップテンポの軽快なナンバーで、ライブではイントロのアコギで歓声があがる。やはりベスト盤『RECYCLE』で聴きまくったので思い出深い一曲。小学生の頃は母親が毎朝CDデッキでこの曲(というか『RECYCLE』)を流していたため、長らくこの曲を聴くと朝起きて学校に行かなくてはならないというあのダルい気分が蘇りあまり好きな曲ではなかった(超個人的な理由…)のだが、中学生になりJ-POPに興味を持ってからは普通に聴けるようになり好きな曲になった。サビも良いがBメロの〈洗いたてのブラウスが~〉の部分が特にお気に入り。メロディーがツボ。
満足度★★★★☆



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11thシングル『ロビンソン』
(1995年4月5日 最高4位 初動4.3万枚 売上162.4万枚)
フジテレビ系『今田耕司のシブヤ系うらりんご』エンディングテーマ。2001年にはキリンビバレッジ『午後の紅茶』CMソングにもなった。長らくネクストブレイクアーティストと呼ばれ続けていた彼らがまんをじして放った本格ブレイクソング。オリコン最高順位は4位だが、ロングセラーとなり累計では160万枚を突破。自身初のミリオンセラー、最大のヒット曲となった。文句なしの名曲であり、未だにスピッツの全楽曲の中でもTOP3には常に入る程に好きなナンバー。道の片隅に捨てられた猫から、雄大な宇宙にまで話が飛躍するあたり、かなり振り幅の大きな歌詞に仕上がっている。イントロの印象的なアルペジオは三輪テツヤが編み出したらしいが、どこか物悲しさを感じさせるサウンドで、非常に素晴らしいアクセントになっている。ちなみに数あるスピッツの楽曲の中でもトップクラスでキーが高い(一般男性では歌うの不可能)のでこんなに好きな曲なのにカラオケで歌った事は数える程度しか無い(勿論すべて撃沈した)。1995年第37回日本レコード大賞優秀作品賞。
満足度★★★★★

「俺のすべて」
11thシングル「ロビンソン」カップリング曲。ゴリゴリしたロックテイストの曲。ライブでは盛り上げナンバーとして重要な位置を占める。特にベース・田村氏のはっちゃけ具合は見ものである。当初は「ロビンソン」ではなくこちらがシングルA面としてリリースされる予定だったそうで、もしもそうなっていたら今頃どんなスピッツになっていたんだろう…。
満足度★★★★☆



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12thシングル『涙がキラリ☆』
(1995年7月7日 最高2位 初動18.3万枚 売上98.1万枚)
TBS系『CDTV』オープニングテーマ。初動18万枚を売り上げたが、B'zの「love me,I love you」がそれを上回る初動45万枚を叩き出した為オリコン最高順位は2位。「ロビンソン」に引き続き、ミリオン目前の大ヒットとなった曲。ミディアムテンポであり、イントロのジャージャッジャ~というギターの音から一気にスピッツワールドに持っていかれる。よく聴くとベースが面白い動きをしていて、特に2番サビ前のベースは癖になる。何でも歌詞は夏の夜の野外デートがテーマになっているらしいが、ただロマンチックなだけでなく〈ガイコツ〉といった妙におどろおどろしい表現が飛び出すあたりが何ともスピッツらしい。〈本当はちょっと触りたい〉ってのが一番のホンネなんでしょうねぇ、ええ。
満足度★★★★★



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「ハチミツ」
6thアルバム『ハチミツ』収録曲。アルバムを象徴するようなポップな曲。この時期のスピッツの勢いが表れたような名曲だ。アイドル歌手のイメージビデオみたいなPVは今本人が見返したら恥ずかしいんじゃないだろうか?リズムが変拍子で演奏が難しい。後に、アニメ『ハチミツとクローバー』第1期第1話挿入歌に使用された。
満足度★★★★★

「愛のことば」
6thアルバム『ハチミツ』収録曲。SFチックでミステリアスなムードに溢れた人気曲。PVも制作されている。サビも良いが〈昔あった国の映画で~〉の部分の空気は最高。
満足度★★★★★

「トンガリ'95」
6thアルバム『ハチミツ』収録曲。ギターのリフから始まるスピーディーなロックナンバー。サビの〈とがっている~〉の繰り返しが非常に印象的。
満足度★★★★★

「あじさい通り」
6thアルバム『ハチミツ』収録曲。「トンガリ'95」からほぼ曲間無しで始まる。片想いの気持ちを歌う切ないナンバー。アルバムのCMでも流された。
満足度★★★★★

「君と暮らせたら」
6thアルバム『ハチミツ』収録曲。軽快なテンポの爽やかなナンバー。歌詞の通り、朝の光に洗われるようなあまりにも爽快な曲だがラストではあれ、夢オチ?となる。しかし名曲。
満足度★★★★★



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13thシングル『チェリー』
(1996年4月10日 最高1位 初動35.2万枚 売上161.3万枚)
初動35.2万枚を売り上げたが、同日発売だったMr.Childrenの「花-Memento-Mori-」が63.9万枚を叩き出したため初登場は2位。しかしその後も順調に売上を伸ばしていき、4週目にして1位を獲得。最終的なセールスは「花-Memento-Mori-」を上回った。「ロビンソン」に匹敵する累計となり自身3作目のミリオンセラーとなった。
というわけでスピッツの代表曲。「空も飛べるはず」と「ロビンソン」、そしてこの「チェリー」。この三つは三大巨頭だろう。J-POPとかの枠組みをも超越した名曲であり、この曲を知らない人なんてこの世に居るのだろうか?と思いたくなる程の超スタンダード・ナンバー。〈“愛してる”の響きだけで 強くなれる気がしたよ〉のフレーズが取り上げられがちだが、個人的にはラストの〈ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ〉がお気に入り。何度聴いても、この透明感のある歌声に包まれると鳥肌が立つ。
満足度★★★★★



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14thシングル『渚』
(1996年9月9日 最高1位 初動32.2万枚 売上83.9万枚)
江崎グリコ『ポッキー坂恋物語』CMソング。自身初のオリコン初登場1位を獲得した。海の中にいるかのようなみずみずしさを感じる爽やかな名曲。リリースされた時期もあってかこの曲を聴くと小学1年生の秋を思い出す。アルバム『インディゴ地平線』ではシーケンスで作られたイントロが追加されている。
満足度★★★★★



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「ハヤテ」
7thアルバム『インディゴ地平線』収録曲。このアルバムの中で1曲ベストを選ぶとしたらコレ。可愛らしさ溢れるコンパクトなナンバーでいかにもスピッツらしい曲という感じだ。何故か仮タイトルは「ロイホ」だったらしい。
満足度★★★★☆



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15thシングル『スカーレット』
(1997年1月29日 最高1位 初動23.5万枚 売上60.0万枚)
TBS系ドラマ『メロディ』主題歌、三井生命CMソング(2012年)。王道のスピッツワールドが展開されるミディアムナンバー。暖かみのあるメロディーは最高で、個人的にスピッツで一番好きな曲はコレ。ドラマ主題歌のオファーが来た時、メンバーは『インディゴ地平線』の「初恋クレイジー」をリカットしたいと希望したがどうしても新曲を!という強い要望により頑張って制作されたという。
満足度★★★★★



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16thシングル『夢じゃない』
(1997年4月23日 最高6位 初動8.4万枚 売上33.9万枚)
テレビ朝日系ドラマ『ふたり』主題歌に起用されたことから、93年発売の4thアルバム『Crispy!』から4年の歳月を経てリカットされた。イントロからスピッツワールドに引き込まれる切ないバラード。アルバム収録時の原曲とはミックスが変更されているらしいがちゃんと聴き比べた事が無いので違いはよく分からない。カップリングの「君だけを」も同様に『Crispy!』からのリカット。
満足度★★★★☆



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17thシングル『運命の人』
(1997年11月27日 最高3位 初動11.9万枚 売上28.7万枚)
ジャカジャカっと刻まれるアコギが印象的な明るいポップス。生音と打ち込みを混ぜ合わせたりと新しい一面も打ち出されているが、楽曲としても普通に名曲。〈走る 遥か~〉の広がり感はたまらない。売上が30万枚にも届かなかったのが不思議でならない。もう少し売れてもよかったと思う。アルバム『フェイクファー』では半音下げられたバージョンが収録されているがこれはオリジナルはキーが高すぎるからという理由らしい…これは誰目線の理由なのだろう?99年には映画『月光の輝き』主題歌に。
満足度★★★★★



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18thシングル『冷たい頬/謝々!』
(1998年3月18日 最高5位 初動5.1万枚 売上8.8万枚)
8thアルバム『フェイクファー』1週間前に急遽発売された先行両A面シングル。アルバムと連動しているジャケットのモデルは田島絵里香。このモデルを選ぶ審査にはスピッツのメンバーも参加したという。

「冷たい頬」
両A面1曲目。コニカ『Revio』CMソング。ベスト盤『RECYCLE』を自主的に聴き始めた頃は「ロビンソン」や「チェリー」ばかり聴いていたためアルバム後半の曲たちには全く注目していなかった(「楓」除く)。なのでこの曲の魅力に気づいたのは結構後の事だ。穏やかなAメロから打って変わってサビでは力強くなるリズムの変化が癖になる。Aメロ→Aメロ→サビ→サビ→Aメロという若干普通とは異なる曲構成が特徴的。
満足度★★★★★

「謝々!」
両A面2曲目。ホーンが目立つ明るいナンバー。まぁ普通に耳触り良い曲。「冷たい頬」と同様にこちらも『フェイクファー』に収録されているが、先行シングルならせめてカップリングはアルバム未収録にすれば良かったのに…と思わない事も無い。
満足度★★★☆☆



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「エトランゼ」
8thアルバム『フェイクファー』収録曲。アルバムの1曲目を飾る1分半の短い曲。バンドでは無くキーボードと草野さんのボーカルだけで作られている。〈慣れない街を泳ぐ〉と歌詞にあるがまさに水の中を漂うように心地良い気分になる。後に20thシングル「流れ星」のカップリングにリカットされるがそちらは「TANAYAMIX」としてなんと8分以上に及ぶ曲となっているらしいが聴いた事は無い。
満足度★★★☆☆

「フェイクファー」
8thアルバム『フェイクファー』収録曲。アルバムのタイトルナンバー。メロディーで聴かせる曲でありながら、適度にギターも鳴っている。次回作『ハヤブサ』では一気にギターサウンドが目立つようになるがこれはまさに過渡期のような印象で最高の一曲。後半の〈今から 箱の外へ~〉の後ろのコーラスは何と言っているのだろうか?
満足度★★★★★



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19thシングル『楓/スピカ』
(1998年7月7日 最高10位 初動1.8万枚 売上14.2万枚)
両A面シングル。初登場は19位だったが翌週10位にランクアップした。

「楓」
両A面1曲目。8thアルバム『フェイクファー』からのリカット。TBS系『CDTV』オープニングテーマ、テレビ朝日系スペシャルドラマ『お母さんの最後の一日』主題歌(2010年)。初めて聴いたのは2002年頃の『CDTV』でその時は「隠れた名曲」として紹介されていた。その後ベスト盤『RECYCLE』で聴き込み「これは名曲だ」と確信。切なさ全開の名バラードで、サビの〈さよなら~〉の高音が涙を誘う。その物悲しい曲調は季節で言えば秋~冬を連想させるがシングル発売されたのは夏の始まりだったのね。その後も音楽番組等で何かと「隠れた名曲」として扱われていたがこんだけ注目されたらもはや隠れてないやんと言いたくなってしまう。合唱コンクールとかでも歌われてるしね。スタンダードな名曲になりつつあると思う。
満足度★★★★★

「スピカ」
両A面2曲目。日本航空『リゾッチャ』CMソング。エレキギターが目立つロック・ナンバー。『一期一会』では椎名林檎がカバーしており、実は僕はその林檎バージョンを先に聴いた。その後元々のスピッツバージョンを聴いたせいか、個人的にこの曲はスピッツが椎名林檎をカバーした曲みたいな印象になっちゃった。まぁそれだけ林檎のカバーが見事だったという事も言えるだろう。
満足度★★★★☆



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「魚」
3曲入りEP『99ep』収録曲。2003年のBS-i放映ドラマ『恋する日曜日』セカンドシリーズ第5話『魚』主題歌。タイトル通り水っぽさを感じさせるサウンドにメロディアスな優しいメロディーが乗る。弾き語りでも聴いてみたい。2004年発売のスペシャルアルバム『色色衣』にも収録された。初めて聴いたのは『色色衣』でだったのだが『99ep』収録の3曲は全て好き。
満足度★★★★★



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20thシングル『流れ星』
(1999年4月28日 最高27位 売上2.3万枚)
スペシャル・アルバム『花鳥風月』からのリカット。96年に辺見えみりに提供していた曲をセルフカバーしたもの(辺見えみりはこの他にも「ハニーハニー」「夢じゃない」「サンシャイン」等もカバーしているらしい)。う~ん、この曲は初めて聴いた時からどうにも印象が薄い。良く言えば味があるとも捉えられるんだけど、シングルとして聴くとやはり圧倒的な地味さは拭えない。ちなみにコレが最後の8cm(縦長)シングルで、2006年のメンバー公認シングルコレクション『CYCLE HIT Spitz Complete Single Collection』の発売に伴いこれら90年代のシングルは全て廃盤となった。枚数が売れなかった事もあってか、このシングルは中古でも見つけた事が無いしカップリングの「エトランゼ(TANAYAMIX)」と「愛のしるし(LIVE '98 version)」はこのCDでしか聴けないため今となっては結構貴重。
満足度★★☆☆☆




2000年以降のレビューこちら→
スピッツ シングル&名曲レビュー 2000-2013
ですのでクリック!


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2013年05月04日

CHAGE and ASKA シングル&名曲レビュー 1993-2007

1993年には「YAH YAH YAH」が社会現象になる程の大ヒット、1994年は『ミュージックステーション』でチャゲアスだけの1時間スペシャルが放送されるなどその勢いはますます加速していった。そんなCHAGE and ASKAのシングル&名曲レビュー、続いて93年以降の曲にいってみよう。ちなみにデビューから92年までのレビューはこちら→CHAGE and ASKA シングル&名曲レビュー 1979-1992


31stシングル『YAH YAH YAH/夢の番人』
(1993年3月3日 最高1位 初動75.4万枚 売上241.9万枚)
チャゲアス初の両A面シングル。初動75.4万枚を記録。これは当時としては米米CLUBの「君がいるだけで/愛してる」(初動92.5万枚)に次ぐ歴代2位の初動記録だった。「SAY YES」以来自身2作目のダブルミリオンとなり、同一アーティストによる2作以上のシングルのダブルミリオンは史上初であり、これは2013年現在でもCHAGE and ASKAとMr.Childrenのみが持っている記録である。

「YAH YAH YAH」
フジテレビ系ドラマ『振り返れば奴がいる』主題歌、キリンビール『淡麗ダブル』CMソング(2009年)。説明不要の大ヒット曲。チャゲアスの代表曲という枠を飛び越えて、間違いなく90年代J-POPを代表する一曲である。発売当時の僕は3才でありJ-POPに何の興味も無かったが、この曲に限っては親が運転する車の中で繰り返し何度も聴かされていたため強烈な印象として残っていた。イントロからダイナミックなサウンドでありそこからラストまで怒涛の勢いで展開していく。Bメロの〈い~まから一緒に~ これから一緒に~ 殴りにいこうか~〉でもかなり盛り上がるが、さらに直後のサビで倍転するという構成で最高。後半の〈首にかかった Tシャツを脱ぐように〉の部分では転調し突如CHAGEがメインボーカルとなるので一瞬「あれ、こんな曲だったっけ?」となるが聴きこむとここも良い。文句無しの名曲。
オススメ度★★★★★

「夢の番人」
『LIVE UFO '93』テーマソング。完全に「YAH YAH YAH」の影に隠れてしまっているがこちらも一応A面なのである。幻想的でちょっと妖しいムードを醸し出す曲。ASKAの声はこういう妖しい雰囲気に非常によく似合うが、シングルA面にしてはややマニアックな仕上がり。毎晩夢を見る際に夢の改札をくぐり、そこにいる番人からその夜見る夢を手渡されるというのが歌詞のストーリーらしい。中学生時代、「YAH YAH YAH」目当てで(お馴染みブックオフにて)買ったアルバム『RED HILL』で初めて聴いた時はそのマニアックさから全く良いと思わなかったのだが、手にしてから実に6~7年経ち大学生になったある時、急にこの曲の魅力に気づいた。やはり聴き込むって大事なんだなと思う。ちなみにチャゲアスの中では歌い易いかもと思いカラオケで挑戦してみたところ喉が死んだためレパートリーには入れていない(この曲に限らずチャゲアスはムズ過ぎる)。
オススメ度★★★★☆

「君はなにも知らないまま」
31stシングル「YAH YAH YAH/夢の番人」カップリング曲。フジテレビ系ドラマ『振り返れば奴がいる』挿入歌。「YAH YAH YAH」「夢の番人」とは別にカップリングとしてシングルの3曲目に入っている曲であり、これにより当時としては珍しくオリジナルカラオケが収録されていないシングルとなった。作詞:青木せい子、作曲:CHAGE。メロディアスなバラードであり、90年代のCHAGE曲ではかなり好きな部類に入る。
オススメ度★★★★☆



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32ndシングル『Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは』
(1993年8月20日 最高1位 初動32.4万枚 売上79.9万枚)
SUBARU VIVIO CMキャンペーンソング、ファミリーマートCMソング。ASKAから、今を生きる子供たちへのメッセージソング。優しさ溢れる歌詞の1フレーズ1フレーズが胸に響いてくる。いつの日にか僕自身に子供が出来たらまた違って聞こえてくるのだろうか。〈君を抱きながら 僕を抱いている〉という表現は本当に秀逸だと思う。遥か昔の幼い頃、両親に連れて行ってもらった田舎の風景や、夏の夜空や入道雲などノスタルジックな情景が目の前に広がる。アルバム『RED HILL』では14カラット・ソウルのコーラスが加えられている(当時の『ミュージックステーション』でも共演していた)が、そのアルバムバージョンしか聴いた事が無かったのでシングルバージョンを初めて聴いた時に何だか物足りなく感じてしまった。
オススメ度★★★★★



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「今夜ちょっとさ」
16thアルバム『RED HILL』収録曲。味の素『クノール北海道ポタージュ』CMソング。ほんわかした曲調のミディアム曲。ASKAのボーカルも何となく柔らかい感じがする。アルバムの箸休め的存在だが結構好き。
オススメ度★★★★☆

「RED HILL」
16thアルバム『RED HILL』収録曲。アルバムのタイトルナンバー。前へ進む事に対しての不安な感情が歌われる。曲を聴いているというよりは、何だか壮大な舞台演劇でも観ているような気分になってくる。全体的にドライで哀愁のあるイメージで覆われている名曲。2007年のアコースティックコンサート『alive in live』での名演は素晴らしかった。特に間奏のかっこよさは圧巻なのでぜひ一度ご覧あれ。
オススメ度★★★★★



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33rdシングル『You are free』
(1993年11月19日 最高5位 初動16.3万枚 売上38.9万枚)
16thアルバム『RED HILL』からのリカットで、34thシングル「なぜに君は帰らない」と同時発売。アサヒ飲料株式会社『J.O』CMキャンペーンソング。当時としては珍しい12cmのシングルとして発売された。アルバム発売から一カ月後に突如リカットされた2曲のうちの一つ。ソウルフルで感傷的なバラード。「なぜに君は帰らない」はまだ分かるとしても、わざわざこの曲まで同時にシングルカットする必要があったのか少々疑問だが、良い曲である事は確か。
オススメ度★★★★☆

You are free

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34thシングル『なぜに君は帰らない』
(1993年11月19日 最高4位 初動16.7万枚 売上42.7万枚)
16thアルバム『RED HILL』からのリカットで、33rdシングル「You are free」と同時発売。SUBARU Impreza CMソング。「YAH YAH YAH」を思わせるようなダイナミックな曲で、まさにこの時期のチャゲアスの勢いがそのまま表れたような名曲。〈開いたままの 傷からつらい夜が来る~〉の部分のキーは超音波級の高さであり一般人では再現不可能。アルバムでは「夜明けは沈黙のなかへ」と音が繋がっており、これからアルバムが始まるぜ!というワクワク感に満ちている。発売直後に出演した『Mステ』では「You are free」とこの曲をどちらもほぼフルコーラスで連続披露するというファン必見モノのパフォーマンスを魅せた。この曲のASKAというと必ずヴァイオリンギターを持っているというイメージ。
オススメ度★★★★★

「Knock」
34thシングル「なぜに君は帰らない」カップリング曲。JAL CMソング(94年)。作詞:ASKA、作曲:CHAGEの力強いロックナンバーでありチャゲアス全盛期に渾然と輝く隠れ名曲。非シングルA面曲を集めた企画アルバム『Yin&Yang』はこの曲が収録されているというだけで大いなる価値がある。
オススメ度★★★★★

なぜに君は帰らない

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35thシングル『HEART/NATURAL/On Your Mark』
(1994年8月3日 最高1位 初動32.5万枚 売上114.3万枚)
デビュー15周年を記念したトリプルA面シングル。「YAH YAH YAH/夢の番人」以来、自身4作目のミリオンセラーとなった。

「HEART」
トリプルA面1曲目。東宝映画『ヒーローインタビュー』主題歌。自分に嘘はつけないんだという力強いメッセージを歌うアップテンポ・ナンバー。最初に聴いた時はサビで倍転する構成とかメロディーの勢いとかが「YAH YAH YAH」に似てる曲という印象しかなかったんだけど聴き込んだら名曲ぶりに気づいた。今では一番好きな曲はコレになる。とにかく詞・曲ともに圧倒的だ。壮大でダイナミックなサウンドでグイグイ引っ張るいわゆる全盛期チャゲアス路線はとりあえずこのあたりまでとなるかなぁ。
オススメ度★★★★★

「NATURAL」
トリプルA面2曲目。東宝映画『ヒーローインタビュー』オープニングテーマ。作詞:飛鳥涼、作曲:CHAGE・村上啓介。アップテンポなナンバー。CHAGEのバンド・MULTI MAXのメンバー・村上啓介氏が作・編曲に携わっているという事で若干いつもと違うサイケな雰囲気も漂っているが、このひと癖あるメロディーがツボでハマった。
オススメ度★★★★★

「On Your Mark」
トリプルA面3曲目。『アメリカン・フェスティバル'94』テーマ曲。『On Your Mark ジブリ実験劇場』主題歌。壮大で前向きなロック・バラード。転調に転調を重ねた構成はドラマチックで最高。ファン人気も高い名曲である。2013年の復活ライブのタイトルにも用いられ、チャゲアス2人にとっても大切な楽曲であるようだ。ちなみに「On Your Mark」とは「位置について」という意味。プロモーションフィルムとしてスタジオジブリ制作のアニメーション作品が存在し、95年に映画『耳をすませば』と同時上映された。長らく映像の存在は知らなかったが大学の授業で偶然見る事ができ、驚いたのと同時に嬉しかったのを覚えている。
オススメ度★★★★★



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36thシングル『めぐり逢い』
(1994年11月16日 最高1位 初動42.9万枚 売上125.2万枚)
フジテレビ系ドラマ『妹よ』主題歌。ドラマ効果なのか何なのか、初動が異様に高く出た。今のところ最後のミリオンセラーとなっており、意外に知られていないが「SAY YES」「YAH YAH YAH」に次ぐ自身3番ヒットは実はこの曲。ロックな前作から一転、アコギのジャカジャカしたストロークが印象的なフォーク路線ナンバー。曲だけ聴くと初期っぽい気もするが、後半の〈どんなに温めても~〉からの大胆な転調はやはり飛鳥節ではなくASKA節という感じがする。地味っぽいけどこれがまた大名曲。転調後、CHAGEがメインをとる高音のパートが至高。
オススメ度★★★★★



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37thシングル『Something There』
(1995年5月10日 最高2位 初動30.4万枚 売上56.9万枚)
映画『ストリートファイター』エンディングテーマ、JAL CMソング。初の英語詞シングル。クレジットには作詞:飛鳥涼、英訳詞:CHARLIE MIDNIGHTと表記されている。確かASKAが先に日本語で詞を書き、それを英語に訳してもらったのだとか。歌詞が英語になっているとはいえ、サウンドやメロデイーの方はまぎれもなく従来のチャゲアスそのものなのであんまり違和感は無く、むしろカッコ良さに磨きがかかっていて最高。初動30万枚と、申し分ない数字を出したが同じ週発売だったMr.Childrenの「【es】~Theme of es~」が初動52.1万枚を叩き出したためこちらは2位止まりとなった。ここで2位になったのをキッカケに、チャゲアス最強神話がちょっとずつ崩れ出した…というのは言い過ぎでしょうか。
オススメ度★★★★★



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「君の好きだった歌」
17thアルバム『Code Name.1 Brother Sun』収録曲。アルバムの序曲として作られた曲であり、ストーリー性のある歌詞になっている。2010年にASKAが『君の知らない君の歌』でカバーした際には歌詞が新たに追加されており、よりストーリーに深みが感じられるようになった。15年の時を超えて楽曲が進化したという感じだろうか。とはいえこの原曲だけでも十分味わい深い
オススメ度★★★★☆



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38thシングル『river』
(1996年2月19日 最高2位 初動22.9万枚 売上38.9万枚)
TBS系ドラマ『リスキーゲーム』主題歌。いきなり地味になったなぁ…というのが最初の印象。まったりとしたAメロBメロを過ぎ、サビになっても突き抜けずに抑えたままで展開してゆくバラード。しばらくこれはあんまり…と思っていたが聴き込んでいったらある時、急にハマった。この暗いサウンドに浸るように聴くと非常に心地良い。しかしこのキャッチーさ皆無の作風にリスナーも戸惑ったのか、売上は40万枚を下回った。
オススメ度★★★★☆



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39thシングル『この愛のために/VISION』
(1999年3月10日 最高3位 初動7.8万枚 売上12.1万枚)
レコード会社移籍第1弾シングル。それぞれのソロ活動を経て3年ぶりにシングルリリースとなった。

「この愛のために」
NEC企業広告キャンペーンCMソング。従来のチャゲアスサウンドのようでありながら、所々に新しさも感じさせる。ASKAの声もわざと荒っぽくしているような部分がありこれはソロアルバム『kicks』辺りの流れなのだろう。これまでに比べるとややゴリっとしたロック方面へのアプローチを思わせ、これはこれでカッコイイ。
オススメ度★★★★☆

「VISION」
両A面2曲目はCHAGE曲。3連でややダークな曲。A面でありながらベスト盤『VERY BEST NOTHING BUT C&A』に弾かれてしまった不遇な存在。そのためか印象も薄い。
オススメ度★★☆☆☆

この愛のために/VISION

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40thシングル『群れ』
(1999年6月9日 最高7位 初動4.8万枚 売上7.0万枚)
ファンの間で物議を醸したという問題作。歌詞の〈いつまでも俺を あの日の姿で 閉じ込めようとする群れがいる〉。定番なのが、この「群れ」というのが、「『SAY YES』や『YAH YAH YAH』等かつてのヒット曲のイメージでいつまでも自分を縛りつける大衆やマスコミ」を指しているのではないかという解釈である。正解は分からないが、ミュージシャンは最初のヒット曲のイメージでずっと語られてしまうというパブリックイメージに悩むものらしいので、やはりASKAなんかは特にそういう部分があっただろうとは思う。曲の方はとにかくダーク。暗いアコギの響きに掠れ気味のボーカルが乗るがサビでの広がり感は胸に染みる。とにかくこういう非売れ線街道まっしぐらな曲をシングルで出すというのはかなりの決断だったのではないか?と思うし、当たり前かもしれないが売上は10万枚を切るというかつてからは考えられないような事態に。まぁ世間のリスナーを篩(ふるい)にかけたのならばある意味この売上でも成功か…。
オススメ度★★★★☆

群れ

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41stシングル『ロケットの樹の下で』
(2001年4月25日 最高8位 初動5.7万枚 売上7.9万枚)
移籍第1弾であり、住友海上・三井海上 新・自動車保険『MOST』CMソング。静かなAメロからサビで一気に爆発するギャップが特徴的。2年のブランクにもかかわらず前作よりも少しだけ売上は回復したが、2001年以降のシングルではこの曲が未だ最高売上のままだ。ちなみにこのシングルからアーティストの正式名称がCHAGE and ASKAに。
オススメ度★★★★☆



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42ndシングル『パラシュートの部屋で』
(2001年8月8日 最高6位 初動4.5万枚 売上6.2万枚)
フジテレビ系『金曜エンタテイメント』オープニングテーマ。軽快なテンポが心地良いピアノ・ポップ。フワフワしたメロディーは歌うのは難しいけど耳触り良し。2010年にASKAソロとして『君の知らない君の歌』でセルフカバーされた。
オススメ度★★★☆☆



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43rdシングル『C-46』
(2001年9月19日 最高6位 初動3.9万枚 売上5.7万枚)
日本テレビ系『スーパーテレビ情報最前線』エンディングテーマ、関西テレビ系『黄昏流星群~C-46星雲~』イメージソング(2010年)。偶然見つけたカセットに、昔の恋人との会話が録音されていたというストーリー調の楽曲。歌詞の世界、懐かしさを感じさせるメロディー等が染みる。2001年のシングルでは1番好き。『君の知らない君の歌』ではクライマックスに配置されかなり感動的な構成に。
オススメ度★★★★☆



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44thシングル『夢の飛礫』
(2001年11月28日 最高9位 初動3.2万枚 売上4.3万枚)
テレビ東京系新春ワイド時代劇『壬生義士伝~新撰組で一番強かった男~』主題歌。CHAGE曲がシングル1曲目に収録されたのは1987年の「ロマンシングヤード」以来。良い曲なんだけど、どうにも地味というか…。あんまり印象に残っていない一曲。
オススメ度★★★☆☆



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「not at all」
20thアルバム『NOT AT ALL』収録曲。TBS系情報番組『エクスプレス』オープニングテーマ。アルバムの1曲目を飾るミディアムナンバー。やや肩の力を抜いたラフな感じの曲で、特に歌詞が心に響く。〈そこに立って そのとき わかることばかりさ 今の僕にはない答えなんだろう 何かだろう それが自分と思えたら 軽くなる 歩ける〉。
オススメ度★★★★☆



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シングル『SEAMLESS SINGLES』
(2004年4月7日 最高13位 初動1.1万枚 売上1.9万枚)
過去のヒットシングル「SAY YES」「めぐり逢い」「僕はこの瞳で嘘をつく」「YAH YAH YAH」の4曲をシングルバージョンで収録した異色シングル。デビュー25周年を記念してスペシャル的に出されたらしいが、どうにもリリースの意図がよくわからない。従来のファンならばこの4曲は『VERY BEST ROLL OVER 20TH』のDisc-2で既に所持しているハズだし、若いファンに訴えかけるにしてもこの4曲ならば04年当時でも中古屋で安値で揃えられただろうから、わざわざ1260円払ってまでこのCDを買うかといったら…。リマスタリングによって音質が向上しているらしいがいかんせん持っていないし聴いた事が無いため何ともコメントできないシングル。
オススメ度?????



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45thシングル『36度線-1995夏-』
(2004年8月25日 最高6位 初動3.1万枚 売上4.5万枚)
セルフカバーアルバムやスターダスト・レビューとのコラボシングル等を経て純粋な新曲としては約2年半ぶりの発売となった。95年に制作され未発表だった原曲を練り直したというナンバー。いつもよりもキャッチーさを意識したようなポップで爽快なサビが良い。当時チャゲアスにそこまで興味は無かったのだが音楽番組で聴いた時に「あ、久々に見たけど最近も良い曲歌ってるんだなぁ」と思ったものだ。
オススメ度★★★★☆



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46thシングル『僕はMusic』
(2004年12月8日 最高7位 初動2.5万枚 売上3.5万枚)
ラップのようなAメロから始まり、全体的にピコピコしたデジタルチックな世界が広がる異色作。最初はギョっとするが聴き込めば聴き込む程にハマっていく奇跡の名曲。ラップ調の部分ではASKAが自由奔放に歌いまくるので、それに合わせるCHAGEが大変そう
オススメ度★★★★☆



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47thシングル『Here&There』
(2007年1月10日 最高3位 初動1.7万枚 売上2.1万枚)
前作からまたも2年近くのブランクを経てのシングルリリース。日清製粉グループCMソング。21stアルバム『DOUBLE』からの先行シングルとして「Man and Woman」と同時発売された。CHAGE作曲によるメロディアスなミディアムバラード。安定して良い曲。
オススメ度★★★★☆



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48thシングル『Man and Woman』
(2007年1月10日 最高2位 初動1.8万枚 売上2.3万枚)
TBS系『2時っチャオ!』エンディングテーマ。ストリングスを交えた壮大なバラード。ラストのピアノとASKAの英語詞が重なり合う部分は鳥肌モノだ。今のところこれが最後のシングルとなっているが、ぜひとも新作の発表を期待したいところである。
オススメ度★★★★★






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2013年05月01日

CHAGE and ASKA シングル&名曲レビュー 1979-1992

CHAGE(旧称:チャゲ、本名:柴田秀之)とASKA(旧称:飛鳥涼、本名:宮崎重明)による音楽ユニット、CHAGE and ASKA。ヤマハ主催のポプコン出身であり、チャゲ&飛鳥→CHAGE&ASUKA→CHAGE&ASKA→CHAGE and ASKAと様々に表記を変えて活動していた。デビュー30周年の2009年に無期限活動休止を発表し、実質的な解散状態とも言われていたが、2013年になって活動再開を宣言。堂々の復活となった。メガヒットを飛ばしまくっていた全盛期の1990年代を超え、2000年代に入ってからは急激に影が薄くなってしまった感があるが、それでも彼らがJ-POP史に与えた影響、功績は計り知れない。そんなチャゲアスの歴史を、今回活動再開の記念の意味も込めて、シングル曲を中心に語ってみようと思います!

ちなみにアルバムの感想はこちらですのでクリック!


1stシングル『ひとり咲き』
(1979年8月25日 最高24位 売上17.9万枚)
記念すべきデビュー曲。ベスト盤『VERY BEST ROLL OVER 20TH』で初めて聴いた時には、90年代とのあまりの作風の違いに「えっ、これ本当にチャゲアスなの?」と思ってしまった。ボーカルも「SAY YES」や「YAH YAH YAH」のそれとは全く違う。この頃はフォーク演歌とも呼ばれていたように90年代以降の作風とは全く異なるいかにも昔のフォークソングといった雰囲気全開だが、ポプコンのグランプリを狙うためにASKAが作っただけあって曲は確かにインパクトがあり気合いが入りまくっているのがわかる。2人の風貌も現在とは全く異なり、ASKAは初期の『こち亀』に登場したチャーリー小林みたいな髪型だし、CHAGEに至ってはボサボサの髪に現在のトレードマークであるサングラスもしていない為あんた誰?状態である。
オススメ度★★★★☆



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2ndシングル『流恋情歌』
(1980年2月25日 最高56位 売上2.3万枚)
「ひとり咲き」の系統を引き継いだ2枚目。第16回ポプコン本選会で入賞していた曲であり、実は「ひとり咲き」よりも先に披露されていた。やはりフォークな雰囲気バリバリだが良い曲だ。
オススメ度★★★☆☆

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「終章(エピローグ)~追想の主題」
1stアルバム『風舞』収録曲。CHAGEが19歳の時に作ったというチャゲアス初期の名バラード。しんみりとしたサウンドと美しいメロディー、そしてCHAGEの高音が胸に染みる。
オススメ度★★★★★



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3rdシングル『万里の河』
(1980年9月25日 最高6位 売上53.7万枚)
発売2カ月後からジワジワと売れ始め、累計50万枚以上を売り上げるヒットを記録したフォーク時代の代表曲。91年に「SAY YES」が出るまではこの曲が自己最高売上であった。オリエンタルなムード溢れる曲調は確かにインパクトがあり、売れる曲だなという感じがする。言葉数が詰め込まれたサビは歌うのが忙しく、カラオケで挑戦すると息が続かないので注意が必要だ。
オススメ度★★★☆☆



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4thシングル『放浪人(TABIBITO)』
(1981年5月25日 最高30位 売上5.4万枚)
作詞:松井五郎、作曲:CHAGE。CHAGE曲がシングルA面になるのは初。ハネたリズムに、やや荒っぽいASKAのボーカルが乗る。やはり昔の曲という雰囲気はあるが、この頃のASKA曲には無いざっくりとしたメロディーが結構お気に入り。
オススメ度★★★☆☆



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5thシングル『男と女』
(1981年10月25日 最高28位 売上9.0万枚)
88年に大阪ガスガスルームエアコンのCMソングになった5th。『VERY BEST ROLL OVER 20TH』に収録されていたので知ったのは早かったし、今でもこの初期フォーク時代では一番好きなシングルであり、名曲。温もり溢れるメロディーは極上で、中学時代にはよくアコギで弾き語りした。
オススメ度★★★★★



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「安息の日々」
3rdアルバム『黄昏の騎士』収録曲。春の情景が目の前に広がる穏やかなバラード曲。この頃のシングル群を差し置いてベスト盤『VERY BEST ROLL OVER 20TH』に収録されているが本人達もお気に入りのナンバーなのだろうか?〈春はいつの日も やさしいふりだけで 私の目の前を 過ぎてゆく〉というフレーズが胸にくる。2004年の「熱風コンサート」ではアンコールで歌われた。
オススメ度★★★★☆



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6thシングル『熱い想い』
(1982年4月25日 最高51位 売上3.8万枚)
ドキュメンタリー映画『真紅な動輪』主題歌。ファン人気の高い熱いバラードで確かに感動的なムードがある。深いファンになればなる程この曲を好きになっていくのかも。
オススメ度★★★☆☆

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7thシングル『北風物語』
(1982年10月25日 最高27位 売上7.1万枚)
明星食品チャルメラのCMソング。作詞は松井五郎とASKAの共作。まさしくTHE昭和という感じでフォークど真ん中の曲であり、あんまり好きではない…。
オススメ度★★☆☆☆



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8thシングル『マリオネット』
(1983年4月23日 最高38位 売上6.6万枚)
アダルティーな雰囲気漂う曲。悪い男に騙され、まるで操り人形のように遊ばれる女性を描いている。聴きこむと違うのかもしれないが、サビがどこなのかよく分からないし盛り上がりにもイマイチ欠ける気がする。やはりあまり好きでは無い。終盤の巻き舌を駆使したスキャットもあまりかっこよくない…。
オススメ度★☆☆☆☆



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9thシングル『華やかに傷ついて』
(1983年9月28日 最高46位 売上2.3万枚)
アップテンポだが相変わらずのマイナー調。しかし聴きやすさでは前2作よりも上かなと。
オススメ度★★★☆☆



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10thシングル『MOON LIGHT BLUES』
(1984年2月22日 最高52位 売上3.0万枚)
このシングルからASKAはそれまでのギターによる作曲からピアノによる作曲に切り替えたという。幻想的なムード漂うブルースで、聴いていて心地良い。当時はCHAGEと石川優子の「ふたりの愛ランド」がヒットしており、その影に隠れてこちらはヒットには至らなかった。
オススメ度★★★★☆

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11thシングル『標的(ターゲット)』
(1984年10月25日 最高38位 売上3.2万枚)
これまでよりもやや都会的な空気漂う曲だが、それでもやはりサビが印象に残らずあまり好きでは無い。ここら辺(83年~84年)のシングルは深いファンでないと良さを見つけるのが難しいのではないだろうか。ちなみにこの曲でテレビ出演した際のCHAGEのなんとも珍妙な格好&動きが曲以上にインパクトがあるので気になる方は某動画サイトでどうぞ(そしてASKAはジャッキー・チェンうりふたつ)。
オススメ度★★☆☆☆

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12thシングル『誘惑のベルが鳴る』
(1985年2月25日 最高44位 売上1.4万枚)
13thシングル「オンリー・ロンリー」と同時発売であり、共に6thアルバム『Z=One』からのシングルカット。スピーディーなロックナンバー。これまでのシングルよりも洗練された印象がありかなり聴きやすい。突き抜けるようなメロディーも好きだ。
オススメ度★★★☆☆



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13thシングル『オンリー・ロンリー』
(1985年2月25日 最高42位 売上1.8万枚)
12thシングル「誘惑のベルが鳴る」と同時発売であり、共に6thアルバム『Z=One』からのシングルカット。終始囁き声で歌われる異色作だが、『VERY BEST ROLL OVER 20TH』に収録され思い入れも深いせいかかなり好きな一曲。〈少しくらい悲しいほうが 人に優しくなれる〉というフレーズは本当にその通りだよなぁと思う。
オススメ度★★★★☆

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14thシングル『モーニングムーン』
(1986年2月5日 最高11位 売上16.1万枚)
聴きなれた曲という事もあるのだろうけど、楽曲全体のオーラが今までと違うように思う。雷にでも打たれたかのようなイントロは本当にインパクトがある。しかしこの曲の過去映像を見るとASKAのジャッキー・チェン化がかなり深刻な事態になっているような…。
オススメ度★★★★☆

モーニングムーン

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15thシングル『黄昏を待たずに』
(1986年5月21日 最高17位 売上4.5万枚)
スピーディーな曲でいかにも80年代的都会サウンドという感じ。イントロからAメロへの展開、メロディーが最高であり個人的にAメロだけでいったらチャゲアス史上No.1クラスかも。
オススメ度★★★★☆



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16thシングル『Count Down』
(1986年8月21日 最高20位 売上3.7万枚)
作詞:澤地隆、作曲:CHAGE。「カン・ダン!」という繰り返しが印象的。メロディーというよりはサウンド全体を楽しむような曲であり、とにかくメロディー重視で聴いていた中学時代には好きじゃなかったが最近は結構良いと思えるようになってきた。
オススメ度★★★☆☆



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17thシングル『指輪が泣いた』
(1986年11月21日 最高17位 売上2.8万枚)
「モーニングムーン」の路線を引き継いだアグレッシブな一曲。
オススメ度★★★☆☆



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18thシングル『SAILOR MAN』
(1987年4月21日 最高13位 売上6.7万枚)
9thアルバム『Mr.ASIA』先行シングル。'87 JAL 沖縄キャンペーンソング。夏を感じさせるメロディアスなロックであり結構好きなナンバー。Bメロ〈離さない YAI・YAI・YAI もう〉の歌い方はモノマネしたくなる。
オススメ度★★★☆☆



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19thシングル『ロマンシングヤード』
(1987年10月5日 最高23位 売上1.8万枚)
作詞:秋谷銀四郎、作曲:CHAGE。オージーボール'87テーマソング。CHAGEがメインボーカルをつとめた力強い大陸的ロックナンバー。ライブの終盤やアンコールでは欠かせない楽曲であり、その盛り上がりは最高だ。CHAGEの若干ハジけ過ぎなのでは?と思ってしまう程の派手なパフォーマンスも魅力。
オススメ度★★★★☆



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20thシングル『恋人はワイン色』
(1988年2月5日 最高16位 売上6.2万枚)
テレビ朝日系ドラマ『あぶない雑居カップル』主題歌。自身初のドラマ主題歌タイアップ。ミディアムテンポのバラードでスタイリッシュな良曲。この辺りから、いわゆる世間一般の知るチャゲアス像に近い形になってくる。ASKAのまったりとしたボーカルも安定してきた。この曲で『ミュージックステーション』に出演した際、曲終わりにASKAがCHAGEの衣装にワインを(故意に)かけるという事件が発生した(しかも白い衣装に赤いワインを…)。お茶目なASKAらしいイタズラである。
オススメ度★★★★☆

恋人はワイン色

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21stシングル『ラプソディ』
(1988年5月21日 最高22位 売上3.0万枚)
10thアルバム『RHAPSODY』からのリカット。アルバムでは「狂想曲(ラプソディ)」というタイトルで、アレンジも若干変更されているらしい。テレビ朝日系『ワールドプロレスリング』テーマソング。軽快でポップなダンスナンバーであり聴いていると踊り出したくなってしまう。なんと当初は光GENJIのデビュー曲候補だったとか。もしも「STAR LIGHT」ではなくこの曲がデビュー曲に選ばれていたら光GENJIはどんなグループになっていたのだろうか…。
オススメ度★★★★☆

RHAPSODY

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22ndシングル『Trip』
(1988年10月5日 最高14位 売上2.6万枚)
ASKA自らが「シングル向きでは無い」と語ったというミステリアスなムードに包まれた曲。しかし個人的にはこの曲、すごく好き。Bメロの〈しゃらしゃら 涙も~〉やサビのうねるメロディーも勿論だが、何よりもイントロやエンディングで炸裂するスキャットが非常に耳に残る。文字に表すなら「ウォ~ンルォ~ンヤ~ンヨォ~ンヤァ~~」って感じか。特にライブ映像でそのスキャットの存在感を思い知らされる。ASKAの声量どうなってんだ。
オススメ度★★★★☆



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23rdシングル『WALK』
(1989年3月8日 最高20位 初動0.8万枚 売上2.2万枚(オリジナル盤)、1992年3月25日 最高3位 初動5.4万枚 売上36.9万枚(再発盤))
1989年のシングルだが、1992年に「LOVE SONG」と共に再リリースされた。92年にはSUBARU VIVIOのCMソングに起用。92年盤は当時チャゲアス最盛期だった事もあり売上が高くなっている。透明感の中にも力強さを感じさせるラブバラードであり、チャゲアス代表曲の一つ。夢の中を泳ぐようなAメロから、バンドサウンドが響くサビへの切り替わりも良いが個人的には後半の〈君が微笑みくれると 弱い男を見せられそうさ 君が涙に濡れると 大切なもの 守れそうさ〉の部分がたまらなく好き。最高。これまでの楽曲たちと比べても明らかにオーラが違う気がする。
オススメ度★★★★★

WALK(89年盤) WALK(92年盤)

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24thシングル『LOVE SONG』
(1989年6月21日 最高20位 初動0.9万枚 売上3.2万枚(オリジナル盤)、1992年3月25日 最高1位 初動6.0万枚 売上49.9万枚(再発盤))
「WALK」と同じく、オリジナル盤の発売は89年だが92年に再リリースされた。92年バージョンは同時発売だった『SUPER BEST Ⅱ』からのシングルカットでありリミックスが施されている(「WALK」も同様)。92年にはJAL '92 沖縄キャンペーンCMソングタイアップに。92年盤はやはりチャゲアス最盛期にリリースされた事もありオリコン1位を獲得するヒットとなった。89年当時巻き起こっていたバンドブーム(リアルタイムで体感していないので詳しくは知らないが)の中で、そのような流行に振り回される事無く自分たちの信じた音楽を歌い続けようという強い想いが込められた曲。かなり気合いを込めて作られただけあって前作以上の名曲。セールスこそ地味なものの、世間的には「SAY YES」「YAH YAH YAH」に次ぐ知名度を誇るのではないだろうか。これは不朽の名曲である。キーが高いのでカラオケで挑むとキツいが、特に最後のサビでの転調した「君がうぉ~んもぅぃよりんもぉ~~」喉が壊れるので一般男性の方は無理しないように。
オススメ度★★★★★

LOVE SONG(89年盤) LOVE SONG(92年盤)

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「PRIDE」
12thアルバム『PRIDE』収録曲。ファン人気が非常に高い曲であり、94年の『Mステ CHAGE&ASKA1時間スペシャル』での人気投票では1位を獲得。94年の映画『ヒーローインタビュー』挿入歌。自らを鼓舞する男が主人公の、全ての男性ファンへの応援歌。涙なしには聴けない大名曲。この曲を熱唱するチャゲアス2人の姿は本当にカッコイイ。
オススメ度★★★★★

「天気予報の恋人」
12thアルバム『PRIDE』収録曲。SUBARU VIVIO CMソング(94年)。フジテレビ系ドラマ『天気予報の恋人』最終回挿入歌(2000年)。こちらもファン人気絶大の曲。気まぐれな彼女の気持ちは、天気予報のようにあてにならない。しかしそんな彼女にヤキモキする毎日が、何だかんだ言って幸せだという内容(自己解釈)。アコギの爽やかな音色に引っ張られるかのようにCHAGE、ASKAの伸びやかなボーカルが心地良く響き渡る。20年以上前の曲だとは思えない程に洗練されたサウンド。その歌詞もさることながら、曲、ハーモニー全てがとても可愛らしい世界観を纏っていると思う。いわばチャゲアス最強の隠れ名曲ではなかろうか?初夏にドライブしながら聴きたい一曲だ。
オススメ度★★★★★



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25thシングル『DO YA DO』
(1990年6月27日 最高10位 初動2.1万枚 売上6.7万枚)
TOYOTAカリブCMソング、SUBARU VIVIO CMソング(95年)。90年代最初のシングル。「DO YA DO」とは英語のスラング(隠語、略語、俗語)で「どうするつもり?」という意味らしい。リズミカルでテンポの良いポップナンバー。くるくる回るようなイントロが印象的。20年以上前の曲にしてはスタイリッシュでオシャレな雰囲気があり実に良い。〈恋人用の鼓動 いつも鳴らしてた 誰にも気づかれぬよう〉〈カタログの中で 夢を選ぶような 思いはさせてないかい〉なんて表現はASKAにしか書けないと思う。売上はそれほどでもないが『SUPER BEST Ⅱ』と『VERY BEST ROLL OVER 20TH』に収録されているので知名度は割と高い。
オススメ度★★★★★



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26thシングル『太陽と埃の中で』
(1991年1月30日 最高3位 初動5.8万枚 売上50.3万枚)
日清カップヌードルレッドゾーンCMソング、ヤマハ発動機オフロードバイク『YAMAHA TT250R』CMソング、フジテレビ系『TIME3』エンディングテーマ。13thアルバム『SEE YA』からのリカットながら、オリコンチャートに63週ランクインするロングセラーとなった代表作。イントロの雄大なサウンドやエスニックな雰囲気に溢れたメロディーラインは絶妙で、聴いていると太陽の光や砂漠の風が目の前に広がってくる。これがロンドンでレコーディングされた成果なのであろう。完成度・風格・オーラ全てにおいてこの曲は90年代メガヒット期を迎える前のチャゲアスの集大成的な作品ではないかと感じる。〈追い駆けて追い駆けても 掴めないものばかりさ 愛して愛しても 近づくほど見えない〉というサビが大好きでフトした時に口ずさんだりする。年齢を重ねるごとに理解が深まってくるな~というか、歳をとればとる程にこの歌詞は染みてくるんじゃないだろうか。今から10年後にも、たぶん現在以上にこの曲を、そしてこの歌詞を噛み締めて聴いていると思う。人生ってそんなに上手くいく事ばかりじゃない…だからこそ、人は夢を追い続けるんだろうなぁ。
オススメ度★★★★★



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27thシングル『SAY YES』
(1991年7月24日 最高1位 初動51.0万枚 売上282.2万枚)
初動51.0万枚を叩き出し、自身初のオリコンシングルチャート1位を獲得。この1週のみで「万里の河」に次ぐ自身2番目の売上となった。結果、13週連続1位をキープし(90年代最長記録)、シングルセールス歴代6位となる282.2万枚という空前の大ヒットを記録。勿論、自己最高セールスでもある。91年の年間チャートでは小田和正の「Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に」に2万枚差で敗れ2位となったが、累計売上では上回っている。
伝説の月9ドラマ『101回目のプロポーズ』主題歌として、今もなお語り継がれるチャゲアス史上最強の名ラブバラードにして最大のメガヒット曲。曲とドラマがワンセットで印象付けられており、曲を聴くとドラマが思い浮かび、ドラマを観ると曲が思い浮かぶ。当時の僕は2才でありドラマ自体は全く観ていないしリアルタイムでの記憶も一切無いが、それでもあの「僕は死にましぇ~ん」のシーンだけは未だに何かと取り上げられる機会が多いので知っている。しっかり覚えようとした事は無いのに自然とフルコーラス歌えてしまうという不思議な曲。こういうのを本当の国民的ヒット曲というのかもしれない。同年の小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」と並んで、ドラマタイアップ黎明期を象徴する一曲だ。歌詞・曲共に優雅で素晴らしく、〈星の屋根に守られて〉という幻想的で美しい表現には一々震えるが、何よりも強烈なのは日本語に訳したら「ハイと言え」となる強気なこのタイトルだろう。どうしたらここまで強気になれるのかという程に強気な主人公である。
余談だが、当時フジテレビで放送していたバラエティ番組『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』内でウンナンの2人がチャゲアスに扮する「CHAKE&YASKA(チャケアンドヤスカ)」というパロディーコントが行われていた。南原清隆がCHAGE、内村光良がASKAを演じていたのだがこれまたどちらも激似で物凄かった(コーナー内で歌っていた「SAY YAS」は口パクだったが)。どちらも2人組でどちらもそれぞれ似ているというのは運命的だ。ちなみにこのコントは本人公認らしく、ウンナンの2人はチャゲアスのコンサートにも出演した事がある(1992年の『BIG TREE TOUR』最終日)。
オススメ度★★★★★

SAY YES

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「クルミを割れた日」
14thアルバム『TREE』収録曲。ASKAが仕上がりに納得できずアルバムから外そうとしたが、スタッフの推しで収録されたという。幼き日の自分を垣間見るようなノスタルジックな曲。最後のサビではリズムが速くなり盛り上がる。2002年のセルフカバーアルバム『STAMP』でリメイクされた際にはギターの音がくっきりと浮かび上がるバンドサウンドに変貌していた。完成度は高くなったのかもしれないが、原曲にあった懐かしい雰囲気が削られてしまったような気も。
オススメ度★★★☆☆

「夜のうちに」
14thアルバム『TREE』収録曲。同年に発売されたASKAのソロアルバム『SCENEⅡ』に入っていそうなしっとりバラード。宇宙にプカプカ浮いているような幻想的な曲。夜、布団の中で聴いたらグッスリ眠れるかも…。
オススメ度★★★☆☆

「MOZART VIRUS DAY」
14thアルバム『TREE』収録曲。Aメロ、BメロをCHAGEが、後半をASKAが作曲したという。ゆったりとしたバラード調で始まったと思いきや、Bメロから一気にスピード感が増してサビになだれ込む。そこの切り替わりやビート感が最高にカッコイイ曲。体にモーツアルト菌でも入ったかのように曲がバンバン浮かんでくる、そんな日を表現しているらしい。
オススメ度★★★★☆

「誰かさん~CLOSE YOUR EYES~」
14thアルバム『TREE』収録曲。国内信販『KCカード』CMソング。90年代前半のCHAGE曲はマニアックで難解なイメージがあるのだがこの曲は珍しく爽やかでストレート。CMソングになったのも納得の良曲。
オススメ度★★★☆☆

「明け方の君」
14thアルバム『TREE』収録曲。昔の恋人を思い返す男性の気持ちを描いたストーリー調の曲。爽快な8ビートで、アルバムの中では最もシンプルな楽曲だと思う。
オススメ度★★★★☆

「BIG TREE」
14thアルバム『TREE』収録曲。アルバムの核であり、この時期のチャゲアスを象徴するような力強いロック・バラード。生命力とか大地の力とか、そういうダイナミックなエナジーをひたすら感じる曲だ。歌いこなすには相当の肺活量が求められるであろうから未だカラオケは未挑戦。
オススメ度★★★★☆

「tomorrow」
14thアルバム『TREE』収録曲。アルバムのラストを美しく飾るスローバラードナンバー。『TREE』が名盤と呼ばれる所以はこの曲の収録にあると思う。本来ならダイナミックな「BIG TREE」で壮大に終わっても良い所を、あえて次にしっとりバラードを配置することでアルバムのラストがグッと締まっている。
オススメ度★★★★★



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28thシングル『僕はこの瞳で嘘をつく』
(1991年11月21日 最高1位 初動10.8万枚 売上81.1万枚)
パナソニックオーディオコンポ『HALF』CMソング。14thアルバム『TREE』の1曲目を飾っていたナンバーが1カ月後にリカット。アレンジ違い等は無いそのままのリカットだったが初登場1位、80万枚超えの大ヒットとなっている辺り、当時のチャゲアスがいかに飛ぶ鳥を落とす勢いだったかという所がうかがえる。曲の方は前作「SAY YES」から一転してアップテンポ。スリリングな展開で、ジリジリと迫られているような緊迫感がたまらないロックナンバーだ。ライブで2人肩を組んで前のめりで歌う姿は痺れる程カッコイイ。カラオケでバシっと歌えたら最高にカッコイイだろうけどサビのキーが高すぎて一度も満足に歌えた事が無い。ASKA風に歌うなら〈だかンらぁ~、君の顔ぉ~、見つめたンよンおンおぉお~~〉←ココのねちっこさに命をかけよう。
オススメ度★★★★★

「TREE Digest」
28thシングル「僕はこの瞳で嘘をつく」カップリング曲。その名の通り、アルバム『TREE』に収録されていた曲たちがメドレーのように繋ぎ合わされた異色な楽曲。『TREE』の宣伝という意味合いもあったのだろうか?9分近い大作。ところどころに何故か入っている波の音がとても良い味を出している。「僕はこの瞳で嘘をつく」の8cmシングルを買ってでも聴く価値はあると思う(中古屋で100円以下で買えるので)。異色過ぎてカラオケには入っていないみたいだけど、出来たら入れてほしいなぁ。ちなみに「TREE Digest」の曲順は元々のアルバム『TREE』の曲順とは全く異なっている。なので逆に「TREE Digest」の曲順で『TREE』を聴き直してみるとまた面白いのではないかと思う。
オススメ度★★★☆☆

僕はこの瞳で嘘をつく

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29thシングル『if』
(1992年7月1日 最高1位 初動35.5万枚 売上108.3万枚)
パナソニック『ヘッドホンステレオSタイプ』CMソング。リカットだった「僕はこの瞳で嘘をつく」、過去シングルの再発だった「WALK」「LOVE SONG」を除くと、純粋な新曲としてのシングルは「SAY YES」以来約1年ぶりであった。2作目のミリオンセラーとなり大ヒット
ファルセットが多用されるボーカルはまぎれもなくASKAワールド全開だが、それ以上に僕が好みなのはその独特な歌詞。〈帰り道の風のように 君を抱いていこう〉や〈リングのコートを君の指に着せよう〉等、相変わらずのASKA節がバンバン炸裂している。特に好きなのはCメロの〈恋をすると何度も思うよ 爪のかからない そんなもどかしさ〉。本当、あるんだよねぇ、そういう歯がゆさって…。元々ゆったりした曲なのだが、アルバム『GUYS』収録のバージョンでは更にゆったりまろやかなアレンジでシングルとはかなり印象が異なる。個人的には断然シングルバージョンの方が好み。サビでガラリとテンポが変わる瞬間がたまらなく心地良く、何だか風を切ってゆくような疾走感がある。果てしない草原に立っているような気分になるのだ。改めて聴くと本当に珠玉の一曲である。
2007年に行われたアコースティックコンサートツアー『alive in live』では、このシングルバージョンを更にブラッシュアップさせたようなアレンジになっておりまさに極上の一曲に仕上がっている。あのアレンジ、スタジオ音源化してくれないかなぁ…。いつまでも僕は待ってます。
オススメ度★★★★★



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30thシングル『no no darlin'』
(1992年10月10日 最高2位 初動30.5万枚 売上67.5万枚)
初動30万枚を突破したが同じ週発売だったB'zの「ZERO」が初動61.5万枚を叩き出したため最高順位は2位だった。AメロではASKAボーカルだが、サビになるとCHAGEにメインボーカルが切り替わるというシングルでは稀な構成。美しい旋律が全開で、聴いていて非常に心地良い。波に身を任せるようにゆったりとした気持ちになる。93年のモナコ音楽祭でも披露されたらしく、確かに日本人以上に外国の人たちの琴線に触れそうなオーラを纏っているように思う。当時としては売上も地味だったせいか(アルバム発売直前が響いたか?)、今もあまり語り継がれている気配が無いけどこれは名曲である。〈君が僕のなかに 描いてくれた 雨上がりの空を〉〈君が僕のなかに 預けてくれた 大切な花を〉の箇所でグッとくる。ちなみにタイトルの「no no darlin'」は太田裕美の「木綿のハンカチーフ」の歌詞〈いいえ あなた〉がモチーフになっているという。
オススメ度★★★★★

「今日は…こんなに元気です」
30thシングル「no no darlin'」カップリング曲。国内信販『KCカード』CMソング、JALイメージソング。作詞:青木せい子・飛鳥涼、作曲:CHAGE。渋谷のスクランブル交差点を浮かべながら作られたという曲で、仮タイトルもズバリ「SHIBUYA」だったらしい。恋人と別れてしまった切ない気持ちが歌われるミディアムバラード。派手さは無いけどこれは良い曲。2002年の『STAMP』でセルフカバーする際に、間奏の語り部分(オリジナルバージョンではASKAが担当)をCHAGEも挑戦したらしいがレコーディングスタッフが吹き出したため結局ASKAのままでいったという。
オススメ度★★★★☆



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「GUYS」
15thアルバム『GUYS』収録曲。パナソニックRESTY CMソング。アルバムの1曲目を飾るノリノリのアップテンポナンバーで、元々はシングルとして発売される予定だったという(「no no darlin'」にその座を奪われたようだ)。ライブでは最高に盛り上がる。アウトロでは、アルバムの歌詞カードの冒頭に恒例として掲載されている散文詩「GUYS」にメロディーをつけたものが歌われる。「GUYS」という言葉については「いい人と呼ばれるよりもいい奴と呼ばれたい」という意味が込められているらしい。
オススメ度★★★★☆

「野いちごがゆれるように」
15thアルバム『GUYS』収録曲。JALイメージソング。恋をして燃えた日々を思い返すどっしりとしたバラードでこれまた名曲。
オススメ度★★★★☆

「世界にMerry X'mas」
15thアルバム『GUYS』収録曲。SUBARU VIVIO CMソング。美しいメロディーのクリスマスソングだが、湾岸戦争についても歌われているそうで歌詞には〈兵士〉や〈罪人〉といったフレーズも飛び出す。アルバムのラストを優雅に飾る名曲。
オススメ度★★★★☆




93年以降のレビューはこちら→
CHAGE and ASKA シングル&名曲レビュー 1993-2007
ですのでクリック!




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2013年04月30日

シングルレビュー ~2013年4月編~

2013年4月発売シングルの感想。


『Jane Doe』高橋みなみ
(4月3日 最高2位 初動8.5万枚 売上10.3万枚)

Jane Doe (Type A)(初回プレス盤)Jane Doe (Type B)(初回プレス盤)Jane Doe (Type C)(初回プレス盤)Jane Doe 劇場盤

「Jane Doe」
(作詞:秋元康、作曲:早川暁雄、編曲:野中“まさ”雄一)
AKB48から板野友美、前田敦子、岩佐美咲、渡辺麻友、指原莉乃、松井咲子、河西智美、柏木由紀に続く9人目のソロデビュー。関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『サキ』オープニングテーマ。オープニングテーマといってもオンエアでは曲の冒頭のバラード部分だけが流れてすぐに終わってしまっていたので、しばらくは曲の全貌が気になってしかたがなかった。AKBの公演で歌っている「愛しさのアクセル」やノースリーブスのアルバムに入っている「Next heaven」(厳密には「EYES」というユニット名義)のような歌謡曲的なロックナンバー。いかにも大多数が思う高橋みなみっぽい曲だし、それこそかなり気合いの入った楽曲を用意してもらったんだなという印象で聴きごたえは抜群。耳に残るメロディーだ。
満足度★★★★☆

「破れた羽根」
(作詞:秋元康、作曲:河原嶺旭、編曲:佐々木裕)
物悲しさを醸し出すロックバラード。A面には及ばないけどこちらも良曲。
満足度★★★★☆

「右肩」
(作詞:秋元康、作曲・編曲:杉山勝彦)
Type-C収録曲。2012年発売の前田敦子のシングル「君は僕だ」カップリングに収録されていた曲のカバー。前敦の声で慣れてしまっているせいか、別なボーカルで聴くと違和感を感じてしまう。確かに歌は高橋の方が上手いんだけど、前田の不安定なボーカルだからこそ出せた世界観があったというか…。凄く上手いカラオケという印象だけが残る。楽曲自体は名曲。
満足度★★★☆☆

とりあえずたかみな、夢だったソロデビューおめでとう。何の不満もあるわけでは無いが、次回作以降は秋P以外の人に書いてもらうって選択肢もあるといいなと…。

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『ハリネズミの恋』Every Little Thing
(4月10日 最高16位 初動0.4万枚 売上0.5万枚)

ハリネズミの恋 (SINGLE+DVD)ハリネズミの恋

「ハリネズミの恋」
(作詞:Kaori Mochida、作曲:Kunio Tago、編曲:Akira Murata・Every Little Thing)
メナード化粧品『フェアルーセント』CMソング。カントリー調の明るい一曲でサビはかなり耳に残る。一見単調になりそうなメロディーだけど上手いこと仕上げている。2月の「ON AND ON」に続いてこちらも良曲。現在の持田の声や雰囲気にピッタリ合った曲を用意してるなという印象だ。これはアルバムが本格的に楽しみになってきた。
満足度★★★★☆

「Lien」
(作詞:Kaori Mochida、作曲:Eiji Kawai、編曲:Shinjiroh Inoue・Every Little Thing)
映画『映画はなかっぱ 花さけ!パッカ~ん♪ 蝶の国の大冒険』主題歌。「Lien(リアン)」とはフランス語で「絆」という意味らしい。落ち着いたミディアムナンバー。元々A面になる予定だったらしいがそれも納得の良曲。
満足度★★★★☆

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『ワンモアタイム』斉藤和義
(4月17日 最高9位 初動0.9万枚 売上1.4万枚)

ワンモアタイム

「ワンモアタイム」
(作詞・作曲・編曲:斉藤和義)
アニメ映画『名探偵コナン 絶海の探偵』主題歌。本当に個人的にだけどこの人の声や歌い方があまり好みでは無い…んだけど曲が良かったので今回初めてレンタル。分厚いバンドサウンドに若干埋もれ気味のボーカルが良い味を出しているしやっぱり何といっても曲が良い。苦手意識を取っ払って聴いてみるものだな。
満足度★★★★☆

「Hello! Everybody!」
(作詞・作曲・編曲:斉藤和義)
牛丼チェーン吉野家CM『登場』篇ソング。〈おなかがすいたろ? うまいもんを食おう〉とタイアップに沿った歌詞が飛び出すご機嫌なロックチューン。
満足度★★★☆☆

「幸せハッピー」
(作詞:忌野清志郎、作曲:細野晴臣、編曲:本間昭光)
HIS(細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美のメンバーで1991年に結成されたユニット)のカバー。HTBスペシャルドラマ『幸せハッピー』エンディングテーマ。タイトル通り幸せ感に満ちたほのぼのした曲。オリジナルも聴いてみたい。
満足度★★★☆☆


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『ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない』モーニング娘。
(4月17日 最高1位 初動9.4万枚 売上10.7万枚)

ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない(初回生産限定盤A)(DVD付)ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない(初回生産限定盤B)(DVD付)ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない(初回生産限定盤C)(DVD付)ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない(初回生産限定盤D)ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない(初回生産限定盤E)ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない(A)ブレインストーミング/君さえ居れば何も要らない(B)

「ブレインストーミング」
(作詞・作曲:つんく、編曲:大久保薫)
両A面1曲目。やはり前作までと同様にエレクトロ路線全開な一曲。音楽番組で観た時にはかなり好印象で「これはもしや『Help me!!』以上に良いのでは!?」とまで思ったのだけど、いざCDで聴いてみるとそこまででも無いなという感想に留まってしまった。こういう曲はダンスパフォーマンスとセットで見る事でより真価を発揮するのかもしれない。サビで小島よしおの「そんなの関係ねぇ」の動きをしているのが印象的。
満足度★★★★☆

「君さえ居れば何も要らない」
(作詞・作曲:つんく、編曲:平田祥一郎)
両A面2曲目。リズムやメロディー等、「ブレインストーミング」と似てるんだけどどうも印象に残らない…。
満足度★★☆☆☆

「Rockの定義」田中れいな
(作詞・作曲:つんく、編曲:大久保薫)
通常盤A収録曲。今回のシングルでグループを卒業する田中れいなのソロ曲で、歌詞も彼女らしいものに仕上がっている。印象は普通かなぁ…。
満足度★★☆☆☆

というワケで、田中れいな卒業である。彼女がグループに加入したのは2003年(亀井絵里、道重さゆみと同期)であり、オーディションの特別番組までリアルタイムで観ていたため、他のメンバーよりも若干思い入れがある(これ以前もこれ以降もそんなに注目する事は無かった)。卒業後の進む方向性や、具体的な進路等は決まっているのだろうか?一足先に卒業した元エース・高橋愛もそんなに見かけないし…と思って調べたら卒業後は「LoVendoЯ」というガールズバンドの活動に専念するとのこと。つんくプロデュースでは無いらしいけど…とにかく頑張っていただきたいものだ。



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